新宿の熊野神社を参拝に行きました。
熊野神社系のお社は、清々しいと聞いていたので楽しみにしていたところです。
系というのも失礼なお話なのかな。
でも。。。
神社って一口に言っても、八幡・熱田・住吉・出雲・愛宕・貴船とか、色々あるじゃないですか。
神様も違い、本社も別なのだから、系列で考えるのも悪くはないかも。。。
今まで、縁のあるところとしては稲荷系や、八幡系でしたが、
熊野神社はあまり詣でた経験はありません。
場所は、新宿公園の隣、高層ビルがそびえる西新宿から坂を下りたところにあります。
この辺りは、昔は池だったようです。
どうりで、新宿と中野坂上方向とには高低差があるんですね。
この新宿 熊野神社を建立したのは、ここいらで財を成し「中野長者」と呼ばれた鈴木九郎さんがらしい。(諸説あり)
応永10年 (1403 ) というから今から、612年も昔の話。
鈴木家は紀州の熊野神社で代々神官を努めた家柄だったんだけど、源義経に従ったため、紀州から敗走して、九郎の代に中野 ( 現在の中野坂上から西新宿一帯 ) に移ってきました。九郎はこの地域の開拓にあたるとともに、自身のルーツである熊野三山から若一王子宮を祀りました。その後家運が上昇し資産家となったので、熊野三山の十二所権現すべてを祀ったのだそうです。
この辺一帯が十二社と呼ばれているのも、九郎さんの熊野神社がキッカケなんですな。
綺麗なお社だなあ。後ろの高層マンションが、The Shinjukuと言う感じ。
左にある手水舎は、
近づくと龍の口から水が流れ出ます。
そうか、センサーが付いているのね(笑)
水を湛えた水盤は、美しい
龍に鎖が付いているのは、、、防犯なのかしら。
参拝します。
二礼二拍手一礼
・・・でも、これって絶対の決まり事ではないんですってね。
先日、テレビで神官さんがおっしゃってた。
二礼二拍手一礼が多いっていうことで、その神社や宗派の違いによって色々なんですって。明治になって、とりあえず二礼二拍手一礼に統一という流れがあったものの、厳密な決まりは記載がない。それに女性 ( 皇室の ) は、拍手をたたかないということもあるそうだし。。。
神に祈るというのは、自由で、こうあらねばならぬということではないのかも知れませんね。
まあ、ワタシも嫁いだ先が神道なので、郷に入っては郷に従い、参拝。
本殿の右横に、珍しい狛犬があると聞きました。
足の下の部分がくりぬいてない。
どっしりしていますが、どうしてなんでしょう。。。
よく雨降りに、にゃんこが狛犬さんの空洞の部分で雨宿りをしているのを
見るんだけど、この狛犬さんは「雨宿り禁止」か。。。
こちらの狛犬は通常の形。
熊野神社は、参道から本殿にかけて敷石がびっしり張り巡らしてあるので、
綺麗ですね。
お隣は新宿中央公園、この時期は落ち葉も多いだろうから、
土の境内だと掃除も大変でしょうし。
社務所もスッキリしてるし
神楽殿も見事
お社の屋根越しに新宿都庁がそびえたつ光景も、珍しい
熊野神社、噂通り 清々しい空気の素晴らしい神社でした。
いつか、那智の熊野本宮にも詣でてみたい。
ここにお邪魔して、余計その思いが高まりました。