Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

映画 『海街diary』 を観る

 

映画『海街diary』を観てきました。

ネタばれなのかも。。。ご覧になってない方のお邪魔になったら、ゴメンなさい。

それと。ご覧になった方、異論だったら、ゴメンなさい。

 

 

長女-幸田幸・・・綾瀬はるか

次女-幸田佳乃・・・長澤まさみ

三女-幸田千佳・・・夏帆

四女-浅野すず・・・広瀬すず

 

いいキャスティングですね。現在考えられる期待を裏切らない、そして、お客を呼べる最高の布陣。

4人以外にも、樹木希林、大竹しのぶ、提真一、キムラ緑子、風吹ジュン、リリー・フランキー、加瀬亮、鈴木亮平、池田貴史と。凄い!!  よく集めた!!!  凄すぎる!!!  お蔭で人間関係に厚みがあります。

 

今回、一番感動したのは、樹木希林さん。

映画の中で三女が「大船から電話」と言うシーンがあります。希林さんは、姉妹たちの大伯母 ( 祖母の妹 ) 役なんですが、大船に住んでいるんでしょうね。大船の大叔母からはおはぎが届く、鎌倉の姪孫(姉妹たち)からは梅を届ける、そんな親戚付き合いをしている間柄のようですが、その大叔母を演じる希林さんの存在感、世界観がいいんです、半端でない。姉妹の母 ( 大竹しのぶ ) と長姉 ( 綾瀬はるか ) が喧嘩を始める場面で「はい、この話はこれでおしまい」とちゃぶ台を叩いて仲裁します。

いますでしょう? 親戚にはこういうゴッドマザーが。。。

希林さんは今回、この映画にとって大切なご意見番的役柄をさりげなく演じてらっしゃいます。

 

それから、すず役の広瀬すずの可愛らしいこと。

デビュー当時 ( 三井のリハウス ) の宮沢りえに似ていると思うのは私だけでしょうか。

ところで広瀬すずという芸名は、この役に抜擢される前から「すず」ちゃんなんですよね。偶然なのかしら。。。

 

映画では、原作6巻かけて描かれた人物像が端折られてしまうので、どうしたってわかりにくい感もありますが、

姉妹のキャラクターをバランスよく脚本化したのは見事。

 

しかし。。

「原作を読んでいない人が、初見で映画を観て、はたしてわかるのだろうか」と思うところがあります。

例えば冒頭の、初めて3姉妹がすずと会う場面、彼女たちの触れ合いが原作に較べて薄い気がしました。

いくらすずが、父親亡きあとの義母に馴染めないとしても、会ったばかりの義長姉 ( 綾瀬はるか ) に

「鎌倉で一緒に住まないか?」と言われ、瞬時に「行きます」と言えるだろうか。。。

義母から鎌倉の義姉たちの元へと、すずの心が移るそのふり幅を、もう少しだけ紐解いてほしかった。

( 映画を観ていて、「あれ? この場面、もう少しお姉さんたちの言葉に 魅かれる何かがなかったかしら」と思い、帰ってから原作を読んじゃいました www )

 

それと、、、ちょっと長い。

素敵な鎌倉の、素敵な4姉妹をずっと見ていたい、浸っていたい気分は勿論ワタシにもあります。

それでも、ちょっともったりし過ぎの気が。。。これは個人的な趣味になるんでしょうけれどね。。。

( 桜のトンネル、おでこに桜の花びらをつけたすずちゃんのアップ、長過ぎないかとww )

 

 鎌倉の季節の移ろいを、特に桜をフューチャーしたところが素敵。

姉妹の父と、食堂のおばちゃん、2人の ≪死にゆく者≫ が、それでも桜を美しいと思ったというセリフが、深く心に沁みました。

 

海街diary、1クールくらいかけたドラマとしても観てみたい作品です。

大好きな鎌倉が舞台なんでもの。

( それにしても、ああ、長澤まさみの美足が頭を離れない。。。)