garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

本・古書

「日本の短篇」に対するフランスでの評価~堺事件

先日「日本の短篇」という本についてお話した時に、こんなこと書きました。 冒頭は、森鴎外『堺事件』 おやおや。 これはまた、フランス人を意識した作品をぶつけたものだ。 一番最初に森鴎外「堺事件」が掲載されていることに驚いたのです。 「日仏・明日を…

森鴎外著「堺事件」について

森鴎外著『堺事件』を読了。 トップクラスの作家の手にかかると、歴史小説も凄みが出ます。 冷静に淡々と描けば描くほど、真に迫るものがありました。 この作品は実際に起こった事件を、詳細に作品化した歴史短篇小説です。 堺事件は、 1868年 ( 慶應4年 ) 3…

アンソロジー『日本の短篇』文藝春秋

文藝春秋の「日本の短篇」を愉しんでいます。 井上靖著「補陀落渡海記」が読みたくて、それが収録されているというので借りてきた本なんですが、 これがなかなか面白い。 装丁が安野光雅さん 選者は井上靖氏の他、山本健吉、中村光夫、清岡卓行、吉行淳之介…

村上豊さんの挿絵

宮部みゆき著「ぼんくら」の上巻を読み終えました。 図書館からまだ下巻を借りてきていないので、感想は後日にするとして、 この本のもうひとつの魅力についてのお話を、 それは。 村上豊さんが描かれている、挿絵です。 村上さんの挿絵は、とてもひょうきん…

ゆっくり読みたくなるとき

本には、色々な読み方や楽しみ方があります。 資料として読む本は、スラっと読んでかいつまむことを考えたりします。 小説はというと、読む速度がゆっくりになる気がします。 小説には、登場人物がいる世界があるでしょう? ちょっと前までの私は、那智の浜…

井上靖著「捕陀落渡海記」

井上靖著「捕陀落(ふだらく)渡海記」を読了しました。 この小説は《捕陀落渡海》という荒行に翻弄された僧侶の物語です。 どんな短編かの前にまず、この本を読んだ経緯からお話したいと思います。 私は和歌山については、那智の滝とみかんくらいしか知りませ…

くら寿司に行きました

区民の健康診断を夫婦で受けました。 昨日は禁酒して、ご飯も21時には終了。 今朝も食事抜きで、ホームドクターのところで向かいます。 検査が終ったのは10時半、お腹が空いたので回転寿司に行こう! 11時開店のくら寿司はまだ空席だらけ、、、と思いきや、 …

本棚と脳内が大変なことになっています

本棚まわりが大変なことになってます もう少ししたら「すいか」の崎谷夏子先生 ( 浅丘ルリ子 ) の部屋みたいになるかも。。。 そんなこと想像していたら、また「すいか」が観たくなりました。 一年に一度は起こる衝動。 やっぱりDVD=BOX 買おうかな。←これも…

夏目漱石「坑夫」

夏目漱石「坑夫」 を読了しました。 恥ずかしながら漱石は「それから」「三四郎」「門」「こころ」くらいしか読んではおらず、 「吾輩は猫である」「坊ちゃん」あたりは斜め読みぐらいの程度でした。 順当に読むなら、他にも名作は沢山ありますが、 今回「坑…

神妙の読み方

夏目漱石の「坑夫」を読んでいて、ちょっと面白いことがありました。 神妙の読み方 皆さんは「神妙」をなんと読みますか? 私は迷わず「しんみょう」と読んでました。 しかし「坑夫」の中のルビが「しんべう」になっています。 今 私は岩波書店 1956年 ( 昭…

小説 ペーパーボーイ

ヴィンズ・ヴォーター著 『ペーパーボーイ』を読みました。 吃音に悩む11歳の少年が、親友の代打として1ヵ月の新聞配達員をやることにより、 これまで交流のなかった大人とのコミュニケーションを通し成長していくという、ひと夏のお話です。 主人公は吃音…

映画『めぐりあう時間たち』

『めぐりあう時間たち』を観ました。 初めて観たのは、2ヶ月ほど前。 その後、映画のモチーフになった小説『ダロウェイ夫人』を読み、 映画の原作『The Hours めぐりあう時間たち~三人のダロウェイ夫人』を読み、 その後で、もう一度 映画を観直しました。 …

小説『めぐりあう時間たち』

マイケル・カニンガム箸 『THE HOURS めぐりあう時間たち』 を読みました。 この本はヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』をモチーフにした作品です。 主人公は以下の女性です。 ●1923年ロンドン郊外でダロウェイ夫人を書こうとしているヴァージニア・…

満島真之介

昨日、徳冨蘆花「寄生木」の主人公の話をしましたが、 寄生木の主人公-篠原良平はどんなキャラクターだったのか、 そんなことを考えていて、これはと思う人が浮かびました。 満島真之介さんです 彼の姉は満島ひかりさん。 姉弟してハーフっぽいのは、父上が…

寄生木の主人公

徳冨蘆花の「寄生木」を何年もかけて読んでいます。 行きつ戻りつ、一度読んで 最初から読み直したりしています。 本は岩波文庫で、1984年11月 第4版のもの この本は、旧字体なので 骨が折れます。 ※「寄生木」は忘れられたヒット作のようで、新字体の刊行は…

