Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

くるみと白石うどんと幸田文

「仙波のくるみそば」という文字が頭にこびりついてしまいまして、、、

そうか、とりあえず胡桃もあるから。。。

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これは上田で買ってきた胡桃。

上田のお隣、東御 ( とうみ ) 産のものです。

胡桃が名産なんだそうで、なかなか自然の胡桃って手に入らないでしょう?

 

取りあえず胡桃もあるし、それを入れて脳内をごまかしておこう。

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「くるみそば」ではありませぬ。⇐自分で先につっこんでおきます。

くるみそばは、胡桃をすったおつゆで食べる蕎麦。

こんな風にトッピングするのを言うのではない。

でも、美味しいからヨシとさせてねん。

 

うどんは「白石の温麺」

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短いサイズのうどんなので、ひとりランチには最適なんです。

白石のうどんは、メーカーが沢山ありますが、我が家でははたけなか製麺のが好き。

 

こんな感じのラッピング  
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さて。

うどんを茹でこぼした ざるを見て、思い出したことがあります。

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幸田文さんの「そうめん」というエッセーです。

初出は、「ミセス」1962年6月号ですが、私は「幸田文 台所帖」で読みました。

f:id:garadanikki:20160422094733j:plain「そうめん」の中にこんな一節がありました。

 このひとの流しもとや鍋のふちには、だらしなく白く長いのがまつわりついているような醜いことはないと、想像するのです。

 決してこぼれていてはいけないのが、ながいものの料理です。いやな姿です。

 よく「おそばの一本二本をせいろうのすだれに残すな、おそばが泣く」といいます。あれは食物を粗末にするなという意味のほかに、いやな形をいましめる意味があるのではないでしょうか。

 長いものはたくさんある時、綺麗ですが、一、二本残ってくねくねしていると、ふっと見た瞬間いい気持のものではありません。これもセンスの問題です。

 

ドキッとしました。と同時に幸田文さんの美意識に改めて感動しました。

 

「台所帖」は、「グレーテルのかまど~花見だんご」を紐解きたくて入手した本ですが、食生活に関する幸田文さんの思いや教えが沢山つまっています。

同シリーズは他に、しつけ帖、きもの帖、季節の手帖、旅の手帖とありますが、

特に台所帖は私にとっての宝物になりました。

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