Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

鎌倉 まんだら堂 やぐら群跡

 

綺麗な絨毯。

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敷き詰められた落ち葉の形を見ると、モミジではなさそう。

 

欅かな?

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ここは『まんだら堂 やぐら群跡』という所です。


祇園山ハイキングコースから、まっすぐ帰ればいいものを、まだ、ほっつき歩いてます。

テクテクテクテク。

小坪のトンネル上にある墓地脇を通って、トンネル下の道路を見下ろす。

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小坪トンネルは幽霊スポットと言われていました。

じゃ その小坪トンネルの上って、どうかっていうと。。。

すごーーく怖い。

山があると登ってみたくなり、尾根に沿って歩きたくなる悪い癖があるのだが、

今日はとんでもないところに来てしまいました。

 

あまりに恐ろしい景色なので、写真は割愛します。←写真集からも消去しました。

なんたって1人で歩いてるんだから、助けて~って言っても誰もいません。

左は廃墟です。

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廃屋を抜けて、今は使われていない道を通って、、、

電灯は折れてるし、靴は転がってるしぃ

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なんで草むらの椅子が・・・ひぇぇぇぇぇ~

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とにかく気をしっかり持って、道なき道~獣道をさまよい歩いていたら、

ほっ・・名越切通しに出てきました。

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『名越切通』は、鎌倉から相模湾沿いに三浦半島にぬける交通路です。

明治時代になって直下を通る現在の横須賀線や県道のトンネルが開通するまでは、

この切通しが幹線道路として使われていたそうです。

 

鎌倉時代から使われた 『鎌倉七口』と呼ばれる切通の内、『極楽寺坂切通』『亀ヶ谷坂』の以外の5つは、新道が出来たことで幹線道路としての役目を終えてます。

その5つの中でも、ごく最近 (明治) まで使われていたのが、この『名越切通』です。

名越切通は途中に石切場があったり、現役の火葬場脇を通ったり、大昔の墓地なんかも通ります。

通りで昔から「小坪トンネルは心霊スポット」と言われたわけだ。


こんな立て看板を見つけました。

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臨時公開ですってよ。

期間限定のフレーズに女は弱いのだ。

まんだら堂っていったら昔の人の墓地でしょう?

迷ったけど、行ってみようか。



というわけで、冒頭にご紹介したのがこの場所です。

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普段は閉じられているゲートを抜けると、テントの所にオジサマたちが詰めている。

 

「いい時間に来られましたね。まず見晴台の方から見てみてくださいな。」

オジサマに誘導されるように入口から右の小高い山に登ると、祠 ( ほこら )。

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草刈してる。

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なるほど。

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ここからだと、やぐら全体が見渡せるのか。

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オジサマたちは、それが良く見えるように定期的に草を刈ったり、地ならしをされてるようです。

 

鎌倉時代は、平地に墓を作ることが禁じられていたため、こうした山奥に埋葬されたそうです。
でも、五輪を建ててもらえるのは、そこそこの身分の人たちだけ。

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こんな感じの竪穴式の供養施設であるやぐらは150近くあるんだそうです。

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普段は閉鎖されているという まんだら堂跡。

10月26日(土)~12月15日(日)の間の木・土・日・祝日に臨時公開されているとの由。

こうして迷い込んで入園することになったのも、何かの縁かも知れません。

荼毘にふされた場所の見学は恐い気もするけど、こうして人が手を入れ、綺麗に管理してもらえている場所は、いいご供養になっていて少しも恐くない

・・・気が・・・します。

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ご苦労さまです。ありがとうございました。

 

 


これは…いったい

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いいかんじの切通しじゃないですか。

これが、第一切通というヤツみたいです。

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立て看板にこんな絵が書いてある。

現在の切通のすがた

 現在の名越切通の道筋には、尾根の岩盤を掘り割って道をつくり、両側が急な崖になっているところが3箇所ありますが、もっとも高く切り立ったこの部分を第一切通と呼んでいます。鎌倉時代に外敵の侵入を防ぐために、あえで狭くつくったと言われていますが、発掘調査を行ったところ意外な結果が明らかになりました。

 

 現在私たちが歩いている切通は路面の幅が1~1.5mほどですが、その下に複数の古い道路面が重なって発見されました。最下層 ( 現地表から約60㎝下 ) の道路面は幅2mほどで、そこから18世紀後半以降に作られた陶磁器が出土しました。これによって、現在の道路の地下に埋もれている最も古い道は、江戸時代に使われていたということがわかったのです。

 

 その後、地震などによって両側の崖が崩れるたびに道が埋まり、そのつど整地・修復して新しい道をつくったため、どんどんかさ上げされて路面が高くなったと思われます。

 

 一時期は道路を広げる工事も行われたようで、路面の幅が焼く3m、両側に排水のための溝も設けられていました。しかし、明治16年 ( 1883年 ) にトンネル道路が、同22年 ( 1889年 ) に横須賀線が開通すると、切通も幹線道路としての役割を終え、埋もれるがまま修復の手を加えられることもほとんどなくなり、最終的に現在のようなすがたになったと考えられます。

『名越切通』立て看板より

 


しばらく進むと、いきなり…あれっという感じの住宅地。

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「味気ない」なんて言ったら、住んでいらっしゃる人に失礼だけど、

もう少し古道を散策したいので、もう一度 今来た道に戻ります。

 

ここは、さっきの第一切通の崖の上。

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下を歩く人が見えます。

鎌倉時代は、こうやって敵が来るのを見てたのかなあ。

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岩に写っているのは 私の影。

ピースサイン分かるかな。

 ※ ワタシがバイブルにさせていただいてる『 鎌倉の古道物語 』 さんに、
   鎌倉七口-名越切通の地図が掲載されていたので、リンクさせていただきました。

 

山のてっぺんに建つ豪邸の脇を抜けて…

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うん、合ってる合ってる。

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大切岸という場所は、整備中らしい…

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だいぶ陽も落ちてきたから、ここへはまた来よう。

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遠くに逗子の街並みが見える。

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ハイランドへの出口は《いきなり宅地に出た》というのではなく、

《遊歩道からだんだんと俗世界に戻れる》から好きです。

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富士山が見える名所らしい。

 

見える? うっすら

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肉眼なら見えるんだけどなあ。

 

これなら、どうかな。

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もう日没です。

「カラスが泣くから か~えろっ」

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