ドラマ「白洲次郎」第1話を鑑賞した。

主演のふたりが、ナイスキャスティング。
次郎と正子が英語で口論するシーンがあったが、次郎が英語で正子が米語の対比になっていたのが興味深かった。
白洲次郎 ( QueensEnglish ) をやる俳優が、PresidentEnglishでは、よろしくないだろうから。。。。
伊勢谷さんも中谷さんも英語は堪能なのだろうが、演じるにあたって発音にまで気を配られたのではないだろうか。その上、中谷さんは『能』まで披露しているのだから、準備も並大抵なものではなかっただろう。
うろ覚えの台詞で現場に入るアイドルタレントの、やっつけ仕事のようなトレンディ―ドラマも数多くある中、この作品のように《映画並みの準備 ( スタッフも演者も同様 ) をしてきたに違いない》と感じさせるドラマが作れるのは、やはりNHKをおいてはないのかも知れない。
プリンシプルのない日本 電子増補版 デジタルならではの28篇を増補収載
- 作者: 白洲次郎
- 出版社/メーカー: メディア総合研究所
- 発売日: 2014/08/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
それにしても白洲次郎とは。
ドラマの題材としては秀逸なはずが今まで取りあげられなかったのは、
《演じられる役者がいなかったから》という理由もあるのではないかしら。
以前「兵隊と娼婦が出来る役者は山ほどいるが、インテリを演じられる役者は、なかなかいない」というプロデューサーの話を聞いたことがある。
実在する人物のドラマ化は ( 親族や関係者が健在の場合は特に ) 制約が多くて作り難いとも聞く。
白洲次郎についての文献は少ないので、エピソードを構築するのあたり、遺族の協力が不可欠だったと思われる。
次回放送(最終回)が6ヵ月も先(8月OA予定)というのは何故なのだろう。
何だか難しい問題が起こっていたのかも、、、なんて思いながら次作を楽しみにしている次第。
演出家は、大友啓史さん (左記の写真)
大友啓介さんの演出力は「ハゲタカ」でも認知していたが、
今回の演出も秀逸、特に音のセンスが抜群だと思った。