「どこか行くかい?」
珍しく何の予定もないMOURIが言った一言に即座に食いつきます。
「鎌倉っ!」
いそいそと愛車をスタートさせたものの、
第三京浜で大渋滞にはまります。
まあ、どこに行くと決めたことでもないからいいか
ドライブ用に持ち込んだCD、MOURIの輸入盤のモダンジャズと私が選んだサカナクションの新譜を交互に聞きます。
「混んでるとこ行くの好きだもんな」と言われ「あはは そうかなあ」と受け流す。
北鎌倉に着いたのは出発して2時間後の午後1時。
国道21号線は数珠つなぎ。流石にお腹も空いてきた。
「何食べる?」
「蕎麦でもツルツルって気分かな」
こ寿々 |
松原庵 |
でもまだ鎌倉までは小一時間かかりそうです。
祭日のお昼どき、お店も混んでるだろうし、しかも車をどこかに停めてなんてやってたら……。
無理無理、絶対無理。
MOURIを鎌倉イチオシの蕎麦屋に案内したいのは山々だけど無理です。
今日のところは北鎌倉の“鉢の木”にピットインしましょう。
鉢の木は昔から横目で通り過ぎてるお店で、一度も入ったことはありません。
一人で懐石コースということもないもの。
今日だって茶懐石という気分じゃないし、2人ともサクッと蕎麦のイメージです。
ところがお店の人に聞いたら、カフェの方なら、お蕎麦もあるとの由。
本店に車を停めてカフェまで歩くことにしました。
鉢の木カフェは、鉢の木本店から歩いて5~6分といったところ、建長寺の隣にあります。祭日の店内は、観光客で一杯ですが、テーブルがゆったりしてる為、隣のお客さんの話し声も聞こえません。
殆どのお客さんは、季節の御膳を注文してる。カフェのコンセプトは「お手頃なランチを」だけど、お手頃のランチが1700円の季節の御膳っていうのも、どんだけ~っていう感じがします。
私達が頼んだ蕎麦は、プキプキしてて根性の座った麺でした。
我が家では最近、お出汁の効いたつゆばかりなので、ここのおつゆはストレートに感じました。
鉢の木カフェから本店に戻る途中で、なにやら素敵な石段を見つけました。
「第六天」とあります。
案内板によると建長寺の四方の鎮守の内、
ただひとつ現存しているものなのだそうです。
門扉に閂がかけてあり、「危険 登るな」と書いてある。
登るなと言われると、余計登ってみたいが、我慢我慢。
例祭に開門するらしいので、それまで我慢します。
北鎌倉⇔鎌倉の国道21号線の混雑の原因のひとつに、
この踏切があります。
車の時はジリジリしちゃうけど、
散歩してる時の信号待ちは楽しい。
ほら、いいもん見っけ~。
信号機、ドロップみたいで可愛い。
来店時には気づかなかったけれど、鉢の木本店は花盛りでした。
お店から出てきたお客さん、みんな写メしてます。
ヒメコブシ だそうです。
この写真でどこだかわかる人は凄い。。。
・・・ひみつなの。