Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

四国旅 7 ぜにや

 

美人亭を出て、瓦町を右に左にうろつきます。

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この辺りは、高松でも賑わう場所と見た。

「金陵」の看板が、もう一軒という気にさせる。

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どこに~い~こ~う~かな

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今日は多分、これ以上の魚には出会えまい。

でも、どこかもう一軒。。。。

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ここはどうかな? 

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考えていても埒はあかぬ、とりあえず入店。

 

ぜにやさんは、カウンターの他、仕切りのある宴会も出来そうな小上がりのある店でした。

お客さんはいない。

・・・・失敗したかな?

 

とりあえずカウンターでビールを飲む。

お通しは、イカの燻製 ( みたいなの ) 、サイコロステーキ、ふぐの皮

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うん、割と ( ごめんよ ) 美味しい

 

大将は40代後半か、二番板兼サーバーは30代の割とイケメン。

大将「なににしましょ?」

もう「もう今日は、刺身ないでしょう?」

大将「ありますったら (笑)」

その笑いがちょっと不気味。品薄を攻めたみたいにとられたかな?

そういうワケではないんだ。

初めてのお店は、客の方も店の人も緊張することがある。

たまたま他にお客さんがいなかったから、向かい合う感じになって余計そんな雰囲気。

 

酒が好き、食べることが好きとわかれば大将もほどけてくれるんじゃないかな。

 

まずは本日二度目の乾杯で、お酒は綾菊の生。

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綾菊は金陵と並ぶ人気の地酒。

その生があるというのでお願いしたが、すっきりとしながら

ふくよかな味わいのお酒、好みの一杯でした。

 

お任せの刺身盛

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高松はタコが美味しいんだな。

 

次に川鶴の本醸造、極びえ冷酒というのをいただきました。

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これも美味しい。

ぶりかまを塩焼きにしてもらったので食べ、飲み、御機嫌。

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この季節、かぼすの味がまたごちそうです。

かぼすや、我が家でよく食べるへべす、それを焼き魚にチュッとかけたものに冷酒って、

どうしてこんなに合うんでしょうか。

 

 

大将と目が合った。この人可愛い顔をしてる。

「東京からですか?」

「そう、どうしてわかったの?」

「いえ、なまりがないから」

「高松も、あんまりなまらないんじゃないの?」

「そういやそうかもですが、やっぱりどっか抜けた感じですよ、こっちの言葉って」

「そうなんだ。大将はずっとこちらに?」

「僕、高校が宮城だったんです。野球で進学して」

「野球推薦だなんて凄いじゃないの、甲子園も行った口?」

「いえいえ、僕らの年はレギュラーが凄かったから佐々木なんかがいて」

「ええ、大魔神の佐々木」

「そうです。あの年はプロ野球選手になった人も大勢いたんですよね」

「私何故か1987年の夏の甲子園大会だけ、見まくったなぁ。

 そういえば伊良部は香川県で甲子園じゃなかった?」

「そうそう。とにかくあの頃は凄い選手が沢山いてね、僕なんか野球推薦っていってもどこもダメで、

 先生から『おお〇〇、宮城なら何とかなりそうだが、どうだ』といわれてそこになったんです。

 でもそん時、宮城がどこだか知らなかったの。

 『お前、宮城わかるか?わかんないんだろう、宮崎と違うぞ』と先生に念押されたんだけど、

 僕の中では宮崎ではなくても九州のどっかだと思っとった。

 まさか東北なんてねぇ。」

「そこで佐々木と一緒だったんだ」

「そうです。アッパラパーな奴でね、いや僕が言うのもなんだけど(笑)」

「その位の年に親元を離れて違う土地に行けるなんていい経験だよね」

「そうなんすかね。でも香川にずっといたら食べられんもの一杯食べました。

 東北にいかなきゃ納豆とか絶対に食わんもん」

「四国の人ってやっぱり納豆駄目なの?」

「そうですよぅ。最初に納豆食べたときは、カレー粉入れたりしたもんなぁ」

「匂いを誤魔化さなきゃ食べられないってわけ」

「そうやって食べてく内に、納豆好きになったりして、今は普通に食べますよ」

「香川の人って、やっぱりうどんは食べるの日常?」

「小さい時に食い過ぎたから、っていうかおやつとかはうどんばっかりだったから、

 ぴっぴって言ってねうどんのこと『ぴっぴ食うか?』と母親がいつも言うとった」

「一生分食ったから、もううどんはどうでもよろし。そうやな?」と後輩に。

「そうです、そうです」

「そんなもんなのかな。僕たちは折角来たんだから、これぞ讃岐うどんというのを食べてみたい。

 どこかこれはというお店、教えてくださいよ」

「讃岐うどんって、100人作ったら100通りの味なんですよ。みんな自家製でしょう?

 だから、どこが好みかっていう話になるんです。

 この辺だとどこだ? 上原とか竹清とかかな」

「ばか一代もいいんじゃないですか」

「ここらは全然違う味ですから、3店行って、どこが好みかを見極めるといいんじゃないかと思います」

これはメモメモ。

3店も行けるかわからないけど、好みを自分で見つける、これはわかるような気がします。

1. 上原屋本店 高松市栗林町1-18-8  087-837-7906

http://ueharayahonten.com/

 

2. 竹清 高松市亀岡町2-23 087-862-1095

セルフうどんの店 竹清(ちくせい)オフィシャルサイト

 

3.  ばか一代 高松市多賀町1-6-7 087-862-4705

うどんバカ一代は香川県高松市に店舗がございます。

 

讃岐うどんのことや、この店の先代の話、香川の方言の話など、大将の話にお腹を抱えて笑い通しのひと時でした。

お店が静かなのも、三連休の終日だからでしょう。

そんな日でもなければ、大将と二番板さんを独占してこんなに盛り上がれなかったと思う。

一期一会。 

私たちが座っていたカウンターの上には、香川の方言が色々書かれていたので、

記念に撮影させてもらいました。

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ぜにやの大将、二番板さん、楽しかったです。

ごちそうさまでした。