ホテルを出て、ご飯を食べに行きます。
ホテルから居酒屋さんまで15分くらいかな。
さっき車で通った道も、歩きだと色々なものを発見できる、これが面白い。
橋の向うには長浜ビールのレストランがあります。
良いロケーションだわ。
長浜の旧市街は、網の目のように用水路があります。
城の城下町として外堀の役目も果たしていたのでしょう。
左側はまさに舟板塀。
お洒落な下水板、旧長浜駅舎が描かれています。
あっ、さっきホテルで見た「堅ボーロ」のお店だ。
「月曜から夜ふかし」のポスターが貼ってあります。
そうそう、コレコレ、コレだった。
堅ボーロ。
どこかで見たと思ったら、月曜から夜ふかしで紹介してたものでした。
「月曜から夜ふかし」は、マツコ・デラックスと関ジャニの村上信五がMCをしている情報番組です。
番組で、堅い食べ物特集をしていたんですが、そのひとつとして紹介されたのが「堅ボーロ」でした。
番組ADで「優しいジャイアン」と呼ばれていた人がいて、この人歯が丈夫なのね、
何でもバリバリ食べてしまうから、これはどうだと食べさせられていました。
ジャイアン君、いとも簡単にボリボリ食べていました。
ここがその堅ボーロのお店なんですね、地元では有名店みたいです。
我が家は歯がお子ちゃま並みなので、買うのはやめました。
左に線路みたいに見えるのは、大手門通りのアーケードです。
そしてこの広場は、曳山博物館の横の公園。
昼間、下見をしたせいか、どんどん紹介していけますわ。おほほ。
右側に何か変な オブジェがあります。
さっき通った時には気づかなかった。
狐の顔の周りが金色の凧みたいになってる。なんぞや。。。
ここも昼とは雰囲気が違います。
明りが灯されるといい感じになります。
住茂登に到着
住茂登は、針屋橋のたもとにありますが、この橋の欄干ちょっと変わっています。
私の写真は暗すぎるので、お借りした写真⤵
狐の顔が付いてます。
そういえば、住茂登の看板もきつねだったわよ ⤵
長浜マップには「お花ぎつねのお話」と書いてあります。
↓ ↓ ↓
お花ぎつねというのは、ここ長浜のおとぎ話みたいです。
ホテルに帰ったらちょっと調べてみようかな。
とりあえず、入店
さっき「この席取っておきますね」と言ってくだすった席につきます。
いい感じに夜がふけていく。
私の後ろがカウンターで、その左が厨房のようです。
お店の写真はお借りしました
カウンターの上の写真は、曳山でこども歌舞伎に出演した男の子たちの写真だそうです。
さて、何を食べましょう
うー残念。
琵琶湖の天然うなぎもラインナップのひとつですか。
でも、昼にうなぎ食べたからなぁ。
郷に入っては郷に従う
琵琶湖の宝ものを中心に注文しましょうか。
お酒も地のもの 七本槍がいいな。
とりあえず喉がカラカラなので、ビールをお願いしました。
小のジョッキがあるというのでお願いしたら、この器。
いいですね、涼しげで冷たくて、何気ない器だけれど、コレ欲しい。
刺身の盛り合わせ
ビワマスのお造りです。
臭みはまったくありませんが、やはり淡白な味です。
真ん中に皮のついたのが三切れ、炙ってあるのが美味しい。
近江牛のたたき
ねっとりしていて、こりゃ美味しい。
ゆばしゃぶ
湯葉はあまり食べないのですが、これは凄い。
こんなにしっかりとしている湯葉は初めてです。
豆腐の入った鍋でしゃぶしゃぶして食べるんですが、
とんすいに入っている汁が、ちょっとばかり生じょっぱい。
少し勿体ない。。。
出汁の効いた薄いつゆであればもっともっと美味しく食べられるのだがなぁ。
小あゆの天ぷら
少しにがみがあるのがまた美味。
住茂登の食材は全て天然ものだそうです。
そして、ふなずしは店のイチオシ商品だとか。
鮒ずしは日本古来の発酵食品。お酢は一切使っていません。
鮒とご飯と塩だけで一年漬けると、鮒の骨は溶けてしまいます。
鮒と一緒に漬けたご飯は発酵してペースト状になります。
この発酵したご飯は「飯 ( いい ) 」といいます。
お店のこだわり。
住茂登の鮒ずしは、琵琶湖の天然の『にごろ鮒』のメスだけを使っています。
米は近江米こしひかりの最高級。
今でも昔ながらの木桶で漬けています。
お店のホームページから 抜粋 ⤴
ふな寿司
しょっぱいだけかと思ったら違いました。
ねっとりとした中に、ふくよかな甘味と酸味があって、うまい。
黄色い部分は卵。
メスだけを使うというのはこの卵が無くてはならないからなんでしょう。
私が一番美味しいと思ったのは、尾びれの部分でした。
動くところだからでしょうか、脂がたっぷり乗っていて、食感が最高です。
尾びれまで全部食べられてしまうのは長く漬け込んだ証拠ですね。
初めて食べる鮒ずしが、このお店ので良かった。
毎日食べたいというものでも、食べられるものでもありません。
珍味ですからね。
長浜 曳山祭についての備忘録 ⤵
曳山は、日本のお祭りで引いたり担いだりするものの総称で、
長浜の曳山祭は、京都の祇園祭、高山の高山祭となら名で日本三大山車祭のひとつだそうです。
開催されるのは毎年4月。長浜曳山祭は、舞台付きの曳山の上でこども歌舞伎が行われます。長浜の曳山は地区で13基あり、その内12基が子供歌舞伎を行いますが、毎年4基ずつ交代で巡行します。
役者として選ばれるのは、旧来からの血縁者で5才から12才くらいまでの男子。
こども歌舞伎が奉納できるのは輪番制なので、ひとつの山 ( 地域 ) では 3年に1度しかまわってこないことになる。
しかも演目によって必要な役者の数は異なるので、タイミングがよくないと選ばれないですよね。
「出たい」といってもタイミングや運もあり狭き門なのでしょうから、選ばれたとなれば、お家にとっても名誉なことになるのでしょう。
実は、来店した時には、曳山について何も知らずにいました。
お店にかけられていた写真を見て「可愛いですね、女の子ですか」なんて、
随分と頓珍漢なことを言ってしまったものだから、ちょっと怪訝な顔をされてしまいました。
お店の人と話をしていて感じたのは、京都を随分意識している感があったこと。
長浜の曳山は、祇園さんと並び三大山車祭のひとつでもあるし、
この先の大通寺さんも、女将さんの話では「京都の東本願寺の別院で由緒ある寺」だというし、
長浜と京都とのつながりは大きいみたいです。
お店の素材も全て天然ものにしているということも含めて、
プライド持って商売されていることがわかりました。
知らないというのは、失礼なことだったな。