Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

おきゅうと

スーパーで「おきゅうと」を見つけて、懐かしくて買ってきました。

おきゅうと ご存知でしょうか?

福岡 博多のソウルフードです。

f:id:garadanikki:20180323194148j:plain

海藻を固めて作ったおきゅうとは、ところてんよりゴリゴリとしていて、ほぼ無味無臭。

 

「懐かしくて」と言いましたが、私は “博多産”ではありませぬ。

博多はおろか九州には縁もゆかりもない人間ですが、なぜ懐かしいかというと、

思い出深い食材だったから。

35年も昔、ボスの仕事に博多に同行した時の話です。

博多のスーパーで、この緑の塊が陳列されていたのを見たんです。

おきゅうとって何だろう。

出張の間じゅう気になっていました。

 

最終日。

ボスが中洲の それはそれは有名な料亭に接待されたんですが、私もご相伴にあずかりました。

博多じゅうの珍味やご馳走がどんどん供されました。

女将も挨拶に来られて皆で談笑しました。

その時に聞いてみたんです「あの、おきゅうとって何ですか?」と。

東京では見たこともないものだったし、当時はスマホもないのでチャッチャと調べることも出来ません。

そしたら女将が教えてくれました、

博多のソウルフードで朝ご飯の定番、生姜醤油や酢味噌で食べるものだということを。

「ご存知ないのも当然ですわよ、納豆と同じように朝、家庭で食べるものですから」

 

そんな話が終わり、またも談笑と美酒が続き、〆の時間になりました。

と、女将が配膳してくださったのが「おきゅうと」だったんです。

おきゅうとなんて、料亭では絶対に出さない食材だとさっきのお話でわかりました。

急いで買いに行ってくださったんですね。

老舗の料亭で食べたおきゅうとは、ヒヤッと冷えてて、生姜がたっぷりきいたキリッとした味で、

それはそれは美味しいものでした。

 

一同、女将さんの心遣いに感服。

福岡というと忘れられない思い出になりました。

 

本日の朝食

f:id:garadanikki:20180323194147j:plain

納豆、イワシの丸干し、きゅうりの醤油漬け、焼き椎茸、おきゅうと、大根の味噌汁

 

本日の創作

f:id:garadanikki:20180323194149j:plain

セロリを、白ごま・桜えび・ちりめんじゃこと少量の胡麻油で軽く炒めたもの。

ほんのり塩味。

カルシウム満点の一品は、酒の肴にもなりそうです。