Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

夏旅Vol.2 長浜 ガラス館

 

長旅のドライブに、サングラスを忘れました。

長時間の運転だと目が日焼けしていまうのに、困ったなあ。

若い頃は、そんなことなかったのにぃ w

 

天の助けだ。

足柄SAに眼鏡屋さんがありました。

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IZONE NEW YORKというお店。

 

眼鏡の上にカチャッとかけられるオーバーサングラスが、8,000円弱で売られています。

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グレーとブラウンとグリーンの三色展開。

どれがいいかしら。

「外光で確かめた方がいいんじゃないの? お姉さんいいかな。持って逃げないから」

MOURI とお店のお姉さんと三人で外に出て選びました。

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東京には出店していないのは、地代の安いところを選んで出店しているからなんですって。

かっこいい店でした。


目の日焼け問題もこれで解決。

足柄SAでは、他にサザンの2枚組ベストと、つるしのサンドレスを買ってしまいました。

そんなわけだから、夏旅のBGMはサザンです

浜松でうなぎを食べたのはこの後のこと。

話が前後しましたが、琵琶湖の方に向かいます。

 

今日の宿はどうしよう。

候補地は、大津、近江八幡、長浜あたりです。

「長浜に太田和彦さんが紹介していた居酒屋があるよ」

決定。本日の宿泊地は長浜にします。

運転手は君だ~ 車掌は僕だ~

我が家の運転手は私、ナビ ( 宿や店の予約 ) はMOURI。

スマホで予約したホテルは、長浜のYESがなんたらというホテル。

旅館ではなく、ビジネスホテルを選ぶのは、夕食を外で楽しむため。

 

17:11  長浜到着。

チェックインする前に、黒壁ガラス館というのを見学することにしました。

あそこだ。

左手のグレーの洋館。

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ほほう、ガラスの美術館かと思ったら色々なガラス製品を売っている。

なので入館無料。お店でした。

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あら可愛い。

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こういうミニチュアガラスを見ると、去年亡くなったマダムを思い出す。

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マダムはこういったガラス細工が好きで、

お手洗いの棚とか、ちょっとしたコーナーに綺麗に並べていました。

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いつもピカピカに磨いてね。

そう。こういうのって埃になりやすいでしょ?

綺麗にピカピカにしておくのは結構大変な作業ですよね。

 

 

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この建物は、明治33年に銀行として建てられたんだって。

国立第百三十銀行長浜支店が正式名称でしたが、黒漆喰の壁であったことから「黒壁銀行」という愛称で親しまれていたそうです。

 

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階段の手すりの彫刻

その後、建物は明治銀行に変わり
紡績会社の配送所になったり
煙草専門公社の営業所になったり
昭和に入ると壁は白く塗り替えられて
「長浜カトリック教会」になりました。

 

f:id:garadanikki:20170905134210p:plain昭和62年に教会が移転すると取り壊しの危機にあいましたが、

地元有志が保存・活用を目指して立ち上がった。

第三セクター ( 株式会社黒壁 ) を設立し、ガラス館が誕生しました。

長浜で何故ガラスをコンセプトにしたかというと、地産に競合がなかったからだそうです。

『名産品で町おこし』というのはよく聞きますが、逆だったんですね。

 

 

ガラス館のホームページの年譜を見てみると、(株)黒壁の方々の奮闘ぶりがよくわかります。

国内なら小樽や広島へガラスの視察に行く。ヨーロッパにも何回も渡り、視察や買い付けをしています。毎年毎月、何かしら企画を立て様々なイベントを展開。

 

(株)黒壁の活動はガラス館だけにとどまらず、周囲の建物を次々と黒壁〇號館としていきました。

オルゴール館や、ガラス工房や、カフェなどに。

 

って、以上の話は
帰宅してから、ホームページや様々な資料で知った話なんですけど

 

当日は、長浜の町に点在している意欲的な店の数々が、ガラス館と同じコンセプトで造られたものだとし知らないで見てきたわけです。

ガラス館も殆ど知らないまま、二階の展示・販売スペースを見学。

 

