本を読む
「次は何読もう ( 観よう ) かしら」 そんな時 周期的にある時代の作品を読みたくなる。 ひとつは大正時代を描いたもの、もうひとつがイギリスの、特にヴィクトリア朝時代のもの。 例えば コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズだったり、 garad…
読書は続けている。 だが、以前より歩みをのろく、図書館の返却期限が迫る中、 読書感想を書く暇もないまま、次の本を読み始める。 読了したのはこの三冊 萩原葉子『父・萩原朔太郎』 町田そのこ『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』 柚月裕子『慈雨』 『父・…
小川糸 著『つるかめ助産院』を読了。 図書館に頼んでいる人気本がなかなか到着せず、何気に手を取った本だ。 小川糸さんは『ツバキ文具店』を読んで、人物描写 ( 特に年配 ) が 巧いと思った作家さんだ。 間違いなく私より年下だろう女の作家さんなのに、老…
先日の鎌倉で、古本を買った。 光文堂書店は由比ガ浜通りにある、私が一番好きな店tanosii-kamakura.jp 公文堂の包装紙には、高橋幸子さんの木版画が使われていて、 文庫本など2~3冊の購入でも、帯状の包装紙を巻いてくれる。 今回購入したのはこの三冊 幸…
町田そのこ著「うつくしが丘の不幸の家」を読了。 内容 築二十五年の三階建ての家を購入し、夫と二人で理美容の店をオープンすることになった美保理。 夢としあわせの象徴だったこの家だったが、朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』って呼ばれ…
小田急線、世田谷代田の駅前広場に巨大な足跡が描かれている。 地名の由来となったダイダラボッチの足跡を表したものだ。 ダイダラボッチとは何なのか、ダイダラボッチの足跡といわれる場所はどこなのか、 を知りたくてこの本を読んだ。 左は小学生にわかり…
天誅組のメンバーで生死を分けた二人の人物がいた。 伴林ともばやし光平と平岡武夫である。 伴林光平は、獄中で『南山踏雲録』を書いた後、処刑されている。 平岡武夫は、天誅組の生き残りとして明治になってから男爵になっている。 左の絵は伴林光平。 右の…
この所、天誅組に夢中。 左が大岡昇平 著『天誅組』、右は菊池寛 著『天誅組罷通る』 大岡さんの方は、この全集7巻一冊全部のボリュームで地元の図書館で借りたもの。 それを1/4ほど読んだところに、隣区にオーダーした菊池さんが届いたのでそれを優先するこ…
数珠繋がりの資料 これは天誅組について知りたくなって借りて来たもの レイモンド・チャンドラーの「タフでなければ~」の訳を対比したくて レイモンド・チャンドラー「プレイバック」の名言を「タフでなければ~」 と訳した生島さんのあとがきを読みたくて…
260日経った。 なんのことかというと。 よんばばさんが本を紹介されてから、私がこれを書くに至った日数。 hikikomoriobaba.hatenadiary.com 『古本食堂』 原田ひ香 よんばばさんのブログでこの本を知り、その日のうちに図書館に予約を入れた。 順番待ちは三…
スーパーのパックではなく、肉屋さんの珍しい包み方のこれは、鶏専門店で購入したもの。 なんこつ入り 鶏つくね ゆず風味 食料の買い出しで練馬IMAに行くと、肉は全部日南という店で調達していたのだが、 そのはすっかいに、鶏肉専門店があるのが気になって…
以前、拙記事「騎士道精神のもと」に、たまうきさんからこの言葉をいただいた。 If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive. by Hatabo(???) レイモンド・チャンドラー著「プレイバック」に出て…
1月4日記載 久しぶりに、とても久々に古書を買った。 「紺青のわかれ」は既に図書館から文庫を借りて読了したものだ。 10編のタイトルが一字ずつ増えているのも初版本からだった。 登場人物の名前が凝り過ぎていて、キャラクターがイメージしにくかったり、 …
12月13日記載 頸椎捻挫してからというもの、困ったことに長時間の読書が難しくなった。 図書館から借りている本も2週間では読み終えずに延長ばかり。 読書がはかどらない理由が他にもある。 集中力と読解力の低下。 まあこれは自分自身の問題だけど。。。 今…
