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garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

里見弴 『山ノ手暮色』

10月06日 早稲田の穴八幡宮で購入した里見弴さんの本 を、楽しく読みすすめています。本日読了したのは『山ノ手暮色』里見さんが、昭和4年2月12日に書かれた作品。初版本は、小村雪岱木版画装で、春陽堂から発売されましたが流石に手に入らず、これは生活社…

八丁堀~稲荷橋について

10月17日に新川を散歩した時、目にとまった「稲荷橋」の石標、 調べてみたら凄い所だったとわかりました。 まず、石標といいましたが正しくは橋標というようです。 そして。 ここに本当に橋があったんです、しかも凄い橋が。 古地図を見てください。 江戸切…

赤屋敷の女 著:大佛次郎

「赤屋敷の女」読了。 この本は確か、鎌倉の公文堂書店で見つけたんだと思います。 真四角な本が珍しいので手に取って、たまには大佛さんの大衆文学もいいかなと購入しました。 しばらく積読になっていたのを読み始めたのは、丁度、横浜の大佛次郎記念館に行…

芥川龍之介 『クラリモンド』

【あらすじ】 幼い頃から僧侶を志すロミュアルは、僧侶になる記念すべき授位式の日に、美しい女性に一目惚れをする。女性の名はクラリモンド。遊女であるクラリモンドに恋こがれるロミュアルだが、その愛欲を封印し、僧侶として生きていく覚悟を固める。やが…

芥川龍之介 『孤独地獄』

『孤独地獄』は、芥川龍之介が(義)母から聞いた話を短編小説にしたものですが、元々は義母の叔父にあたる細木香以が体験した話なのだそうです。 香以は、幕末の芸人や文人の間に知己の数が多い大通人で、河竹黙阿弥は、「江戸櫻清水清玄」で紀國屋文左衛門…

大佛次郎記念館

記念館に入ると、市毛良枝さん似の品の良い女性に出迎えられました。 まだ息が上がっているあたし。 「谷土坂を登ってきて、まだ息が切れてるんです」 「あ~ら、それはきつかったですね。 昔はあの坂を登って来るしかなかったんですけど、駅からエレベータ…

鎌倉参上!! ガッカリしたり ホッコリしたり

実は、9月20日から12月初旬までちょっと忙しくなるんです。 年に一度の用なんですが、BOSSの大仕事のお手伝いに馳せ散じることになりまして。 BOSSは大仕事なんですが、私は小仕事。 運転をしたり、食事の心配をしたり、ニコニコしてたりそんなこと。 それで…

早稲田に古本を買いに行きました

先週の水曜日、高田馬場でバインミーを食べましたが、癖になり。 また行ってきました。 ダメだ、中毒かも。。。 今回は、パクチー追加できました。 こんな パクチー嫌いが、一気にパクチー好きに。 折角、高田馬場に来たんだもの、早稲田まで足を伸ばして古…

暮しの手帖 88 里見弴

NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」を見ていたら、 続いて「『とと姉ちゃん』と、あの雑誌 」というドキュメンタリーが始まりました。 ナビゲーターは、ドラマの小橋姉妹の恩師--東堂 チヨを演じていた 片桐はいりさん。 彼女が訪ねた先は、大橋鎭子さんが生前暮ら…

古老がつづる~

「古老がつづる~」シリーズが全巻揃いました。 この本は、台東区教育委員会が、浅草や上野など台東区で生まれ育った長老の方々から昔の様子を聞き書きして編集されたものです。 「ああ、おばあちゃんの話を、もっと聞いておくんだったな」と思ったことはあ…

古地図の旅 剣客商売~討たれ庄三郎より

日暮里の道灌山の東の裾に、宗福寺という寺がある。 道灌山の崖下には石神井用水がながれてい、この川は南から東へまわり、根岸川となって、その末は浅草の山谷堀から大川へそそいでいる。 宗福寺の西側に、この川がながれていて、その川辺りを北へ向かって…

鬼平外伝 正月四日の客

≪あらすじ≫ 枕橋のたもとに「さなだや」という蕎麦屋があった。 初老の夫婦が切り盛りするこの店では、毎年正月三が日を休み四日から店を開けるのだが、 その正月四日に限っては故あって「さなだそば」というものだけしか出さなかった。 さなだそばとは、ね…

池波正太郎 剣客商売~待ち伏せ

遅ればせながら池波正太郎を読み漁っております。 今読み終わったのが「剣客商売~待ち伏せ」 いきなり第9話からなので、人間関係がわからない。 三冬という奥さまも面白そうですが、今回の話はエピソード薄でした。 私がハマったキッカケがこれ。 以前、に…

