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「おふくろの味って何?」
MOURI に聞いたら、凄く考えて「シチューかな」と答えた。
彼の家は、男の子は一度外の飯を食わせるという方針らしく、MOURI も弟も高校は親許を離れ下宿生活だった。
結局MOURIは、そのまま大学も就職も東京だったから、
「おふくろの飯より、もう、まるさんの飯の方が長い」という。
でもさあ “一応長男の嫁って奴” だから、何かひとつでも継がせてもらいたい、
(笑) それがシチューかどうかはおいといて。。。そう思ったわけ。
翌年、帰省した時、お母さんに作り方を教えてくださいとお願いしたのね。
「なぁに、教えるほどのもんじゃないわよう」
お母さんはそう言ってコロコロと笑ってたけど、作ってくれることになった。
ところが翌朝、起きたら既にシチューは出来上がっててね、
「お母さ~ん、作るとこ見たかったのになあ~」と突っ込んだら、またアハハと笑っておしまい。
そんな明るくて優しいお母さんも、もういない。
結局、お母さんのシチューは分からずじまいだけど、
鶏肉じゃなくて、豚ロースの薄切りで作るお母さんのシチュー、
「こんなだったかなあ」と思いながら作っています。
なんちゃってお母さんのシチュー