11月07日記載 最近、本を読んでいてとても悔しい思いをした。 読んでも読んでも頭に入ってこないのだ。 その本は、、、、 円城塔『文字渦』 敬愛する雨子さんが読むのを楽しみにしていたという記事をみて、 これは読んでみたいと思った本だった。 さっぱりわ…
11月04日記載 朝起きたら、足がパンパンで筋肉痛になっていた。 いやなんともなさけない。 昨日、渋谷を少しぶらついたぐらいで、こんなことになろうとは。 鎌倉の尾根を歩き回っていた頃は、10キロ20キロ平気だったのに。 首と肩が治ったら、トレーニングを…
11月01日記載 森沢明夫 著『海を抱いたビー玉』を読了。 いやぁ、泣いた 泣いた 号泣した。 先月27日の拙記事で、愛車Rikacoと泣きながらお別れして東京に戻ってきたこと記した際、 コッチ (id:acchikocchiitiza) さんと、石畳のん♪ (id:nonishi) さんからコ…
10月24日記載 新川帆立 著『元彼の遺言状』を読んだ。 読み終わったところで、ドラマ『元彼の遺言状』を観た。 主人公 (麗子) は上昇志向の強い女性弁護士で、死んだ元彼の遺産相続に関わり事件の真相を解明していくという内容。 私は、ドラマや映画に原作が…
世田谷区の図書館で借りてきたこれなるものたち 幼少期からティーンエイジャーまで世田谷で育った私の故郷は、世田谷。 「ふるさと 世田谷を語る」シリーズは、世田谷で生まれ育った古老が昔の話を語ってくれる本。 以前、台東区の「古老がつづる~」に出会…
羽根木のパン屋さん「コムギノホシ」の対面のお洒落な集合住宅の成り立ちを調べてみた。 ここは「亀甲新」という名称の集合住宅。 地図を見ると、周りの区画よりひときわ大きな敷地だ。 Googleのストリートビューで見てみた。 同じ場所の2009年9月のストリー…
先日読んだ永井路子著「美貌の女帝」関連書物として、二冊読了。 三枝和子著「女帝・氷高皇女」は、永井路子さんと同じく氷高が主役、 豊田有恒著「長屋王横死事件」は、大判子虫が主人公になっている。 子虫は長屋王の家来で実在の人物である。 忠臣蔵の奈…
永井路子著『美貌の女帝』を読了。 数年前に買って本棚にあったものを引っぱり出して読んだ。 永井さんの歴史小説はサクサク読めるから、小難しい本で凝り固まった頭に有難い。 私の好きな鎌倉物も多いし、渋いキャラクターを掘り下げてくれるところも嬉しい…
フランシス・アイルズ『殺意』を読了。 東京創元社の創元社推理文庫 【あらすじ】 英国の郊外に住む開業医ビクリー博士は、ほかに好きな女性ができたため、妻を殺そうとする。 入念に準備し、完璧な殺人計画を実行に移す。 彼を怪しいと睨む捜査官との対決か…
前回の続き。 『幻影城』を読もうと思ったキッカケは、 松本清張『死者の網膜犯人像』にこの本のことが書かれていたからだ。 江戸川乱歩の随筆集『幻影城』に「類別トリック集成」というのがある。乱歩が博渉した内外の、とくに外国の探偵小説の単行本や雑誌…
倒叙とうじょミステリーという言葉をご存知でしょうか? 倒叙ミステリーとは、犯人が最初からわかっている作品。 通常のミステリーとは異なったプロットで、「古畑任三郎シリーズ」や「刑事コロンボ」などが倒叙ミステリーにあたる。 ストーリー展開は、犯人…
先日読んだ松本清張『ネッカー川の影』に出て来たドイツの詩人・ヘルダーリンのことを知りたくて借りて来た本。 集英社ギャラリー「世界の文学 ドイツ1」には、ヘルダーリンの「ヒュペーリオン」が収録されていて読めそうだが、あとの二冊は・・・ 詩や小説…
松本清張『草の径』を読了。 かなり難航した。 難しい話はひとつもないが、何が伝えたいのか受け止めらきれない作品が多かった。 「モーツァルトの伯楽」「ネッカー川の影」「呪術の渦巻文様」は、ドイツやアイルランドのダブリンの紀行文に小説をからめたよ…
松本清張『草の径』より「ネッカー川の影」を読んでいる。 この作品は、夫がユーゴスラビアとロンドンの学会に出席するのに同伴した妻・利江子が、夫の仕事を待つ時間を利用してドイツ・テュービンゲンという古都を訪れる話だ。 馴染の薄いドイツの地名がバ…
松本清張『海堂尊オリジナルセレクション~暗闇に嗤うドクター』読了。 今は、続けて『草の径』を半分まで読み進んでいる。 『暗闇に嗤うドクター』は、以前お話をした通り、 数多ある清張作品から、医療にまつわる作品を海堂尊がセレクトしたもの。 有名作…
今、読み始めている本は、松本清張傑作選。 清張作品は、何作か読んだが、どれだけあるんだろうといつも思っている。 これは「チームバチスタ」で有名な海堂尊さんがセレクトしたものらしい。 短篇集なので、半分くらい読み進めたところで、先に巻末にある海…