garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

作家・学者

併読中の本「志賀直哉・天皇・中野重治」

以下は現在、併読中の本 藤枝静男:著「志賀直哉・天皇・中野重治」 柚木麻子:箸「BUTTER」 夏目鏡子:箸「漱石の思ひ出」 みなそれぞれに興味深く、面白さが違ってやめられない。 しかしこのラインナップ、頭がこんがりそうです。 BUTTERは、図書館で借り…

『終点のあの子』箸:柚木麻子

柚木麻子さんの作品、 三冊目として「終点のあの子」を読みました。 この本は、第88回オール讀物新人賞を受賞した 「フォーケットミー、ノットブルー」を含む 4作品を収載した単行本です。 まず目をひくのは、ハッと息をのむほど美しいブルーの表紙です。 …

森鴎外の妻 漱石の妻

唐突ですが、鴎外と漱石に関しての備忘録を投稿します。 森鴎外と夏目漱石は、一時期同じ千駄木に住んでいたことがありました。 地名でいえば、 漱石の旧居は、文京区向丘2丁目20−7 鴎外の旧居は、文京区千駄木1丁目23-4 薮下通りを歩いて6分くらい…

芥川龍之介の鼻

禪智内供の鼻と云へば、池の尾でも知らない者はない。長さは五六寸あって、上唇の上から顎の下まで下がってゐる。形は元も先も同じやうに太い。云はゞ、細長い腸詰めのやうな物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下がってゐるのである。 で始まる『鼻』は、大正…

芥川龍之介 『ひょっとこ』

『ひょっとこ』は、大川端を舞台にした小説として『大川の水』『老年』に次ぐ三作目になります。この3つを“大川端3部作”と呼ばれているそうで、なるほどテイストは同じかも知れません。 【物語の序盤】 流石、生まれ育った土地を舞台にしているだけあって…

芥川龍之介 『老年』

『老年』は、生前の単行本にはならなかったが、芥川龍之介の「処女作」にあたる作品。 【あらすじ のようなもの】 物語は、橋場の玉川軒という料理屋で行われた一中節(いっちゅうぶし)の順講(意:おさらい)に、 小川の旦那や中洲の大将など多くの人が集…

芥川龍之介 『大川の水』

まるで老齢作家の懐古作品のようにも思えますが、このエッセーを書いた時、彼はまだ、文壇にデビューする前の若者でした。 (※ 大正三年(1914年)4月1日発行の雑誌『心の花』第十八巻第四号に「柳川隆之介」の署名で掲載されたが、本文末に(一九一二、一、)と…

芥川龍之介 『バルタザアル』

徳冨蘆花から始まり、大佛次郎、久米正雄、里見弴といった鎌倉に関連する作家たちの作品を濫読するなか、この辺で芥川龍之介の作品をまとめて読んでみようと思い立った。 芥川作品といえば、恥ずかしながら『羅生門』『鼻』くらいしか読んだことがない。 こ…

『鵠沼・東屋旅館物語』 高三啓輔 著

『鵠沼・東屋旅館物語』博文館新社 著:高三啓輔 ( Takami Keisuke ) 非常に興味深い一冊です。 この本を知ったきっかけは、里見弴の小説『潮風』。 小説の舞台がこの旅館で、冒頭部分に東屋の玄関先で大道芸見物をしている逗留客や仲居たちの様子が、見事な…

芥川龍之介『青年と死と』

いかにも芥川龍之介が好きそうな題材。この作品の元となったのは「龍樹菩薩伝」で、龍樹は、大乗仏教中観派の祖で八宗の祖師と称される人。真言宗では、真言八祖の1人であり、浄土真宗の七高僧の第一祖とされているそうです。その龍樹の俗伝の中に、以下のエ…

実篤公園

おいしいものを買いに行った途中で、立ち寄ったのが『実篤公園』。 仙川駅から徒歩10分、住宅地にあります。 公園内には、武者小路実篤さんが晩年の20年を過ごした邸宅がありました。 実篤公園の入口。右の写真は受付を拡大したところ。虫除けスプレーとキ…

偶然の賜物

Aneyと鎌倉に行き、道草した『鎌倉文学館』は、来きたいと思いながら、なかなか機会がなかった場所。 旧前田公爵別邸で “ 海を見下ろす瀟洒な洋館 ” “ バラ園の見事な景勝地 ”として人気のようですが、館内には、鎌倉文士を中心とした作家たちの直筆原稿も展…