Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

市川大一郎さんのパステル画

 
松本2日目。
実を申すと、義父の癌の手術は18時間にも及ぶということで、私たち家族は明朝まで病院に詰めることになっていたんです。ところが手術開始から1時間経ったところで「中止」となりました。
開腹してから「手術しても無理」ということも あるんですね。
義父は家の近くの病院に転院し、今後は化学療法・放射線治療・緩和ケアをしていくことになりました。
本人も母も知っていて、喉頭癌の手術で声を失うより、話せること・食べられることが幸せだと感じながら生きることが出来ると受け止めています。

私たちが詰める予定だった待合室には、他にも患者さんや家族の方がいらっしゃいました。待合室の外廊下に、初日は気が付かなかったんですが、パステル画を見つけました。
作者は、市川大一郎さん。
佐久市在住の方の作品でした。状況が状況だったので、カメラは持参しておらず、写真は撮れなかったけれど、どれも素敵な作品でした。
ネットを検索したところ、ワタシが見た絵と同じものが紹介されていました。

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かまたみのる八ヶ岳山麓日記より「野菜がかくれんぼ?」
かまたさんによれば、2012年に諏訪中央病院でロビー展が行われていて、
その時に撮影されてものだそうです。
この絵は確か「誰が一番?」というタイトルだったと思います。
象やキリンやライオンに紛れて、お芋やナスも走ってて、その一番先頭にいるのは カメでした。

他にも、
夜の海と月の絵 ⇒ よく見るとその月がバナナ。
夜空に打ちあがった花火 ⇒ よく見ると花火がオレンジだったり、スイカだったり。
といったパステル画がありました。

待合室の患者さんやその家族は、一様に気の重いこと辛いことを沢山抱えているでしょう。病院の無機質な壁にかけられた市川さんのパステル画は、ワタシの心を癒してくれたように、他の皆さんをもクスッと微笑ませてくれてると思います。