garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

永井龍男

『一個』 著:永井龍男

永井龍男さんの短編集を読み始めました。 まずひとつめ 「一個」 「柱時計の振り子の音で、けさ四時まで、 完全に眠れなかったんだからな」 冒頭の独白にざわつく感覚を覚え読み進めます。 主人公の男が置かれている鬱屈した状況が少しずつ語られていくと、 …

『いてふの町』 著:永井龍男

小石川から本郷台にかけてのある一角に古い公孫樹の木と共に、古い東京が残っている区画がある。 六階建ての病院の脇を抜け、寺の墓地を曲がると左右に街並みに、魚屋、八百屋、ブリキ屋があるかと思うと大きな門構えの家があったり、格子戸のついた仕舞屋が…

『青梅雨』 著:永井龍男

この作品は、 「藤沢在住の太田千三、その妻-ひで、千三ひで夫婦の養女-春枝、ひでの実姉-ゆきが自宅で一家心中」という新聞記事から始まり、結末も新聞記事で締めくくられています。 読み手は既に主人公がこの世の者ではないところを知り、物語を読み始めま…

『杉林そのほか』 著:永井龍男

「杉林そのほか」は短編小説ではなく、 永井さんご自身の身の回りのことを書いた随筆と思われます。 永井さんの住んでいらした鎌倉のお宅のご様子や、 2人のお嬢さん (朝子さんと頼子さん) が結婚された時のこと。 娘たちが嫁いで奥様 (悦子さん)と二人にな…

『蜜柑』 著:永井龍男

この短編は、不倫相手 ( 、、、というと陳腐に聞こえてしまいそうですが ) との別れを話し合った男が、箱根のホテルから横浜の勤め先までタクシーを走らせる、その道中の話です。 車内では、タクシーの運転手の話を交えながら、四十五の男の心理と、十五年下…

永井さんと鍵屋

永井龍男さんが鍵屋で飲んでいる写真がありました。 写真の鍵屋は道路拡張前の古い鍵屋です。 ( 今の「鍵屋」は言問通りを一本入ったところにあります ) 勿論写真の鍵屋さんでも、現在の鍵屋さんでも飲んだことはないのですが、 昔のお店には入ったことはあ…

『冬の日』を読む素敵な女性

永井龍男さんの「冬の日」を読もうと思ったのは、 よんばば (id:yonnbaba) さんの書評がキッカケでした。 昭和の良き時代の風景や、女のしとやかな佇まいに触れたくてページをめくりました。 読了後、さてあらすじをまとめようと思ってもどうしても出来ませ…

『風ふたたび』 著:永井龍男

永井龍男さんの長編小説「風ふたたび」を読了。 この話の筋を説明するのは非常に難しいです。 人間関係が複雑に絡み合っているのと、みんなが知り合いだったりすることも説明していかないとならないものですから。 さて、うまく説明出来るかどうか。とりあえ…