2017年夏旅、最終日の宿は、金沢中央アパホテルです。
着いた~。
3年続けて来た金沢の宿はいつも片町にある 金沢中央アパホテル ですの。
金沢市にはアパホテルは6軒あって、その内2軒は片町にある。
一軒はアパヴィラホテル《金沢片町》という間違いやすい名前です。
《金沢片町》は《金沢中央》よりも部屋が広いんだそうで、そこは魅力的。
だけど大浴場と朝食は、斜向かい?にある《金沢中央》に来なければならない。
駐車場も《金沢中央》は横にあるしで、私たちの定宿は《金沢中央》なのです。
・・・・ふう。
この位、連呼しておけば、来年は迷わないんじゃないかな、
「《金沢片町》と《金沢中央》どっちだったっけか」と。
荷ほどきをし、お風呂に入って、洗濯をしたらお酒を飲むのに丁度よい時間になってきた。
今日は「浜長」という割烹に予約を入れました。←ここも太田和彦さん推薦のお店。
地図を見たらホテルからも近い。
あったあった。
・・・・でも、凄い店構え。
車で乗り付ける人もいたり、、、、料亭みたいだ。
割烹ですから ( 正面にある ) カウンターが一番人気。
ご主人と対面しながら料理を楽しめるからです。
でも。
我が家は「たばこ吸い」がいますから、個室になりました。
なんか、二人で個室というのも寂しいような、大仰なような。。。
何か大事な話をしなければいけないかなぁ。
個室には、熟練の仲居さんが一人ついて対応してくれるようです。
お料理のこと、旬の食材、彼女に聞けばなんでもわかる。
お品書きは黒板です。
決まったメニュー表はないようです。
それに、、、金額が一切書いてない。
あははは。
先付け
まあ、なんと美味しそうなことか。
巻貝を切って作った器に、何か貝が入っています。
白味噌仕立てで、コリコリ美味しい。
※ 実は、食材や料理名など、仲居さんから聞いたことをメモしたんです。
しかし、どこに置いたか無くしてしまいました。
今となっては名前がわからないものも多々ある。返す返すも残念、不覚。
笹葉を開くと、小ぶりな鯵寿司。
手前の松葉は、海老としし唐でしたが、しし唐食べた後 w
トマトの寒天寄せがまた、楽し❤
鯛の洗い
うおっ、なんと上品な薄さよ。
綺麗な味には、綺麗な味の酒が良い。
何にする?
まずは、福正宗からいただくことに。
お造りばっかりで何ですが、どうしても食べたいものがあと2品あり注文しました。
白サエビとシャコ。
白サエビ
白サエビとは聞きなれないが、ヨシエビとかガスエビとも言うあれでした。
車海老より、甘くて綺麗な味。
頭は揚げてくださいました。
一番好きなんだ、甲殻類の唐揚げって。
かんどうした、おいしーーーーー
シャコ
実は私、シャコが苦手だったんです。
好きな人にこの表現は申し訳けないですが、虫っぽくないですか?
そう思ってしまってからずっと食わず嫌いでした。
「うまいぞ、食べてみろよ」
そう言われて、何十年ぶりで食べたシャコ。
美味しいじゃないですかシャコって。
今まで生きてきて30年は損をしてた感じ。食わず嫌いって駄目ですね。
お酒がなくなったので、今度は黒帯にしました。
ウマイ!!!! なんと美味しい酒よ。
たちまち黒帯のファンになる。
刺身が続いたので焼き物をひとつ。
イチニを争うほどの好物の西京焼きをお願いしました。
左がさわら、右は鮭のハーフ
脂と甘さの加減、パーフェクト
蓮根蒸し
れんげも素敵だ、美しい。
もちろん蓮根も、くずも美しい。
すりおろした蓮根、どうしてこう滑らかなのか。
中には鰻と銀杏が入っていました。
酢の物
凄い、渡ガニに、金時草に、金沢きゅうり。
好きなものばかり。
酢の加減も美味しすぎる。
これね、なんだったかしら。
玉子豆腐、、、いや違う、固まっていないんです。
つるつると飲める美味しいものでした。
玉子と何かを濾してすり流しになっています。
ふくよかで、ツルツルっと飲め、冷たくて、最上級の飲み物。
ああ、本当に無念です。
わからない食材や料理名はちゃんとメモッたのに、その紙どこよ Σ(゚д゚lll)ガーン
今度これをお願いしたい時は、この写真を見てもらうしかない。
炊合せ
高野豆腐、何かの卵、加賀麩、加賀かぼちゃ、里芋
今回は、折角なので仕事の施されたものを中心に注文を組み立てました。
酢の物の酢加減も、炊合せの薄味具合も、玉子の飲み物(?)も、全部美味しかったです。
特に、高野豆腐の味と、蓮根蒸しの蓮根の滑らかさにノックアウトされました。
もうひとつ感動したのが器使い。
これなんかは「The 加賀」ですけど、とても自然に使われています。
素人が使ったら、器が主役になっちゃうような派手さだけれど、
流石にプロ。ちゃんと食べ物を引き立てるわき役になっています。
2人が魅了されたのがこの酒器。
滑らかなカーブが美しくて、とても持ちやすいのです。
底の部分がまた洒落ていて、5㎜くらい底が浮いているんです。
下から見ると、高台に向って腰がカーブしています。
なかなか凝っているなぁ。
藍色も美しいし、麒麟が大口開けて飛んでいる様もユーモラス。
こういうの、欲しいね。
お湯のみもちょっと可愛い。
写真を撮りそびれましたが、我が家と同じお皿があって感動しました。
もちろん我が家のものより、素敵なもの揃いだけれど、
ひとつでも同じものがあったりすると「好みが同じなのが嬉しい」と思うものですね。
金沢の割烹 浜長さん。
敷居が高そうな玄関だし、料理にも値段が書いてないし、いつもと勝手が違ってときめきました。
しかし会計は、意外にも 今まで通った名居酒屋さんと変わらない額でした。
ええっ? 個室で仲居さん付きで、好き放題食べて、飲んで、これでいいんですか?
と思うほど。
ほんとうなんですから。