遅ればせ、ホントに遅ればせながら、
最近注目している若手俳優さんのことをお話ししたいと思います。
菅田 将暉さんのことです。
初めて菅田将暉さんを認識したのは「リッチマン、プアウーマン」でした。
物語は、若くしてIT企業を作り上げ時代の寵児となった日向徹 ( 小栗旬 ) と東京大学理学部という高学歴ながら内定がもらえず就職活動に奔走する女子大生 ( 石原さとみ ) の恋愛ドラマで、菅田さんは第6話に登場する貧乏な金髪青年の役でした。
日向の会社NEXT INNOVATION の株主総会で周りの高額株主のヤジを受けながら、日向のビジョンに強く共感したことを懸命に訴える役どころ。
若さ特有のとんがった雰囲気と、あぶなっかしいほどの真っすぐさで、とつとつと思いを語る青年の言葉に、日向は心を打たれるというシーンでしたが、菅田さんはこの役を見事に演じきりました。
次に彼を見たのが、NHK朝ドラ「ごちそうさん」の息子役。
坊主頭の菅田青年は一変、うぶで溌剌とした明るい男子という印象で、
リッチマン・プアウーマンの、あの金髪青年と同人物とは気がつきませんでした。
それからしばらくして。
「問題のあるレストラン」でチャラくていいかげんなシェフ見習いを演じ。。。
さだまさしの「ちゃんぽん食べたか」で主演さだまさし役に抜擢され、
バイオリンや落語も披露しました。
そうこうする内に、桃太郎・金太郎・浦島太郎のCMの鬼役「鬼ちゃん」で、
主役のヒーローたちを向うに回し、人気をさらう。
太鼓をたたかせれば美しい。
「ぐらぶるって何?」という弟を「よせよ」とたしなめるCMでは、
何とも意味深な空気感もかもしだす。
菅田将暉とは、どこまで幅が広いのか。
カメレオンのような七変化に驚くというか、呆れるというか、期待度がどんどん上がります。
圧巻は「民王」での二役ですね。
総理大臣 武藤泰山 ( 遠藤憲一 ) の息子-翔役。これがメインのキャラクターなんですが、このお話し、漢字も読めないお馬鹿な息子と、昔ながらの政治家で総理にまで登りつめる父親の中身 ( 人格 ) が入れ替わってしまうもの。
つまり彼は、自前の顔形のままの息子のキャラクターと、父親が乗り移った驕慢でバイタリティーあふれるキャラクターとの二役を演じわけなければならないワケです。
これが凄いの。
今、こんな役が出来る俳優は他にいるだろうか。恐らくは、いや絶対に彼だけでしょう。
菅田将暉といえば、「仮面ライダー」であったり、映画「共食い」であったり、この他にも大きな作品で活躍しているらしい。何をいまさらという話でしょうが、ここにあげただけでも、感心・感動・感激の若き俳優であるのは確かです。
さて次はどんな顔を見せてくれるのか、とても楽しみな俳優さんです。
おまけ