幸田文 対話

「幸田 文 対話」を読みました。 これは、岩波書店刊 1997年 ( 平成9年 ) 、幸田文さんの没後に編まれた本です。 本に掲載された人は全部で26人。 懐かしい顔ぶれが並びます。 中には、歴史的人物ではないかと感じる人もいる。 それが、この本を読むとぐっと…

ダロウェイ夫人を読みました。一度目

ヴァージニア・ウルフ著『ダロウェイ夫人』を読了しました。 光文社刊 土屋政雄さんの一番新しい訳で。 いやぁ、難解です。でも、面白い。 最初の10頁ほどで、作者の技法が理解出来ずに、迷子になりました。 ダロウェイ夫人の一人称が、何の前触れも、何の章…

沢村貞子さんのこと

沢村貞子さんについて、調べてみました。 以下は、貞子さんを中心にした家系図です。 貞子さんは、狂言作家・竹柴伝蔵 ( 本名・加藤伝太郎 ) の第三子・次女として浅草に生まれました。 姉・せい子は社会福祉運動家、民俗学者。 兄・友一は四代目澤村國太郎…

独歩の全集と 秋聲の家参考資料

最初におことわりするのはタイトルです。 「徳田秋聲の家の参考資料」というのは備忘録 ( ブックマーク ) で、記事ではないです。 とても貴重な情報を発信してくださっているサイトをまとめたものです。 意味はありませんので無視してください。m(__)m 秋聲…

足袋の底、或売笑婦の話

私の持っている文学全集、第21巻「徳田秋聲集」には、『黴』の他にも6編の作品が掲載されています。 文学全集というのは面白いもので、作家の代表作が網羅されているものはありません。 ※ その作家だけの全何巻の全集のことではありません。 誰々の巻一冊 読…

里見弴が激怒の「犠牲者」を読む

しつこい 「しつこい」と自分でも思いますが、 徳田秋聲の作品についてもう一作、読んでみたい作品がありまして、 今回はとりあえずその話で打ち止めとします。 「犠牲者」という作品 この作品は、大好きな里見弴さんが「二人の作家」というエッセーでふれて…

徳田秋聲集の解説を読んで

日本近代文学大系 21 徳田秋聲集の解説を読んで、 徳田一穂さんに関心を持ちました。 一穂さんは、徳田秋聲の実子です。 どうして一穂氏に関心を寄せたかというと、ものの見方が違う人だからです。 《違う》というのは良い悪いの問題ではなく、《不思議に思…

徳田秋聲『黴』

徳田秋聲「黴」を読了しました 「黴」は徳田秋聲が41歳の時に発表した私小説です。 世間的には、 「自然主義文学を確立、同時に第一級の私小説としても傑作と謳われる」 「じめじめした黴の生えたような重苦しい生活を突き放した眼で描き尽くし、 自然主義小…

二人の作家 里見弴

里見弴著「二人の作家」を読みました。 二人の作家とは、泉鏡花と徳田秋聲のこと。 里見さんは二人と関わった当時のことを、11年後「文藝」で発表しています。 実にリアルに泉鏡花と徳田秋聲を語っています。 ふんだんに盛り込まれたエピソードの数々に、興…

里見弴『怡吾庵酔語』より 泉鏡花さんの話

久方ぶりに里見弴のことを書いて、随筆を読み返してみたくなりました。 手にとったのは『怡吾庵酔語』。※ いごあん すいご、と読みます。 どういう意味かなと思いましたが、もしかしたら少年の頃からのつきあいの志賀直哉や武者小路実篤たちから「伊吾」と呼…

江口きちの生涯 

今、島本久恵:著『江口きちの生涯』を読み進めています。 右が江口きちさん。 最後の上京の時に撮られた写真というので24歳の写真です。 きちの生涯 江口きちは、大正2年、群馬県利根郡川場村に生まれました。 父は博奕打ち、母は奉公人。 千葉県生まれの父…

水を飲もう!

足の腫れは、一進一退。 今日は、水をガブガブ飲んで、 腰かける時間をなるべく短縮することにしました。 一番 楽なのは、ベッドに寝ながら本を読む姿勢。 今日から、こんな本を読み始めました。 群馬県・川場村の歌人、江口きちさんの生涯を、師匠の島本久…

有川浩「アンマーとぼくら」

有川著「アンマーとぼくら」を読みました。 有川さんの本を読むのは実に6年ぶり。 自衛隊シリーズ、図書館シリーズ、三匹のおっさん、シアター! 阪急電車などなど 殆どすべての作品を愛読してきましたが、久しぶりです。 久しぶりの有川ワールドに震え、感…

奥田英朗 箸『罪の轍』

積読本・併読本に囲まれる中、 MOURI から「面白いから読んでみないか?」と勧められた一冊を読み始めました。 奥田英朗 著『罪の轍(わだち)』 「面白いから読んでみない?」と私が薦める本で、彼の琴線に触れるものは少ないが、 彼の推薦本の殆どが興味深く…

はかどらない読書

本日の朝食は、オムライス トップの卵のど下手さ加減といったら、笑うしかない。 味はなかなか良かったんだけどな。。。。 最近ブログが《食べたもの》のことばかりで、マンネリ化してしまってます。 本の話が無沙汰なのは、目下読んでいる本に難航している…