garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

古書

天切り松のキャスティング遊び

『天切り松 闇がたり』を読んで、久しぶりにキャスティング遊びの発作に襲われました。 登場人物が素晴らしく描かれている本を読むと、起こる発作です。 「あのシーンのあのセリフをこの役者さんに言わせてみたい」という衝動にかられてしまう。 人気小説な…

還暦ですと 《伊豆栄》

還暦祝いに鈴本演芸場に行き、そのあと上野池之端の伊豆栄で鰻を食べることにしました。 伊豆栄は老舗の鰻屋さん。 森鴎外、谷崎潤一郎、川口松太郎、小島政二郎などの文豪に愛された店。 伊豆栄については、 今読んでいる浅田次郎の「天切り松 闇がたり」に…

幸田文 しつけ帖

何回も何回も読み直してしまう本があります。 どの巻も珠玉のエッセーが沢山つまっているんですが、 今読み返しているのが「しつけ帖」です。 幸田文さんのお父さんはいわずと知れた大作家 幸田露伴。 娘をさん付け、父親をさん無しというのもいかがなものか…

この声をきみに

NHKドラマ「この声をきみに」をやっと観終わりました。 撮りためていたものを、大事に大事にもったいないものを観るように時間をかけました。 こんな風に時間をかけて観たのは初めてかもしれない 好きな世界でした このドラマを大切に観ようと思ったのは、よ…

『渋谷 道玄坂』 著:藤田佳世

「大正・渋谷道玄坂」を読んで、 すっかり藤田佳世さんの世界に魅了されました。 明治45年生れの佳世さんは、渋谷の道玄坂の大和田横丁で 藷 ( いも ) 問屋を営む両親の長女として育ちました。 嫁ぎ先は、同じく道玄坂で陶器商を営む藤田家。 商家の娘から女…

大正・渋谷道玄坂の挿絵

新しいお宝本と、お宝写真集に類似点が見つかりました。 「大正・道玄坂」の挿絵が、「渋谷の記憶」に掲載されている写真を元に描かれているようなのです。 以下の三枚を見てください。 アングルがピタリと一致。 「渋谷の記憶」の写真集を見て挿絵を描いた…

『大正・渋谷道玄坂』著:藤田佳世

どストライクの本に巡り合いました。 「大正・渋谷道玄坂」という本です。 《シリーズ大正っ子》の一冊で、 他にも吉原、本郷、築地、銀座赤坂、日本橋本町、 雑司ヶ谷、三輪浄閑寺、根津などがあります。 ※ 興味がある方は、こちらから所蔵の図書館がわかり…

ガレット・デ・ロワを食べました

念願のガレット・デ・ロワ、初めて食べました。 あのフェーブが入っているというパイです。 フェーブは知っていましたが、 ガレット・デ・ロワを食べる機会がなかなかありませんでした。 公現祭が1月6日という正月休みだったからかな。 なかなか忙しいでしょ…

『一個』 著:永井龍男

永井龍男さんの短編集を読み始めました。 まずひとつめ 「一個」 「柱時計の振り子の音で、けさ四時まで、 完全に眠れなかったんだからな」 冒頭の独白にざわつく感覚を覚え読み進めます。 主人公の男が置かれている鬱屈した状況が少しずつ語られていくと、 …

BOOKS & CAFE NABO

上田の魚屋さんの脇に、凄く気になるお店を見つけました。 「小島紙店」と書いてあるんだけれど、中には本棚とお茶を飲んでいる人が見えます。 脇へ廻ってみたら「BOOKS」と書いてあります。 脇から入るみたいだ。 入ってみよう。 入口には「100円」コーナー…

『いてふの町』 著:永井龍男

小石川から本郷台にかけてのある一角に古い公孫樹の木と共に、古い東京が残っている区画がある。 六階建ての病院の脇を抜け、寺の墓地を曲がると左右に街並みに、魚屋、八百屋、ブリキ屋があるかと思うと大きな門構えの家があったり、格子戸のついた仕舞屋が…

『青梅雨』 著:永井龍男

この作品は、 「藤沢在住の太田千三、その妻-ひで、千三ひで夫婦の養女-春枝、ひでの実姉-ゆきが自宅で一家心中」という新聞記事から始まり、結末も新聞記事で締めくくられています。 読み手は既に主人公がこの世の者ではないところを知り、物語を読み始めま…

『杉林そのほか』 著:永井龍男

「杉林そのほか」は短編小説ではなく、 永井さんご自身の身の回りのことを書いた随筆と思われます。 永井さんの住んでいらした鎌倉のお宅のご様子や、 2人のお嬢さん (朝子さんと頼子さん) が結婚された時のこと。 娘たちが嫁いで奥様 (悦子さん)と二人にな…

『蜜柑』 著:永井龍男

この短編は、不倫相手 ( 、、、というと陳腐に聞こえてしまいそうですが ) との別れを話し合った男が、箱根のホテルから横浜の勤め先までタクシーを走らせる、その道中の話です。 車内では、タクシーの運転手の話を交えながら、四十五の男の心理と、十五年下…

雑記 永井龍男を読み始めました

よんばばさんの記事に魅かれて「永井龍男」作品を読み始めました。 里見弴と同じ時代に鎌倉で過ごし、最後の鎌倉文士と言われた永井龍男さん。 大佛次郎や久米正雄とも親交があり、鎌倉文学館の初代館長でもあった永井さんの本を、 気になりつつずっと後回し…