谷根千あたりをうろつく 4

上野方面から西日暮里に向かい谷中墓地のさくら通りを2/3ほど進んだところに、 天王寺の五重塔跡があります。 これが幸田露伴の「五重塔」のモデルであるとはつゆ知らず、、、、 露伴好きとは恥しくて言えない。 露伴の「五重塔」は読んでいましたが (-_-;) …

鬼平犯科帳 蛇の眼 

墨田区、隅田川あたりを歩いていると、こんな看板をよく目にします。 「鬼平情景」 鬼平犯科帳ゆかりの高札を整備しました 墨田区公式ウェブサイト ご存知、鬼平犯科帳は、池波正太郎が書いた人気小説。 これは吾妻橋のたもとに立っていた看板。 もう少し歩…

くるみと白石うどんと幸田文

「仙波のくるみそば」という文字が頭にこびりついてしまいまして、、、 そうか、とりあえず胡桃もあるから。。。 これは上田で買ってきた胡桃。 上田のお隣、東御 ( とうみ ) 産のものです。 胡桃が名産なんだそうで、なかなか自然の胡桃って手に入らないで…

天竺徳兵衛韓噺

興味があることがまたつながりましたの。 先日「柳の家の三人会」で、柳家三三師匠がかけていた演目「蛙茶番」で、 素人衆でやるっていってた芝居が『天竺徳兵衛韓噺』の「忍術譲り場」というものらしいんですが。 ガマ役の定吉が出トチをした理由が「青大将…

国芳もよう正札附現金男について

歌川国芳の、例のスカルの浮世絵について、 斉魚 ( えつ ) 姉さんと「正札附現金男って何よ」っていう話になりまして。。。 調べてみました。 まずこの「国芳もよう正札附現金男」というのは、 1854年頃発行された10人の任侠(にんきょう)を描くシリーズ…

「中野のおとうさん」を読了

先日「よんばば つれづれ」のよんばばさんが紹介されていて、 『ビブリア古書堂』シリーズもそうだけれど、本を取り巻く界隈を舞台にした物語は、もうそれだけでも本好きにとっては心が弾む。 というコメントにぐぐぐっ心がわし掴みにされて読みたくなりまし…

郡司伯父さんと幸田文

言問団子の店の前に、こんな立て看板がありました。 「郡司大尉千嶋占守嶋遠征隅田川出艇之實況」歌川小国政画と書いてあります。 まあ嬉しい。 また興味のあるものと興味のある場所が繋がりました。 「そうか、幸田文の伯父さんは、ここから千島に出航した…

大阪社交界の女王 廣岡夫人 浅子

NHK朝のドラマ「あさが来た」も、もう大詰めに入ってきましたね。 だからということでもないのですが、( 個人的に ) 非常に貴重な資料が入手できたので、 書き写しました。 外国にいるお友達にその資料をお見せしたかったので。。。 著者は、明治期 新聞人と…

改造社 「里見弴全集」

どでかい本 レディーはこんな表現はしないものです。(レディーじゃないしぃアタシ) でも、この本は「大きい」というより「どでかい」というほかないのです。 改造社 昭和6年初版本 「里見弴全集 第一巻」 こんなに大きくては、片手で持てない。 またやってし…

著:里見弴 『夜櫻』

里見弴の「夜櫻」を読みました。 昔の雑誌や初版で読めるのは嬉しい。 その頃の雰囲気を合わせて味わうことが出来るから。シミや汚れ、やぶれも愛嬌。 先日、この目次の作家陣をご覧になったwattoさんが「ありえん豪華さ!(゚Д゚;」と言われました。 本当にそ…

映画 『流れる』 ④ 脚本~座談会から感じたこと

前回、映画「流れる」の筋書やキャスティングについて触れましたが、 映画の脚本がどのような経緯で変更されたか、それが垣間見られる資料があります。 「<流れる>おぼえがき」 新橋演舞場の初演の舞台写真や、 「流れる」を書くまえの唯一のエチュードと…

「<流れる>おぼえがき」の装幀について

先日入手した「<流れる>おぼえがき」について、面白いことがわかりました。 装幀についてなんですけどね、二つの本を見比べてみてください。 右が小説「流れる」の装幀、左がその装幀を真似して作られた資料「<流れる>おぼえがき」です。 小説の装幀は、…

