Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

鎌倉 一向堂住宅からハイキングコースへ

 

とにかく高い所に登りたい。

なんとかと煙は、、、ということですが、ワタシの本能なのかな。

北条家屋敷跡から野村総研のグラウンドの方に抜ける山道が見つけられなかったのと、、、

樹カフェがお休みだったので、困り果てております。

地図でいうとこんな感じ。

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この近くで尾根といえば、大仏から葛原岡神社に至るハイキングコースがありまして。

とても整備されていて、鎌倉から逗子にかけての海が一望できたりする場所もあるので好きなんです。

でも、今いる場所からだと樹カフェから入るコースを断念しないと、

樹カフェ、休みですからね。

 

鎌倉の尾根は、地図に書かれていない小路があるものです。

ん? 黄色の部分、一向堂公園とハイキングコース、隣接してますね。

こういう住宅地からだと住民が犬の散歩とかで使う小路があったりする。

それを期待して、一向堂住宅への道を登ってみます。

 

ふう、凄い道だ。

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鎌倉には、山を開いた住宅地がいくつかあります。

 

でも、鎌倉の中心地は景観重視で宅地開発がいくつか反対があり、中止になっています。

有名なところでは、大佛次郎さんや著名人を中心としたナショナル・トラスト第1回運動。

鶴岡八幡宮の裏山「御谷 ( おやつ ) 」の宅地造成計画に対して、反対運動が起こり、鎌倉風致保存会が発足したんです。結果として市民・企業からの寄付金900万円と鎌倉市からの600万円を合わせて、1500万円で買収して保存することが出来ました。

この運動がなかったら、鶴岡八幡宮の裏山には家が沢山建っていたんです。

鎌倉の人たちは景観を守るためにかなり運動を続けてきました。

 

でもそれって、複雑の思いも個人的にはある。

もちろん大好きな鎌倉の山々が宅地開発されて景観が損なわれるのはゲンナリです。

でも「鎌倉に住みたい」という人がいて、既に住んでいる人が、これから住みたい人たちの開発を反対するという行為に複雑な思いを感じてしまうのです。

 

こんなことを言ったら鎌倉市民をはじめ、鎌倉を愛する人全員を敵にまわしてしまうな。

ワタシだって、大好きな鎌倉が今のままの鎌倉であって欲しいと願いますし、その為に先人が苦労をされたことも理解しています。今の鎌倉の景色があることは大佛さんをはじめ、沢山の住民の方々のお蔭だと感謝しています。

でも、そこにエゴが全くないと言いきれるのだろうか。。。

 

 

この思いに至ったのには、あるワケがあるのです。

代官山ヒルサイドテラスを開発した朝倉家の、現ご当主の言葉です。

「お山の大将おれひとり。後からくるものも突き落とせ。」

 

ご当主は 、代官山が今後また人気に火がつく時代がくることを睨んで、

自身の著書「代官山考察」猿楽雑記 ー江戸近郊農家の百年の中にこう記しています。

 明治三十年代、代官山のあたりは人家少なく、幕末以来の政情不安とあいまって、狐狸盗賊跋扈の時代にあった。やがて日露戦争を契機として大規模な人口流入がはじまり、関東大震災がこれに拍車をかけた。次いで、昭和三十年ごろから第二の波がこの地にやってくる。マンション、ファッション、レストランが次々とでき、代官山時代の到来となる。昭和のシンボルであった同潤会アパートが姿を消し、この界隈の様相は一変した。
いたずらに保存すれば発展は望めないが、先人の足跡から学ぶべきことは多いだろう。
今後はインターネット時代といわれる「第三の波」がやってくる。しかし、どんな波が来ようとも、ここは代官山なのだ。「猿楽塚」だってある。古い住民も勇気を持って鼓舞して唄おう。
「お山の大将俺ひとり あとから来るもの 突き落とせ」

 

鎌倉の古都保存運動と、一オーナーの考え方を並べて考えるのは、適当ではないですね。

鎌倉の場合、何でもかんでも宅地造成を反対してきたわけではありません。

景観を損なうと言う理由で運動をし、風致地区となった場所、例えば十二所果樹園は、風致委員やボランティアさんの手で、大切に管理されていますから。

 

そんなこんなに思いを連ねながらでないと苦しいアスファルトの道でございます。

今来た道を振り返ると、こんな感じ。

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この住宅地の方々は、毎日徒歩で買い物に出かけられるのか、

いやあ大変だ。 

 

一向堂公園が見えてきた

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公園から尾根の稜線らしきものが見える。

楽し気な人の声も聞こえる。

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ここ、怪しい感じ。フェンスが途切れているじゃあないか。

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踏みしめられた感じの径。

多分、これがハイキングコースにつながっているとみた。

道があるとはいえ、ワタシの前にこの道をいつ誰が使ったか、そこが重要です。

頻繁に使われていなければ、蜘蛛の巢だってあるかもしれない。そういう時は、手に持っている物をブンブン振り回しながら進みます。ちょうど持っていたのは、途中で買った飲み物が入ったビニール袋。それを、頭の高さから胴あたりまで、八の字に振り回しながら歩くんです。

そうすれば、仮に蜘蛛の巢があっても、顔にもわ~っという恐ろしい目にはあわずにすむ

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そこまでして踏み入るか、と言われそうですが、、、

ありました階段

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登ったところは、まごうことなきハイキングコースです。

やったぁ!!!

 

ハイキングコースの動画を撮影してみました。

28分の行程を1.75倍速にして14分ほどのYouTube動画にしてみました。

初めてのYouTubeですが、14分は長過ぎる。 

自分の備忘録としてアップしました。

どうか、ご覧にならないで。ブレブレだから気分が悪くなることうけあいます。