今週 ( 12/ 14~17 ) は、夫婦とも互いに仕事で遅かった為、外食が続き、
寒いし、何か温かいものでも食べて帰ろうと思って、
ずっと気になっていたラーメン屋さんに勇気を出して入ってみました。
看板がテカッてしまったけど「チャイナ―飯店 精華」と書いてあるのよ。
くもりガラスだから店内は見えない。
ガラスには「スタミナ定食」「マーボ定食」「Aランチ」とか短冊が貼ってある。
どう? 普通、入れないでしょう? 女性が一人でって店構えです、確かに。
1人焼肉は無理だけど。。
流石に1人焼肉は無理ですが、あと吉野家の牛丼も店内で食べるのはちょっとなんですけど、それ以外のお店なら大抵入れます。
店に入ると、口開けでお客さんはなし。
初老の白髪の、ちょっと二枚目の、こぎれいなご店主がテレビを見ていました。
「いらっしゃいませ」
「A定食 ( ラーメンと半チャーハン ) をお願いします」
「かしこまりました」
厨房の換気扇を回す。
ボワッという音とともに、厨房に活気がみなぎる。
ご店主、動きが早い。
チャーハン用のネギやチャーシューを切ったら、手前の寸胴に麺を投入。
大鍋に火を入れて「カンカンカン」といい音を立てながらご飯を炒め始める。
殆ど二品同時に進行しています。
私が座ったカウンターは、丁度、縦長の調理スペースが見える位置で、
ご店主が調理にかかる姿が横から眺められるから楽しい。
「お待ちどうさまでした」
ひと足先に出来上がったチャーハン。
美味しい。
パラパラがもてはやされる昨今ですが、私は多少しっとりしているタイプが好きです。
つまり大好きなタイプ。
家庭のチャーハンのベタベタは問題外ですが、ある程度しっとり、モチモチ感を残しながらキチンと炒まっている方が絶対に美味しいと思うんですが。
中からね、グリーンピースがいくつかこぼれ出しました。
懐かしい。
続いてラーメン
面白い。すり鉢を器にしてるんですね。
一口食べてビックリ。
昔なつかしのラーメンです。
鶏ガラから取ったスープに付けられた味は、余計なことを全然していません。
おいしー
狭い店なので、ご店主もテレビをのぞき込むような恰好をして、ちょっと居心地悪そうです。
目が合ったのでこちらから「美味しいですねぇ。このスープ最高です。」と声をかけてみた。
するとご店主の顔が一気に崩れる。
「あっ、ありがとうございます。いつも同じにはなかなか出来なくて、
でも、同じになるように頑張ってはいるんですけどねぇ」
なんて正直なことを言うんだろう(笑)
「じゃあ、毎回楽しめますね。今日はどんなだろうって」
とっさにそんな風に言ってしまったら、ご店主の相好がもっと崩れた。
その後は、チャーハンを食べたり、ラーメンを食べたりしながら、ご店主とラーメン談義。
どこのラーメン屋が美味しかったとか、つけ麺の元祖の店の話とか、色々と話に花が咲きました。
なんか。作った人と話をしながらご飯を食べるのって好きなんですよね。
こういう初めての入りにくい店で、話の合う素敵なご主人と、調理の工夫とか苦労とか、
そんな話が出来るなんて、なかなか出来ない経験です。
ラーメンもチャーハンも美味しかったけど、またご主人と話がしたい。
今度はスタミナ定食っていうのも食べてみたいです。
いやどうも、ごちそうさまでした。