デ・ラランデ邸の西側は、ガラッと変わって多摩・武蔵野あたりの農家が点在しています。
田舎がない私にとっては、あまり馴染みがない風景だわ。
おやっ、子供たち。
野外学習? それとも、遠足なのかな?
江戸東京たてもの園というからには、古い民家だってあります。
凄いのは、今でも本当に住んでいるように展示されていること。
素晴らしい菊
こういった植物を置くことで、生活感が増しますね。
ほらほら、キチンと靴揃えなさい(笑)
このかまど、斬新ではないかしら。
土間に降りなくても、板の間から調理が出来る。
ちょっとアップにし過ぎました。 流しの排水はどうなっているかというと、
木で作られた流しです。 外にトヨのようなものが付いている。
どうしたどうした、皆集まって。。。
ああ、井戸ね。
井戸に興味を持ったんだ。
「これ、なに?」
「こっちのホースでさ、水を入れてさ、水をためとくんじゃないの?」
「そうかなぁ」
子供たちが見ている井戸の脇に、水道管がありまして、
多分水やりとかに使う為のホースなんでしょうが、それを見た少年の発想。
井戸の鋳物の部分を壺だと思ったみたい。
外の騒ぎに、室内のボランティアのおばさんが怪訝な顔をして出てきました。
悪戯でもしてると思ったみたい。
「あの子たちね、井戸見たことないみたいなんですよ。
どうやって使う道具なのか、皆で話し合ってるんですよね」
𠮟られると可哀想なので、おばさんに説明しました。
おばさん得心した様子で、室内の誰かを呼んでます。
「〇〇さん、いない? あら帰っちゃったの~。
それじゃ誰か、井戸に詳しい人いないかしら。
外の子たちに井戸の説明してやれる人~」
ボランティアの人達にも得意分野みたいなのがあって、
それぞれ分担しているみたいです。
大川・前川・小出邸に比べて、農家エリアは混みあっています。
濡れ縁に足を伸ばして、くつろいでいる女学生もいたり。。。
人が常にいる理由が判りました。民家って座り込めるでしょう?
落ち着くんですね、きっと。
囲炉裏でまったりしている人。。。
そうそう。
入口に「囲炉裏、実演中」という張り紙がありましたが、現役なんだから凄い。
普通こういう建物は、火事を一番怖がるでしょう?
消防法とかもあるだろうし、重要文化財かも知れないから燃えちゃったら大変だし。
それなのに、惜しげもなく囲炉裏に火をいれる。
こういう企画は出来そうで出来ない気がします。
ご婦人方が見ているのは、お月見の飾り。
季節に合わせて、こういう行事の飾りもボランティアの方々の手によるものなのか。
先ほどの菊もそうですが、この施設の維持は常に活動的です。
ただ建物をポンと持ってきて置くだけではなく、
想像力と遊び心をもって、今でも人が住んでいるように常に考えている。
東京都が運営しているでしょうか、柔軟な姿勢で、大したものだと思います。
まだまだ続きます。
※ これは、 2015年10月27日 13:00のお話です。