Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

赤坂にて

f:id:garadanikki:20160606095158j:plain志の輔らくごを楽しんで、そのまま帰りたくなくて、赤坂をぶらつきました。 ( 5月28日のお話です ) 

赤坂も昔と比べて社用族がめっきり減り、静かなもんですなぁ。

金曜日だというのに。。。。

独り暮らしをしていた頃の塒 ( ねぐら ) が赤坂の古アパートで、

この界隈 よくうろついたものです。

 

久し振りも久し振り、20年ぶりのお店ののれんをくぐります。

ご無沙汰したにも関わらず、お店の様子もご店主もママさんも全然変わりません。

バイトだった人がそのまま勤めていらして、いいオジサンになっているのも愉しい。

ママさんの対応は、月日を感じさせない。

「あら~どうしてたの~? しばらく~」とか普通なら言われそうなものだけど、

昨日もふらっと来たように錯覚させる。そんなさりげない接し方。

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MOURI は自分用にビール、私用に冷酒を頼んでくれました。

冷酒のとっくりなら、私がちびっと飲んだ後、自分が引き受けられるからという算段。

「いやね、入院してたんですよ。胃潰瘍。退院したてのほやほやなんだよ」

「何それ。じゃ飲んじゃダメよ」ママさんは水を持ってきてくれました。

「あい。水飲みながら少しだけにするのよ。あなたも水飲みながらね」

ママさんが持ってきたくれたお水、MOURI 用のには氷が、私のは常温の水。

この辺のさりげない気配りが、くくく~っ泣かせます。感動。

 

食べたかったのがコレ とりわさ

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新鮮な鶏肉を湯引きして、ポン酢で食べる。

これがまあ、美味しいこと美味しいこと。

 

ふふ。

とりわさといえば、以前ママさんがおかんむりのエピソードがありましたな。

場所柄 テレビ局のプロデューサーが芸能関係者を連れて来店されることがある。

その時も打ち上げだとかで、局の人が有名な落語家さんを連れてきたんだそうです。

カウンターにいた常連さんがその落語家のファンで

「何か召し上がっていただきたい」という話になりまして、

ママさんは〔とりわさ〕を「あちらのお客様から」と持って言ったんですって。

そしたらその落語家さん「生はどうもねぇ。悪いけどコレ焼いてくれる?」

カウンターの常連さんにも、お店にも失礼な話ですよね。

ママさんもブチ切れそうになったんだって。それ以来その人がテレビに出ても笑えないっていう話。

 

ママさんがそう思うのも無理ないように思います。一般の人が有名人に合う機会は一回限りが普通でしょう。その一回がその人のイメージになるわけです。その時の印象が悪ければ一生ひきずる (笑)

 

落語家さんならシャレで返すとか、でもその人真面目な人なんですね。

多分公演中、腹痛でも起こしたらということで食べ物には細心の注意をして暮らしているんでしょう。

私の知っている俳優さんも公演中は大好きな刺身 ( 生物 ) は一切食べない。

 

でも、ものは言い様じゃないですかね。

もし私だったら「ごちそうさまです」って言っておいて、一緒に来た人に内緒で平らげてもらうとか。。。で「美味しかったです」と言っちゃうなぁ。

まあ〔落語家さんなら〕という先入観がいけないのかも知れないが、これは意外だったエピソード。

 

こっちは梅しそはさみ焼き

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あはは。

とりわさ焼いたら、こうなるか。

 

モツ煮は、濃い味の味噌仕立て

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酒豪の妻を持った亭主 ( MOURI ) は、お酌もウマい。

自分が1で、妻に1.5のペースで空になる猪口にいいタイミングでお酒をついでくれる、

そんな習慣がついているもので、今日は調子が狂うようです。

 ( お酒が口に合わないというか、辛くて飲めないんです。今日は。

 こんなこと生まれてこのかた初めて。 )

 

あまりにも飲めない私にマジ心配したようで、

「おいおいおい大丈夫か? よっぽどだなあ」

ママさんがふらっとやってきて

「雑炊食べなさい、雑炊」

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いんやまあ。これ美味しい。

初めて食べました雑炊。美味しいです雑炊。

「でしょう? これウチの人気商品なの」by ママ

 

かなりしっかりした味ですが、名古屋コーチンの濃厚でコクのあるお出汁が体中にしみわたる。

猫舌なのでしばらく「待て」の状態でしたが、大変美味しく完食しました。

やっぱりいいなぁ、昔ながらのお店。

 

旦那さん、ママさん、バイトさん、美味しかったです、また来ます。

今度は20年ぶりなんてないように (;^ω^)