Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

火を落としてしまいました

 

久しぶりに根津に行きました。翡翠麺が食べたくて。

f:id:garadanikki:20170527150740j:plain

目的のお店についたのは13時40分

ガラスの扉を開けると奥に一組お客さんがいました。

「スミマセン、もう終わりなんです」女性の店員さんが出てきて言いました。

「えっ? 2時までじゃ・・・」

「1時30分がラストオーダーなんです。スミマセーン」

対応されたのはマダムではなく女店員さんで、

彼女はそれだけ言うと問答無用といった態で背中を向けました。

 

ランチの時間が終わりなら仕方がありません。

折角来たとか、遠くから来たとか関係ない。

残念だなぁと思いながら退散。

・・・。

でも、ちょっと釈然としない。

 

私の母も昔、同じように店をやっていたのでお店がひけた時間に、

お客さまをお断りしていることもありました。

 

申し訳けございません、火を落としてしまいまして

それは夜の営業の、ラストオーダーの後のことでした。

母は普通のお客さんに対するより、深くお辞儀をして詫びていました。

ランチのラストオーダーというのは、ありませんでした。

勿論ランチからディナーまでの間の休憩時間はあったけれど、

しかしそれは、お客さんが途切れたのを見計らって「準備中」の札をかけ、

外の電気を落としての休憩でした。

それでも飛び込まれてこられたお客さんもあったけれど、

折角来てくださったのだからと、厨房のコックさんにお願いして注文を受けていました。

お客さんの方でも、急いで食べて帰ってくださったりと気を使われて。。。

そんなやりとりが「お客さん商売」だと思っていました。

 

釈然としなかったのは「折角来たのに食べられなかった」ではないんです。

お客さんを断る時の「ゴメンナサイ」の心が、彼女に感じられなかったから。

まだ立っているお客さん ( !  お客さんではないのか・・ ) に背を向けてしまうのは、

やっぱり違うと思うのです。

 

最初にこの店に来た時の写真を見たら、やはり同時刻でした。

その時もホントは「もう終わり」だったのかも知れません。

でもマダムはランチが終わったこともおっしゃらず、嫌な顔ひとつせず迎え入れてくれました。

 

店が繁盛してくると、さばききれずにゾンザイになったりすることもあります。

同じ気持ちでお客さんに対するというのは、結構難しいものなのだろうけれど、

でもそれが「あきない」なのでしょう。