NHKのドラマ「みかづき」つながりのお話です。
ドラマで使われていたダニーボーイという曲がとても好きでした。
心にしみるメロディーで、昭和の感じがよく出ていた気がします。
この曲を選んだ音楽の佐藤直紀さんは、いつもながら凄い。
佐藤直紀さんの名は、NHKのドラマの音楽担当としてよく目にします。
いいなぁと思って「音楽担当」を見ると、かなりの確率で佐藤直紀さんです。
ハゲタカとか、カーネーションとか、民放ではオレンジデイズもそうでした。
今回、調べてみたらCMでも凄い数の商品を手がけていらっしゃることがわかりました。
佐藤直紀さん、見逃せない人です。
ところでこのダニーボーイ。
日本人もかなり沢山の方がカバーしています。
布施明さんや、美空ひばりさんも歌っていました。
「みかづき」のドラマでは、歌なしバージョンがBGMになっていましたが、
ラスト、病室~回想のシーンでは、唄ありのダニーボーイになっていました。
これがとても良かった。
最初は、美空ひばりさんだと思っていましたがよく聞いたら違う。
江利チエミさんでした
江利チエミさんのことをリアルタイムで知る人は、かなり少なくなっているでしょうが、美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみの三人娘として人気を博した歌手です。
当時は、美空ひばりさんより人気があったんじゃないかな?
そして彼女、高倉健さんと結婚していたんです。
江利チエミさんが歌う洋楽は、流ちょうな発音じゃなく、どこかなまった感があって、
そこが日本人の耳 ( 少なくとも私の耳 ) にはいい感じでした。
今回のダニー・ボーイも、美空ひばりバージョンより、
昭和感というか日本人っぽい感じがしてナイスセレクトだったと思います。
因みに彼女が歌う、テネシーワルツも、同じ理由 ( なまった感 ) で大好きです。
さて。
ダニー・ボーイという曲は、もともとはアイルランドの民謡です。
日本人はダニー・ボーイ」とか「ロンドンデリーの歌」とか「蛍の光」を、
自国のメロディーのように親しんでいるけれど、ホントはアイルランドやスコットランドの民謡です。
ケルト民族のメロディーは、どこかに共通する何かがあるのかしら。
ケルトといえば、女性歌手でも美しい澄んだ声の方が多いように思います。
男性歌手もそうかも知れません。
そういうケルト系の人が歌う「ダニー・ボーイ」は無論、江利チエミさんのそれとは全然違います。
それを聞き比べていただくのも一興かも。。。
ところが、アメリカになるとまた違う。
エルビス・プレスリーが歌う「ダニー・ボーイ」はまた違う趣があります。
MAHALIA JACKSONの「ダニー・ボーイ」も染みます。
この人大好き!
ダニー・ボーイがお国が変わっても、それぞれの国で愛され、
国ごとに違うニュアンスに生まれ変わるのも不思議です。
名曲というのは、こういうことなのかしら。