自転車をアシスト付に乗り換えてから、俄然行動範囲が広がりました。
元来 あっちこっち出歩くことは多かったけれど、今はサイクリングにはまってます。
山 坂 気にせずスイスイ行けるアシスト自転車に乗りたいが為〔自転車で行ける所を探している〕といった感じ。
「新宿区立中央図書館に行こう」と思いたったのも、それが理由。
もちろん探したい本があったのも事実だけれど。。。。
昔、自転車で落合まで行った時には大変でした。もう自転車では行くまいと思ったほど。
車では気がつかなかったけど、山手通りは結構上り下りが激しいことがわかりました。
昔、川だった名残りなのか、そういう谷間の場所は「清水橋」「中野長者橋」といった地名です。
走り始めて30分、神田川に近くにさしかかりだんだんあやしくなってきた。
中央図書館に行ったのは、久米正雄全集を探していた時だから、かれこれ4年前。
「確か、新目白通りに近い、神田川沿いにあったっけ」とスマホの地図で確認しても見つからない。
新宿の中央図書館は、大久保の住所になってます。
「山の手線を超えた記憶はないけどな」
記憶のあいまいさに軽く落ち込みながら、大久保にあるという「新宿区立中央図書館」に行ってみる。
やっぱり来たことはない。知らない場所だ、ココ。
とりあえず入ってみよう。
やはりここじゃないな。
入口にここが旧戸山中学校であった写真が展示されていました。
中学校の校舎をそのまま使っていたのか。
建物の右側が校庭があった場所、今は草ぼうぼうで一部が駐輪場として整備されてます。
建物を良く見ると、耐震の筋交がありますね。
戸山中学の時の写真には見当たらないから、図書館として使うようになったことで
補強されたのかも。
写真右上端をよく見ると、校章があったと思われる所が痕になっています。
図書借り出し受付で、聞いてみました。
「あの、昔都立中央って、ここではなくて新目白通りの方にありませんでした?」
「はい。下落合にあったんですが3年前に取り壊しました。それで今はここが中央図書館になりました」
やはりそうでしたか。
確かこの地図の赤い印の辺りにあったのは、間違いではなかった。
いい建物だったけれどなあ
図書館というと近代的な建物が多い中、新宿区立の旧中央図書館はレトロな中に、
本の神様が沢山住みついているような厳かな雰囲気がありました。
段差もあって、天井が低い所もあり、使いにくいこともあったかも知れません。
でも蔵書量は凄かった。私が住んでいる渋谷区の比ではない立派なものでした。
特に昔の全集のようなものは何でもそろっていて、、、、
そんな理由で久米正雄全集を借りにきたのでした。
どうして壊しちゃったんだろう
古いとは思いましたが、すっごく古かった。
建てられたのは昭和47年だったというから、築41年の建物だったんですね。
ありし日の下落合-新宿区立中央図書館
そういや 図書館って、内部は撮影禁止でしょう?
だからエントランスの古くて素敵な感じとか、階段室の立派さとか、写真に残されていないのかも。
残念なことです。
大久保の方の新しい中央図書館も立派にする予定はあったらしいですが、
校舎を有効利用するなんて素敵なことじゃないですか。
耐震性は大事です。でももし問題なければ、古いものは残して欲しいと思います。
お金を使うなら〔箱もの〕にではなく、〔蔵書〕にかけて欲しい。
昨今そんな当たり前のことも考えず、建物ばかりお金をかける区が多すぎますから。
新宿区さん、素敵❤ 応援しています。
区立中央図書館の閉館に関する資料
地図も貼っておこう(笑)
おっきな建物があった頃、1997年12月31日
もう少し寄ってみる。2007年12月31日
取り壊されちゃった更地。2014年8月10日