ビブリア古書堂の事件手帖の第2話を見ていて遭遇した偶然に驚いた。たまたま読んでいた2冊の本が、ドラマに関連していたからだった。
一冊は『三浦一族と相模武士』で、88頁にドラマの舞台になった妙本寺が出てきたから。もう一冊は、ドラマの重要アイテム、スピンの付いた新潮社文庫の本を読んでいる最中だったからである。
【妙本寺】
ドラマで、志田 ( 高橋克実 ) がお腹が痛くなって、自転車を乗り捨てて石段をかけ登っていく、
あの本が盗まれるシーンのお寺が妙本寺です。
そうそう、妙本寺の脇の坂道は、第1話でも登場してました。
大輔 ( AKIRA ) が自転車で降りてくるシーンだったかな。
鎌倉駅から10分と離れていないのに落ち着いた場所だから、春になったら行きたいと思っていたお寺で、
事前に由縁を調べておこうと、鎌倉武士関連の本を読みあさっていたところでした。
妙本寺は、
鎌倉の寺社仏閣は、戦で命を落とした人たちの供養にと建立されたものが多い。
実をいうと私は、鎌倉を徘徊しては色々なもの ( 霊 ) を連れてきてしまうみたいですの。
由緒由縁も知らずにうろつきまわるからいかんのでしょう。
どうせ連れ帰るならば、由縁を知っておく方がいいかと、勉強していたところ。
【スピン】
第2話で、重要なアイテムになっているのがスピン、しおり紐です。
ドラマの終盤で、栞子 ( 剛力彩芽 ) が「スピンの付いている本、それが新潮文庫一冊だけだったからです」というセリフを言うより ひと足早く、一緒にドラマを見ていたMOURIが「新潮文庫だな」と言ったのです。
本をよく読む人なら気づく話で、スピンを廃止する出版社の中、唯一スピンをつけ続けているのが《新潮文庫》だけなのだとか。スピンを付けるのは、非常にお金がかかるので、本が売れない昨今は、スピンはおろか紙の栞すら割愛する出版社が多いそうです。
「何で、新潮社はスピンを付けてるの?」と聞いたら、
「出版社(ほんや) のプライドだね」とのことでした。