二階は、外国製品が多いみたいです。

圧巻は壁にかけられたヴェネツィアンマスク。

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これ、いいなぁ。

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釘付けになったのは、ローマングラスというイスラエルのガラスで作られたアクセサリーでした。

ローマングラス

f:id:garadanikki:20170905143907j:plain現在のイスラエルの周辺は、吹きガラスが発明された地であり、

かつて多くのガラス工房が軒を連ねたローマ帝国のガラス産業の中心地です。

ローマングラスは厳密には “紀元前1世紀から後4世紀の間にローマ帝国内で作られたガラス器” の総称ですが、一般的にはその期間に吹きガラス技法によってつくられたガラスをローマングラスと呼んでいます。

 

現在発掘されているローマングラスのほとんどは表面が虹色に輝いています。これは約2000年もの長い間地中に埋もれていたためにガラスが自然と化学反応を起こして銀化したもので、パティナと呼ばれています。

 

パティナはガラスの晒された環境と地中のミネラル含有量によってひとつひとつ輝きが異なり、これがローマングラスジュエリーのオリジナル性を高める一因でもあります。

銀化は全ての土地で起こるものではなく、気候の条件が揃う事で初めて起こりますが、イスラエルやレバノンで美しく銀化したローマングラスが発掘されるのは、適度な乾燥と湿度の賜物なのです。

 

( エジプトては乾燥のし過ぎと高温によりガラスがぼろぼろになり、

 日本では湿度が高すぎるため銀化が起こりません ) 

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黒壁で取り扱っている『The Roman Glass Company』は、1976年よりイスラエルのキブツ・レバティムを中心に展開しています。イスラエル政府によりローマングラスの取り扱いを承認されており、主な取引先はイスラエル美術館やイスラエル政府の硬貨・メダル会社、世界中のミュージアムなどが挙げられます。

商品に使用されているローマングラスは人工的にパティナを接着しているデザインもあります。そのため稀にパティナが剥がれることもありますが、ローマングラス本来の姿もまたとても美しいものです。自然と歴史が織り成した偶然の産物であるため一点一点風合いが異なり、「自分だけのオリジナル性」を強く味わうことのできるジュエリーです。

 

f:id:garadanikki:20170905143456j:plain◆パティナ

経年変化・風化現象の一種で、ガラスが長い間地中に埋まっている間に地中のミネラル ( 主に石灰石に含まれる炭酸カルシウムなど ) の結晶が付着したものです。
 

f:id:garadanikki:20170905143326j:plain◆フロスト

表面をすりガラス状につや消し加工したもので、ローマングラスがガラス器として使われていた当時の色をしています。

フロスト…霜や結晶という意味の通り、ガラスが凍ったような質感をしています。

 

 

ベネチアグラスや、ボヘミアングラスもある。

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ガラスペンも沢山並んでいます。

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先日、読んだ「鎌倉~ツバキ文具店」にもガラスペン、登場してました。

物語は代書屋を営む鳩子という主人公が、毎回依頼主からの要望に沿った手紙を書いていく話。

鳩子はその都度、便箋や封筒や筆記用具を依頼主や内容を考えて選んでいきます。

ガラスペンは、今は別の人と幸せな結婚生活を送っている元恋人にあてた園田さんのラブレターに使われました。

透きとおった心を思わせる繊細なガラスペンと、二人で過ごした時間にふさわしいセピア色のインクを選んで書いた最後のラブレター。

テレビドラマでも、カリカリとひっかくようなガラスペンの響きが、印象的なシーンでした。

 

 

窓際のガラスはいいものですね。

きれい

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でも。。。。やっぱり私には無理だ。

これだけのガラスを綺麗に展示するのって、お掃除大変だろうなと思います。

 

「何か買いたいものとか、ある?」と言われましたが、見るだけにします。

ローマングラスのペンダントにはちょっと魅かれたけれど、アクセサリーは付けない性質だもの、

猫に小判です。

 


黒壁ガラス館
〒:滋賀県長浜市元浜町12番38号
TEL:0749-65-2330
定休日:無休
営業時間:10:00-18:00(11月~ 3月は17:00まで)

 

長浜のお話 つづく