Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

谷根千あたりをうろつく 2

根津に行くのは、例のヒマラヤ杉を見るためです。

私はずっとヒマラヤ杉の場所を根津よりも谷中に近い場所と思っていたんですね。

いつも下調べをしないで散歩に出るのですが、「絶対にわかる」とタカをくくってました。

でも、いつも全然見つからない。

たどり着けないのです、ヒマラヤ杉。

 

そんな中、大好きなブロガーの横チンさんがヒマラヤ杉までのルートをわかりやすく紹介してくださいました。

これは行かねばなるまい

いやこれなら行ける

どうやってもたどり着けないヒマラヤ杉です。

ここは大先輩横チン先生のお力に縋りつきたく思います。

 

不忍通りを根津駅の方に歩いていると、路面電車が見えました。

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なんでもこの場所に「池之端七軒町」という都電停車場があったんですって。

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昭和30年代、ふふ、私が生まれた頃は、今よりももっと都電が沢山通っていて、

今よりも便利だったようにも思います。

この辺りにも

20系統 ( 江戸橋~須田町 )

37系統 ( 三田~千駄木二丁目 )

40系統 ( 神明町車庫前~銀座七町 ( ママ ) 目 ) と三つの路線が走っていたそうです。

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所蔵地図データベース 

http://tois.nichibun.ac.jp/chizu/images/2463677.html

地図番号:002463677
資料名:東京都区分図文京区詳細図  内題:改定版東京都区分図文京区詳細図
内容年代:昭和31 (1956)  成立年代:昭和31 (1956)  
作成・絵師:植野録夫(著作者)
現所蔵:国際日本文化研究センター
現所蔵番号:YG/7/GC67/Bu 、002463677

しかし、昭和42 ( 1967 ) 12月に37系統、

40系統が廃止、昭和47 ( 1971 ) 3月に20系統も廃止になり、

池之端七軒町 ( 廃止時は池之端二丁目に改称 ) の停留場はその役目を終えました。

展示されている都電は、都電停留場だったこの場所に

まちのランドマークとなる児童遊園として整備されたものなんだそうです。

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所蔵地図データベース⇒<昭和8 (1933) の都電が走っているのがわかる地図です。

最新調査新大東京市三十五區全圖新編入區界明細新市域交通明細

 

古い地図を見ると街中いたるところに都電が走っているのがわかります。

私が免許を取得した頃は、道路での路面電車のレールの跨ぎ方なんていうのを教わったものです。

雨の日、車で走行する際、路面電車のレールをまたぐとスルっ滑って事故が多発したらしいんですよね。

今でもあるのかしら、そういう講習、、、たぶんないんでしょうね。

 

そんなことを考えながらトボトボ歩いていると、なにやら気になる建物。

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木造の三階建て

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お店のようです。近くに行ってみると。。。

あらここ、先日 「なるほどストリート」テレビ東京で、言問通りの回でここを取り上げていましたね。

出演の榊原郁恵さんをはじめとするご一行が通りがかって、

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郁恵ちゃんが「ええっ? ランチで3,000円」と引いていたのが面白かった。

他の出演者は男性だったので、値段のことは無頓着な様子で、

皆で入ろう入ろうということになったらしく、郁恵ちゃんも串カツ食べていました。

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私も郁恵ちゃんと同じで「ん? ランチで3,000円」と思ったけどね。(笑)

 

この辺りは、古い素敵な家が沢山残っていますね。

こちらも素敵な佇まい

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塀は新しく塗り変えてしまわれたようですが、、、

 

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あら素敵、マンションの敷地を抜けられるようになっている。

「みやなが小路」という標石も付けあったりして、付近の人にも通り道として開放するななんて、なんとも粋な計らいですね。

 

駅を過ぎて、、、確かここの角を入るんでしたね。

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不忍通りふれあい館

ちょっと入ってみました。一階は展示室と地元商品の販売所になっていて、

二階が小さい図書館 ( 文京区立本郷図書館根津図書室 ) でした。

 