『流れる』 を読んで

「このうちに相違ないが、どこからはひつていゝか、勝手口がなかつた。」 幸田文「流れる」の冒頭の文章です。 物語は、夫と離別し子供を亡くした梨花という女が、女中の口を求めて芸者屋にやって来るところから始まるのですが。。。。 スミマセン。 いつも…

<流れる> おぼえがき

一年に二度くらい、清水から飛び降りる思いで、古書を買ってしまうことがあります。 <流れる>おぼえがき 発行部数も少なかったであろうし、大衆向けではない売り方であろうし、、 綺麗に保存されたものはなかなか少ないらしい。 幸田文さんが「流れる」を…

『きもの』 著:幸田文

新品とまごうことなき本。定価の半額以下で入手した古本です。 絶版なのかな。 文庫はありますが、やはりこの触感の単行本で読む「きもの」は最高でした。 さすが新潮社 何百年ももつような立派な生地を貼った装幀。 ごわっとして、ぴしっとした手触りは、 …

「夜の語り部」 著 : ラフィク・シャミ

ラフィク・シャミ:著「夜の語り部」を読了。 大人のための上質な童話、堪能しました。 <あらすじ> ダマスカスを舞台にした千夜一夜のようなお話です。 主人公のサリムは御者をしているんだけど、それはそれは話が上手で、彼の話を聞きたくて、サリムじい…

初出で読みたくて

初版・初稿・初出。 紛らわしいですが、全然違う意味ですよね。 初版は、発行した本の最初に刷ったもののこと。 初稿は、第一稿のことで原案もこれに属すと思います。 して、初出。 恥ずかしながらずっと「はつで」と読んでいましたが「しょしゅつ」というの…

斉魚姉さんと 2冊の本

斉魚 ( えつ ) 姉 ( ※文末 ) さんが、本をプレゼントしてくれました。 今から40年近く前に出版された本なので、古書です。 作者は、鴨居羊子さんと八鍬真佐子さん。 猫について書かれた本なんですが、斉魚姉さん曰く、 登場する猫が、カイさんやあかちー、マ…

「故旧忘れ得べき」 復刻本

高見順さんの本を読み始めました。 「故旧忘れ得べき」 復刻本。 この本、函の中に。。。 函が。。。 二重函になっている。 こんな作りの本、初めて。 さて、内容の方は 小関という男が、学校 ( 東大らしい ) を卒業して、職につくものの、 妻と母とを養うの…

古書なのに、新品。。。

徳冨蘆花の「寄生木」読んでいますが、なかなか面白いのに、なかなか進まない。 図書館で借りた左の本も、2回も延長している始末。 とても面白い本なので、後で感想文を書くのにも「所有」を考えまして、 一番安い本を買うことにしました。 ネットで吟味して…

徳冨蘆花 『寄生木』 どの本で読む?

徳冨蘆花の『寄生木 ( やどりぎ ) 』という小説を読んでいます。 図書館から借りた「蘆花全集 第八巻」で。 面白いです。流石、徳冨蘆花の腕は凄い、どんどん惹きつけられていきます。 ≪ 蘆花の腕 ≫ といいましたが、半分アタリで半分ハズレです。 実はこの…

齋藤弔花さんの本 「國木田獨歩と其周囲」

ある方から、齋藤弔花という随筆家のことをお聞きし、読んでみたくなりました。 齋藤弔花は、大阪生まれで、国木田独歩と親交が深かった人。 独歩の「武蔵野」は中学の時挫折、大人になったらキチンと読んでみたいと思っていた作家でした。その独歩の作品を…

本郷6丁目9番地 奥長屋

「めぐり逢うことばたち」というサイトで、島木健作が出所後身を寄せた実兄の家の場所を知り、病院の帰りに行ってみることにしました。 <a href="http://kaguragawa.exblog.jp/15504489/" data-mce-href="http://kaguragawa.exblog.jp/15504489/">三島霜川の《本郷六丁目九番地 奥長屋》 (1)</a> 実際に入った路地は、こんな感じでした。 狭い路地だし、突き当りは行き…

島木健作全集

島木健作全集を、格安で譲ってもらいました。 全15巻の内、10巻。 3巻 11巻 13巻 14巻 15巻が欠品。 実は、3巻は既に持っていたので、だぶらずに済んだんです。 既に所有していた3巻は帯付なんだけど、今回のは帯なし。 でも、島木健作さんの全集は本当に出…