『風ふたたび』 著:永井龍男

永井龍男さんの長編小説「風ふたたび」を読了。 この話の筋を説明するのは非常に難しいです。 人間関係が複雑に絡み合っているのと、みんなが知り合いだったりすることも説明していかないとならないものですから。 さて、うまく説明出来るかどうか。とりあえ…

あきない世傳から思うこと

マミーさんに教えていただき、髙田 郁さんの「あきない世傳 金と銀」を読み終えました。 現在は4巻まで発行 あきない世傳は、大阪を舞台に呉服商を切り盛りする幸という女性の奮闘記。 下記は、本の紹介文です。⤵ 物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門…

明治大正実話全集 第4巻 名人苦心実話 村松梢風:著

布張りの古書、 「明治・大正 実話全集 (4) 名人苦心実話」と書いてあります。 作者は、村松梢風さん。 先日「横浜富貴摟 お倉」を読みましたが、その作者です。 村松梢風さんは、村松友視さんのおじいさん。 ※ 友視さんは父-村松友吾さんが早世後、祖父-梢…

「空の走者たち」 文庫版と単行本の文字色

空の走者たちを読了。 今回は感想文ではなく、文庫本の最後に書いてあった文字色についてのお話。 文庫本の巻末にこのような記述がありました。 ご興味があれば単行本のページも開いてみてください。 早速、見比べてみました。 左が文庫本、右が単行本です。…

『勇者たちへの伝言~いつか来た道』 増山実:著

今年の夏 ( 7月29日 ) 仕事で大阪に行った折、憧れの阪急電車に乗りました。 その思い出をブログに書いたところ、 山猫 id:keystoneforest さんから、メッセージを頂戴しました。⤵ いつのひかきたみち・・・ とても気になって読んでみました。 初めての作家…

古書のテキスト化、OCRはどのくらい

昨日、富貴摟お倉の本の話についてアップした際、 (id:watto) さんから以下のコメントを頂戴しました。 実は私も常々考えていたことです。 「富貴摟お倉」が貴重かどうかはさておき、青空文庫にあったら良いのにと思う本は沢山あります。 個人的には、島木健…

富貴摟お倉 村松梢風

村松梢風さんを知ったのはごく最近です。 横浜にあった富貴摟という料亭の女将--お倉について調べていて、この小説に出会いました。 村松梢風さんは昭和初期の大衆文学の大家で、かなり多く出版していらっしゃるようです。 しかし、現存する古書は大変少ない…

夏旅Vol.9 近江八幡~西川

ランチは近江八幡でとりたいと思います。 昨日から決めていたことですが 近江牛ってのが食べたい 長浜から近江八幡に向かう道のりで、色々と検索をかけましたが しゃぶしゃぶ、ステーキ、近江牛串カツ なんかがあるらしい。 昼間から、しゃぶしゃぶというの…

高麗橋って。。。

前回のお話の、八木昆布店に向かう冒頭にあった写真「高麗橋」についてです。 高麗橋、高麗橋、、、 最近、とこかで聞いたと思ったら「みをつくし料理帖」に出てきた地名でした。 しかも大変重要な場所だった。 みをつくし料理帖は、大阪生まれの澪が皆の力…

伸びゆくもの 朝顔と小説

我が家のベランダ、、、といっても、これは6月22日現在の風景です。 ここのところ、仕事でバタバタとしてしまい、書きたいことや写真がたまり放題。 ゆえに、朝顔観察日記も3週間遅れ とほほほ 今年仲間入りしたあさがおが一番先に咲きました。 「雪」という…

徳川慶喜の墓

御穏殿坂の再訪につづき、先日は時間がなくて行けなかったもうひとつの場所に行きます。 澁澤榮一さんに深く関係のある方のお墓。 徳川慶喜の墓。 徳川慶喜、最後の征夷大将軍です。 徳川慶喜 (1837~1913 ) は、水戸藩主 徳川斉昭の第七子で、はじめは一橋…

御穏殿坂について

先日、日暮里から根津に向かうのに偶然通った「御穏殿坂」を再来。 前回はBIKAの営業時間に間に合うようにと、急ぎ通り過ぎた場所でした。 「坂」というほどの傾斜ではないと思っていたのですが、 なるほど、左の方はなだらかな坂道だ。 左 ) 御穏殿坂 右 ) …

みをつくし料理帖 文庫

買ってしまいました。 「みをつくし料理帖」全10巻 ヤフオクで3,000円で落札!!! 普通に買ったら6,000円だもの、いいお買い物だと私は思う。 4がないのは、読んでいたから。 「今ごろなんで、みをつくし?」とお思いでしょうが、 NHK土曜時代ドラマの放送で知…

ブックカバーの楽しみ方

私の趣味は一応「読書」ということになるのでしょうが、、、 里見弴や島木健作の古い作品を、できれば古書で読むのが好きです。 漱石、太宰など人気の初版本は、とんでもない値段がつきますが、 私が好きなちょっと渋目の作家さんの初版本は、手が届く値段で…

本を拾いました

ゴミ捨て場の簀の子の上に、ひとくくりに縛った本が置かれていました。 今日は午後から大雨が降るという予報。 「もういらない」ということなのでしょうが、 このままにしておいたらずぶぬれで二度と読むことができなくなります。 どうしても、そのままに出…