ふれあい館の角を右に入り、ぶっちがいの十字路を更に進むと、坂が見えてきた。 

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あらこの花、綺麗。

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右側はお墓

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この先に見える坂道が「三浦坂」のようです。

 

立て看板にはこんなことが書いてありました。

『御府内備考』は三浦坂について、「三浦志摩守下屋敷の前根津の方へ下る坂なり、一名中坂と称す」と記している。

三浦家下屋敷前の坂道だったので、三浦坂と呼ばれたそうです。安政三年 ( 1856 ) 尾張屋版の切絵図に、「ミウラサカ」・「三浦志摩守」と書き入があるのに基づくと、三浦家下屋敷は坂を登る左側にあった。

 三浦氏は美作国 ( 現岡山県北部 ) 真島郡勝山二万三千五石の藩主。勝山藩は幕末慶応の頃、藩名を真島藩と改めた。

明治5年 ( 1872 ) から昭和42年1月まで、三浦坂両側一帯の地を真島町といった。

『東京府志料』は「三浦顕次ノ邸近傍ノ土地ヲ合併新ニ町名ワ加ヘ(中略)真島ハ三浦氏旧藩ノ名ナリ」と記している。

坂名とともに、町名の由来にも、三浦下屋敷は関係があったのである。

別名の中坂は、この坂が三崎坂と善光寺坂の中間に位置していたのにちなむという。 

 

安政の頃ね、地図探してみました。

あったぞ、その頃の地図

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内題「根岸 谷中 日暮里豊島邊圖」の下あたりにほら。

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ハッキリと、「三浦志摩守」と「ミウラサカ」の文字ありますね。

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地図番号 002150696   根岸谷中日暮里豊島邊圖 安政3 (1856) の地図です。

 

坂を中腹に、ねんねこ屋さん 

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今日はお休みのようですね。

うーん、、、入りにくい。(笑)

 

ねんねこ屋さんを通り過ぎ、坂を見下ろすと、、、、

左手に小路があります。

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わぁ、いい感じ。

入ってみたい、と思ったら、、、

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この道は私道です。の貼り紙。

無念、残念。

 

うぉー凄い花。

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椿の大樹につる薔薇が共生しています。

黄色い薔薇のところどころにピンクの椿、いとおかし。

 

突き当りを右にパーンしました。

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あった、ヒマラヤ杉。

思ったよりも細い道なんですね。

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凄い存在感だ。

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みかどパンの女主人さん、ご近所さんとお話中。

 

凄い、ヒマラヤ杉の根っこでアスファルトが持ち上がってる。

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左側の道を少し進むと、こんな素敵な店構えが。。

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時間が停まった感じがする。

振り返ってみると、、、

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なるほど。みんな大樹の写真を撮っている。

ヒマラヤ杉は、もともとは小さな鉢植えだったんですって。

先代のご主人が丹精込めてお米のとぎ汁をあげていたら、

根付いて、こんな大きくなっちゃったんですって。

下は鉢植え当時の写真

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凄いもんだわねぇ。

みかどパン屋さんの店頭には「写真ダメ」のシールが貼ってありました。

そうよね、毎日毎日何十人もの人がヒマラヤ杉を見に来るだろうけれど、

ヒマラヤ杉とみかどパンがセットになっちゃって、わんさか写真を撮られて辟易しているでしょうから。

ヒマラヤ杉だけならいいけど、店内の写真が勘弁してという気持ちは充分理解できます。

それにしてもこのヒマラヤ杉、どこから見ても絵になります。

これ別角度から。

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ちなみに、グーグルアースで見ても、この杉かなりの存在感でしたよ。

ああ、大きな木から沢山エネルギーをいただいた。ああ、楽しかった。

横チンさん、ありがとうございました。

 

谷中に向けて、続きは明日⇒