ほるぷ社復刻版 『晩年』

ビブリア古書堂 第5巻にも出てきた太宰治の晩年。 その復刻版のお話。 ドラマOAしていた頃、早稲田の古書街で見つけたものです。 もちろんアンカットで、この本を購入した理由は、前の持主の書きこみが面白くて。。 その方は、切り開いた日をこうやって書き…

「日の名残り」 著:カズオ・イシグロ を読む

「日の名残り」を読了。大変面白かったです。 ← 古書店の野ざらしの本棚にあったもの。 100円也。 このお店、デザイン系のオシャレ本が主流で、店主の趣味でないと思われる文学系は外に置かれている。 店外の本棚は、閉店時ビニールシートをかけるだけの、半…

「滿支一見」 を読む

里見弴:著 「滿支一見」 昭和6年 春陽堂刊を、オークションで取得しました。1,000円也。 ハッキリ言って美本ではない。だけど稀本だから仕方ない。 パラフィンを取りたくても、不器用なので二度と同じに包装できないから諦めます。 裏表紙の右半分がささく…

實物はもつといゝ  里見弴

一枚の写真。というか一枚の切抜きが手に入りました。 大正13年9月号 婦人グラフ (1巻5号) の切抜き。 何故、バラして売られているかというと、市場で価値があるのは、本紙ではなく表紙にあるようです。 何故って? 竹久夢二の表紙だから。 国際情報社 竹久…

一枚の写真

婦人グラフ という大正~昭和にかけて発行されていた雑誌の切り抜きとして、 里見弴さんとご家族の写真を入手。 購入した古書店から「送付が遅れましてスミマセン」ということで、オマケの切抜きが1頁添付されていた。 白黒写真に再度カラー仕上げにした物な…

「うで玉子」 著:里見弴

「縁談窶」改造社 (大正14)刊より「うで玉子」を読了。この作品を通して、江戸弁とか江戸っ子気質について考えてしまいました。 母が秩父産の為、江戸っ子になりそびれたワタシですが、 幼少期、父や祖父たちの江戸弁に囲まれて育った為、“うで玉子”という響…

「縁談窶」 再び

Smokyさんから、 里見弴作「縁談窶」を 薦めていただいて…どうせならと、当時の古書 (大正14)を購入…その感想を garadanikkiに書いた ところ…それを読んでくだすったSmokyさんが、 再度感想を発表 され…それを読んで再読してみたくなり、「縁談窶 ( えんだん…

「無言の晩餐」 著:里見弴

改造社 大正14年発行『縁談窶 ( えんだんやつれ ) 』に収録されている「無言の晩餐」という小品を読了。 話は、両親と息子の 3人の食事風景から始まる。父…いつもなら(中略)盛んにまくしたてる父が、まるで一言も口を利かなかった母…差し向かいの母は(中…

『縁談窶 ( えんだんやつれ ) 』 著:里見弴

ずっと欲しかった古書、買ってしまった。 「古書に費やす金額は、新刊と同額まで」というマイルールがあって、でもこれはもう少しお小遣いを足さないと買えなくて、ずっと我慢してたものなの。そんなことを言うと、必ずMOURI にツッコまれるんだ。 「へえぇ…

新潮 1945年 ( 昭和20 ) 11月号

新潮。69年前の11月号です。 昭和20年というと終戦の年。 島木健作さんは終戦の日の2日後、8月17日に亡くなりました。42年の生涯でした。 この号には、島木健作の追悼のページが組まれてます。 ※ 当Blogの画像はクリックすると大きくなります。島木さんと親…

『灰色の月』 志賀直哉

自選小説集『雪の日』新潮社 (昭和23年11月刊)を読了。初めて読む作品も、2度目の作品もあるなか、特に感動したのが『灰色の月』でした。 東京駅で連れと別れた主人公は、ひとり品川周りの省線に乗る。車内はそれほど混んではおらず、主人公は、五十近いもん…

日産書房  『赤蛙』 を読む

目下、一番好きな古書。島木健作『赤蛙』 日産書房刊 昭和23年の初版本です。島木健作さんが亡くなられたのが昭和20年8月17日だから、これは遺作集。 美しい本でしょう? 島木作品は、作者が亡くなって61年経つのでいくらでもネットで読めます。でも古い人間…

自選小説集 『雪の日』 志賀直哉

新潮社版 自選小説集『雪の日』著:志賀直哉 昭和22年11月10日初版の本です。良い字だなあ、題字はなんと谷崎潤一郎。 流石に天にシミ・日焼けがあって、和紙のカバーもチリチリになってます。 ずっと気になっていた古書で、市場価格にかなりのバラつきがあっ…