Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

松葉牡丹の思い出

 

10年ほど前、住んでいたアパートのベランダで松葉牡丹を育てたことがあります。

朝顔、ひまわり、松葉牡丹は初心者でも比較的育てやすいと聞いていたので、

種を植え付けたところ、綺麗に咲いてくれました。

 

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初年度は、黄色や白や赤も咲いてくれたけど、

翌年放っておいた鉢から咲いたのはピンクのものばかりになりました。

「それはそれで綺麗だね」と毎日2人で眺め、水遣りをしました。

 

引越しが決まり、家の荷物を段ボールに詰めだすと、ベランダの松葉牡丹は花がまばらになりました。

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あらかた荷物をつめ終った引越し前日、

プランターの松葉牡丹はひとつも花をつけていません。

「これ、どうする? 持っていく?」

MOURI の問いに、一瞬迷ったものの「もちろんよ」と言いました。

 

新居での初めての朝、カーテンを開けるとピンクの松葉牡丹が一斉に咲き誇っていました。

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先日、カメラが壊れた話に、

マミーさん、ちまこ通信さん、ミーさんから

「機械って壊れたり、治ったりするね」といったコメントをいただきました。

調子の悪い機械に「もう買い替えようかしら」というと、シャキーンとするという話。

逆に新製品の話をすると、気を悪くしたように調子が悪くなるという話。

「機械って人の話を聞いているのかしら」という話で盛り上がり、あの時の松葉牡丹を思い出しました。

 

「松葉牡丹は、新居に連れていって貰えないんじゃないかとヒヤヒヤして

 ストレスを抱えちゃったんじゃないかな」とMOURI が言いました。

じゃなかったら、ひとつも花が咲かないのも妙だったから。

 

新居での初めての朝、満開に咲いた松葉牡丹を見たときの感動は今でも忘れません。

機械や植物にも心が通っていて、ワタシたちの話は聞こえているんでしょうね。