京王 井の頭線の永福町にその店はありました。
《ありました》というのは、これをアップした時にはもう閉店してしまっているから。
5月24日に、自然の生命 空を見上げて ( id:beauty-sky ) さんの記事を拝見して、
飛んで行きました。最後にナポリタンが食べたくて。
懐かしの看板「やってます」
営業中のプレートの隣に
閉店のお知らせの張り紙。
移転も考えていらしたのか・・・・
店員さんは、1人の私をさっさと4人席に案内する。
beauty-sky さんの記事にも書かれていた通りになったと笑ってしまいました。
あとから来た2人連れ、3人連れのために、カウンターでもいいのにと思うけど、
これがこの店の流儀。素直に、ご厚意に甘えます。
店内はほぼ満席。
タバコ休憩の営業ウーマン、漫画本を読んでいるお兄さん、ノートを広げる学生さんなどなど。
スマホをいじっている人は意外と少ない。
注文は、
ナポリタンでしょう、やっぱり。
ナポ単品もいいけれど、ナシゴレンとのセットにしました。
わかめスープ、キャベツのサラダ、プレートにどどーんとナポ&ゴレン。
玉子焼きも必須アイテム、喫茶店の正式なセットってこんなことでしょ。
ナポリタンは、間違いなく喫茶店のそれです。
茹でたてじゃない、ふにゃふにゃしているのが正しい。
まぎれもなく わざと冷蔵のパスタでなきゃ、喫茶店のナポリタンとは言えない。
味もそう、これこれ。
家庭で作るのより、甘酸っぱいのは、秘密のアレでしょう。
この味の記憶をしっかり叩き込んで帰ります。
もう食べられないんだなぁ、地球儀のナポリタンは。
お店の本棚には「きのう何食べた?」もありました。
読みたかったけど、
もう少しゆっくりしたかったけど、
こんな日に限って後が用事がつまってる。
今月、もう一度来れるかな。
・・・来れないだろうなぁ。
日常は《馴染の店が無くなる》なんて思わないで暮らしています。
しかし、店はいつか無くなります。
それなりの事情があって、それぞれの歴史を残して。
いつ来てもあると思うのは間違い。
一回一回の出会いを大切にしようと今さらのように思いました。
これが最後でもお店の匂い、お店の味は、私の体の中に残っています。
多分、明日かあさってに『ナポリタン-地球儀風』を作ってるかな。
味の記憶を確かめたくて。
こういった喫茶(純喫茶)が少なくなっているのは寂しい限りです。ソフト麺のようなナポリタンに冷コーを頼むのがデフォです。甘酸っぱい「あれ」が謎です。ウスターソース??牛乳??
たまうきさん<<<
鋭い。その通りです!!
ウスターソースと、はちみつをちょっと加えたら、その店のナポリタンになるように思いました。