芋焼酎を久しぶりに呑みます。
昔、新宿末広亭の斜向かいにキャリオカという飲み屋さんがあって、ジャズを聞きながら、芋焼酎を呑んだものです。
芋焼酎って「後頭部をグイグイ押されるような感じがする」というのが、ワタシのイメージなんだけど、克は全然違う。なんて言うかな、芳醇なんだけど、水みたい。
好みの日本酒も≪水のような感じに飲める≫タイプのものなんだけど、『克』も同じ。のど越しが柔らかくて、芋焼酎独特のアクのようなものがない。
杜氏の前村貞夫さんという方が、ご自分の杜氏人生最後のいわば集大成として造り上げたっていうから、楽しみにしてたんだけど、凄い。
彫刻でも絵画でも音楽でも、偉大な芸術家の晩年の作品は、無駄なものがそぎ落とされて、シンプルな中に見える本当の深みのようなものがあるっていうじゃない?
さりげなく存在しているの。
この焼酎を飲んで、同じように感じました。「さあ、どうだ」感が全くない。
克に合わせた本日のメニュー
肉じゃがは、いつもより薄い味付け。
ご飯じゃなくてお酒の肴だから。
長いもに乗っけてあるのは、枝豆 ( 湯上り娘 ) の酢漬け。
たこの刺身は、なるべく薄く切るのが、なんとなく今日の気分。
蟹かまぼこと三つ葉は、日向夏のポン酢で食す。
今日も暑かったから、体がまだ熱を持ってるんでしょう。
どうしてもあっさりさっぱり冷たいものが食べたくなりまして。。。。