イーニッド・ブライトン ( エニッド・ブライトン ) という女流作家をご存知でしょうか?
私は、この作家を知らずに育ちました。
『赤毛のアン』のモンゴメリ、『小公女』や『小公子』のバーネットは、少女時代の愛読書でしたが、
ブライトンの作品は、恥ずかしながら最近知りました。
ブライトンを知ったのは『本屋さんのダイアナ』という本で、でした
『本屋さんのダイアナ』の主人公ダイアナと親友の彩子が、どんな本が好きかで盛り上がった時に、
ブライトンの作品名がポンポン出てきまして。。。
物語の後半、本好きの男子学生に彩子がブライトンの話を持ち出すが、流石に男子は知らなかった。
そんなブライトンの本って、どんな児童書なんだろう。
そう思ったら読んでみたくなったのです。
キッカケになった本⤵
『本屋さんのダイアナ』この本、なかなか面白かったです。
機が熟したらこの本についても書いてみたいですが、いつになることやら (;^_^A
ママンさんの書評が秀逸です⤵
あっ。今回はブライトンのお話だった。
イーニッド・ブライトンは1897年にイギリスで生まれた女流作家で、
じつにたくさんの物語や劇を子どもたちに残しています。
児童女流作家で、まず頭に浮かぶのは、
アメリカのバーネット ( イギリス人だがアメリカで活動 ) とカナダのモンゴメリーの二大巨匠かと。
2人とブライトンを年譜で比べるとこんな感じでした。
ざっくりいえば、四半世紀の年の差で三人の女流児童作家が誕生し活躍していた。
バーネットやブライトンと、モンゴメリーとの違い
前者2人とモンゴメリーとでは、扱う世界に違いがありました。
イギリス人のバーネットとブライトンは、寄宿学校を舞台に多くの作品を書いています。
イギリスのパブリックスクールは独特の世界感があります。
良家の子女が、規律正しい寄宿学校で教育を受けるというのがイギリスのスタイルなんでしょうが、
これに憧れる少年少女は世界中に沢山います。
ハリーポッターの人気のひとつも、全寮制の魔法学校ということだと思います。
ブライトンは、全寮制のお嬢様学校に通う少女たちの物語を多く手掛け人気をとりました。
『おちゃめなふたご』は、日本のテレビアニメにもなっていたらしい。
今回、図書館から借りてきた4冊。
中高年の夫婦の机上にはまぶしすぎるわ この装丁。
さくさくと読めてしまいましたが、やはり大きい ( 体形的にも年齢的にも ) 大人の私には、いささか馴染めぬ内容でした。
ブライトンが書く学園ものは、寄宿学校に入った少女が、同室の女の子や上級生、寮母さん、怖い先生などにもまれて少しずつ大人になっていくといった話。
ダレルもふたごたちもエリザベスも、物語は、新学年に家から寄宿学校に入る ( 休みを終え戻ってくる ) ところから始まります。
新しい学年の、初めての教室や、新しいクラスメート、席替えは誰でもワクワクするものでしょうが、
イギリスの寄宿学校物は、そのワクワクドキドキも、更にデッカイバージョンなのでしょう。
新しいクラスメートの中には、陰気な子や、高慢ちきな子、変わっている子もいて、
最初は仲良くできなかった子たちとも、一年を通し、色々な事件を通して仲良くなっていく、というのがお決まりのようです。
主人公も良い子ではなくて、生意気だったり、嫌な子だったりするから面白いのでしょう、子どもが読むには (;^_^A
何冊か読んで、ちょっと思いついたことがあります。
これらの作品が世に出た頃、私は20代後半でしたから、見事にハズレてます。
ですが、リアルど真ん中にいた小学生は、今の40代くらいの人たちかしら。
当時、この本を夢中で読んだ少女たちが、大人になって描いたのが「メイちゃんの執事」「イケメンパラダイス」だったりするんじゃないかしら。
年代的にみて、勝手に想像してしまいました。
10年前にブームになったコミック系のドラマ「メイちゃんの執事」「イケパラ」「花より男子」は、
まさにこのブライトンの世界に、お嬢様とイケメンの要素を盛ったものではないかと、思えてしまいました。
メイちゃんとか、ボーッと見てるにゃ面白い、私も観てましたもん。
「懐かしいイラスト」と、思ったら田村セツコさんだった。
〔おちゃめなふたご〕シリーズ
1982年3月「おちゃめなふたご」ポプラ社
1983年6月「おちゃめなふたごの秘密」ポプラ社
1984年6月「おちゃめなふたごの探偵ノート」
1985年4月「おちゃめなふたごの新学期」
1985年9月「おちゃめなふたごのすてきな休暇」
1986年8月「おちゃめなふたごのさいごの秘密」
〔おてんばエリザベス〕シリーズ
1986年1月「おてんばエリザベス」
1986年6月「おてんばエリザベスのすてきな夢」
1987年3月「おてんばエリザベスのすてきな友だち」
〔マロリータワーズ学園〕シリーズ
マロリー・タワーズという名の寄宿学校の話で6冊からなる。
日本では「はりきりダレル」の名で刊行されている。
1987年1月「はりきりダレルは新入生」
1987年6月「はりきりダレルと麗しの転校生」
1988年3月「はりきりダレルと女優志望の女の子」
1989年10月「はりきりダレルとかわいい妹」
1990年7月「はりきりダレルとシンデレラ」
1991年5月「はりきりダレルの卒業ノート」
※ ブライトンについては、WikipediaとMidori's Room さんのサイトを参考にさせていただきました。