おやおや。
今日も一緒に来てくれるのかい?
こう見えてハタボウは非常に律儀な猫、お姫様のお迎えです。
私がとんとんを迎えに行こうと歩き出すと、こんな風についてくるのです。
距離にして往復0.5キロの道のり。
路地を抜けて階段を昇り降りして、とんとんが寝泊りしている坂田 ( 仮名 ) さんのお家まで。
ハタボウは、ちゃんと同行します。
つかず離れず人間に寄り添って歩く黒猫を見て、近所の人は「お散歩にゃんこちゃん」と言います。
「ハタボウ。とんとん、すぐ出てきてくれればいいね。」