今日は大塚の帰り、高田の馬場の古本屋に行きます。
でもその前に、例によって時間の許す限りの徘徊しよう。
まず
都営荒川線に乗り、雑司が谷で下車します。
© DAJF / Wikimedia Commons, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=50814695による
雑司が谷の駅は、車で “ あうるすぽっと ” に行く時によく通るのですが、
都会のまん中にポツネンとあるローカルな雰囲気の無人駅が、印象深く感じていました。
隣接する雑司が谷霊園は、広大な敷地面積を持つ霊園で、沢山の著名人が眠ることでも有名。
目的地は、霊園ではなくその先にある『雑司が谷旧宣教師館』です。
旧宣教師館へは、霊園を迂回すると遠回りになので、霊園内を通ることになります。
霊園の案内図には、ジョン万次郎、遠山の金さん、夏目漱石等 有名人のお墓の場所が記されています。
ファンの為には必要な掲示なのかも知れませんが、微妙な感じ。
霊園内を放射状に走る道を真っ直ぐ行けば目的の宣教師館に出るはずが、間違えて斜めに進んでしまい、夏目漱石さんのお墓の前を通過する形になりました。
キチンと参拝するつもりで伺ったわけではないので、手を合わせるのも違うような気がして、一礼して立ち去ります。
何故か、騒音探知機が設置されていました。
雑司が谷旧宣教師館は、
1907年(明治40年)に、アメリカ人宣教師マッケーレブが自邸として建てたもので、
区内で現存する最古の近代木造洋風建築です。
現在は東京都指定有形文化財(建造物)として豊島区が管理しています。
あいにく事務棟建替え工事で、7月から休館中になっていて、館内には入れませんでした。
工事は、2013年2月下旬に終わるそうなので、今日は外から眺めて帰ります。
参考文献:
アメリカ人宣教師マッケーレブが愛した「雑司が谷」 | 特集!まちを楽しむ | まいぷれ[豊島区]
旧宣教師館では、“ 『赤い鳥』を語り継ぐ、おばあちゃんのおはなし会 ” が、開催されていましたが、休館中は雑司が谷区民集会室で行われています。
児童雑誌『赤い鳥』には、小川未明をはじめ、芥川龍之介、北原白秋、泉鏡花、久保田万太郎、久米正雄など数多くの作家が作品を寄稿しています。
“ 『赤い鳥』を語り継ぐ、おばあちゃんのおはなし会 ” は、それらの作品を、詩人の小森香子さんが朗読してくださるのだそうです。
素敵な洋館で、上質な童話に触れられる企画は素晴らしい。
小川未明は、小さい時に良く読んでたので凄く懐かしい。
久米正雄も『赤い鳥』に作品を寄稿していたというのも、奇妙な縁を感じます。
来年、館が再開したら、是非参加したいと思います。