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garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

芥川龍之介 『クラリモンド』

【あらすじ】 幼い頃から僧侶を志すロミュアルは、僧侶になる記念すべき授位式の日に、美しい女性に一目惚れをする。女性の名はクラリモンド。遊女であるクラリモンドに恋こがれるロミュアルだが、その愛欲を封印し、僧侶として生きていく覚悟を固める。やが…

芥川龍之介 『羅生門』

小さい頃、読んだ印象とは別ものに感じました。 当時は、暗く、恐ろしく、読み終えた本をパタンと閉じてしまった記憶があります。しかしこうして今、読み直してみると、深く心に沁み込んできます。以下に、作品のあらすじをまとめました。もちろんご存知でし…

芥川龍之介 『孤独地獄』

『孤独地獄』は、芥川龍之介が(義)母から聞いた話を短編小説にしたものですが、元々は義母の叔父にあたる細木香以が体験した話なのだそうです。 香以は、幕末の芸人や文人の間に知己の数が多い大通人で、河竹黙阿弥は、「江戸櫻清水清玄」で紀國屋文左衛門…

芥川龍之介 『「ケルトの薄明」より』

Ⅰ 宝石を食ふもの (The Eaters of Precious Stones) Ⅱ 三人のオービユルンと悪しき精霊等 (The Eaters of Precious Stones) Ⅲ 女王よ、矮人(わいじん)の女王よ、我来れり (Regina, Regina, Pigmeorum, Veni) 原作:イエイツ・ウィリアム・バトラー(…

芥川龍之介 『ひょっとこ』

『ひょっとこ』は、大川端を舞台にした小説として『大川の水』『老年』に次ぐ三作目になります。この3つを“大川端3部作”と呼ばれているそうで、なるほどテイストは同じかも知れません。 【物語の序盤】 流石、生まれ育った土地を舞台にしているだけあって…

芥川龍之介 『老年』

『老年』は、生前の単行本にはならなかったが、芥川龍之介の「処女作」にあたる作品。 【あらすじ のようなもの】 物語は、橋場の玉川軒という料理屋で行われた一中節(いっちゅうぶし)の順講(意:おさらい)に、 小川の旦那や中洲の大将など多くの人が集…

芥川龍之介 『大川の水』

まるで老齢作家の懐古作品のようにも思えますが、このエッセーを書いた時、彼はまだ、文壇にデビューする前の若者でした。 (※ 大正三年(1914年)4月1日発行の雑誌『心の花』第十八巻第四号に「柳川隆之介」の署名で掲載されたが、本文末に(一九一二、一、)と…

芥川龍之介 『バルタザアル』

徳冨蘆花から始まり、大佛次郎、久米正雄、里見弴といった鎌倉に関連する作家たちの作品を濫読するなか、この辺で芥川龍之介の作品をまとめて読んでみようと思い立った。 芥川作品といえば、恥ずかしながら『羅生門』『鼻』くらいしか読んだことがない。 こ…

鵠沼海岸へ 東屋旅館跡を訪ねる

鵠沼海岸に来ました。 先日読んだ『鵠沼・東屋旅館物語』の旅館跡地をどうしても見てみてみたくて。。。 鵠沼の駅は一度、下車したことがあるんですが、その時より降りる人が沢山いる。 しかも浴衣姿の人が大勢、、、何があるのかな。 謎が解けました。 駅前…

『鵠沼・東屋旅館物語』 高三啓輔 著

『鵠沼・東屋旅館物語』博文館新社 著:高三啓輔 ( Takami Keisuke ) 非常に興味深い一冊です。 この本を知ったきっかけは、里見弴の小説『潮風』。 小説の舞台がこの旅館で、冒頭部分に東屋の玄関先で大道芸見物をしている逗留客や仲居たちの様子が、見事な…

芥川龍之介 『青年と死と』

いかにも芥川龍之介が好きそうな題材。この作品の元となったのは「龍樹菩薩伝」で、龍樹は、大乗仏教中観派の祖で八宗の祖師と称される人。真言宗では、真言八祖の1人であり、浄土真宗の七高僧の第一祖とされているそうです。その龍樹の俗伝の中に、以下のエ…

偶然の賜物

Aneyと鎌倉に行き、道草した『鎌倉文学館』は、来きたいと思いながら、なかなか機会がなかった場所。 旧前田公爵別邸で “ 海を見下ろす瀟洒な洋館 ” “ バラ園の見事な景勝地 ”として人気のようですが、館内には、鎌倉文士を中心とした作家たちの直筆原稿も展…