Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

藪下通りを歩く

 

本郷から向丘、根津とふらふら歩いてますの続き、17日のお話です。

教会の掲示板に貼ってあった魅力的なマップの、、、

とびきり魅力的な所をたどってみたいと思ってますの。

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凄くテカッてますけど左上、夏目漱石旧居跡から解剖坂を下りて藪下通りを歩くコース。

マップには「東京中の往来の中で この道ほど興味のある処はない」永井荷風

とある。惹かれるわ。。。

 

マップにある解剖坂ってこれかな

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日本医科大学の横の道だから、解剖坂。。。

むむむな名前

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途中に車止めがあって、後半は階段になっている。

いやあ、この辺は高低差多い。だから眺めがいい。

 

絶好のチャンス、

等間隔に人がいると道の曲がりが際立つでしょう?

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ひとり、ふたり、さんにん。

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へえ。これが荷風に「この道ほど興味のある処はない」と言わせしめた道か。

。。この左、妙に惹かれる。

 

千駄木ふれあいの杜

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ここは江戸時代、太田道灌の子孫である太田摂津守の下屋敷で、その当時は、日本医科大学から世尊院あたりの広大な敷地でした。
明治に入って、屋敷は縮小。時代の変遷とともに、かつて屋敷内に連なっていた崖地の緑ねここを残すのみとなりましたが、所有者のご好意により文京区役所との間に「市民緑地契約」が結ばれ、一般公開されることになりました。
現地立て看板『千駄木ふれあいの杜の由来』より抜粋

 

 

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池みたいな処もあって、雨上がりだったからかジメジメした感じ。

今日は携帯ベーブマットバンド持ってないから、散策はよそう。

蚊とか色々いそうだし。。。

 

振り返ったところの入口

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あっ、この階段登ってみよう

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千駄木の階段、雰囲気よし。

振り返ると、千駄木ふれあいの杜が見える。

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ふう。登り切った。。。

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この板塀、優れもの。

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所々、透かしてあって、風通し良さそうじゃない。

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この道から藪下通りに戻ろうかな。

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このお宅、体育館みたいで

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窓からガラス屋根が見える

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これはもしかして。。。彫刻家のアトリエじゃない?

 

彫刻家の佐藤忠良さんがテレビでおっしゃっていたのを思い出した。

彫刻家のアトリエは、直接太陽光線が入るような窓は厳禁なんですと。直射日光が室内に入る建物だと、彫刻に影が出来て、陽が廻るにつれてその影が変わり、作業上芳しくないのだそうです。

一番いいのは北窓だそうです。そんな話を聞いてたので、もしやと思ったワケ。

 

※ 帰宅して調べてみたら、やはり有名な彫刻家のアトリエでした。

  しかもななんと、佐藤忠良さんの師匠 ( 朝倉文雄 ) の次女、彫刻家-朝倉響子さんのアトリエだったのでした。

  これには大興奮。

 

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藪下通りに戻りました。

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この辺りは、昔ながらのいいお屋敷が沢山

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松の手入れも凄いじゃない。

 

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藪下通りは本郷台地の上を通る中山道と、下の根津谷の道 ( 不忍通り ) の中間、つまり本郷台地の中腹を、根津神社裏門から駒込方面へ通じる脇道です。

昔は道幅もせまく、両側は笹薮で雪の日には、その重みで垂れ下がった笹に道をふさがれて歩けなかったそうです。

 

左側が本郷台地、右側が根津谷なので、所々こんな風に景色が開けてます。

あっ、ここからもスカイツリーが見える。

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根津谷の方は、やはり低いのね。

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えっここなに?

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観潮櫻荘

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森鴎外の旧宅に作られた記念館でした。

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↑ クリックして見てみて、凄い部屋数、立派な家だったのね。

 

森鴎外は、舞姫と雁くらいしか読んでない。

もう何冊か読んだら、再訪したいと思います。

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藪下通り。

永井荷風の「東京中の往来の中で この道ほど興味のある処はない」という言葉。

今は藪もなく、曲がりくねった普通の住宅地で、荷風さんが言うほどのものは見極められなかった。

荷風さんは、夏目漱石とも森鴎外とも付き合いのあった人物。

もしかしたら文学的な意味で、夏目漱石宅と森鴎外宅を行き来できる道だから「興味深い」と思われたのではないかと、勝手に想像しながら帰路につきました。