旧渋沢家飛鳥山邸に来ています。
実は今読んでる ( というか取り組んでいるといった感じ w ) 本が渋沢さんに関する本なんです。

幸田露伴先生が書いた「澁澤榮一傳」
あはは。「一」以外が全部難しい字だ。

昭和10年発行の本なので、澁澤さんの生涯が全部書かれています、、、そのはず。

もちろん古書です。だからこんな書込みもある。
どうして本に書き込みするのかしら、その心理わからん。。。
最初はkindleで読み始めたんですが、すごく薄くて読みにくいんです。しかもスマホだから。。。
kindleってやっぱり得意じゃないの。本は紙に限る。本ならどのくらい読み進んだかがわかるでしょう? デジタル時計だとあと何分かが、視覚的に入ってこないのと同じ、アナログ人間です。
本の方はまだ、渋沢さんが市三郎という幼名で、父と祖父との説明がやっと済んだあたりのところ。
ひとつひとつ気になるところに興味が派生して、なかなか進みませんの。
おっと本の話に脱線。
青淵文庫というから、渋沢さんの蔵書でも見られるのかと思いましたが、
見学は建物の一階のみ。撮影は階段と南に面した広間のみでした。
階段

いやぁ。凄いな。登ってみたい。
せめて石階段のすべすべと、手すりの丸いところをナデナデしてみたい。
そんな私の脇を係りの人が通り抜け、階段を上がっていかれました。
「いいなぁ」
階段の反対側の広間

ステンドグラスとシャンデリアの調和が素晴らしい

天井が高いって気持ちがいいですね。
昔の人は背が低かっただろうから、もっと高く感じただろうな。
(渋沢翁も小さいとお見受けする)

ステンドグラスには渋沢家の家紋がモチーフにされているそうです。
柏の中央に「壽」の飾り文字 ( 飾り過ぎて読めませんでした )があって、どんぐりも描かれています。そして唐草に雲。
説明書きによると、両端に登り竜と降り竜がいるそうな。
あっ左の方にチラッと見えますね、ブルーの地に降り竜。
これは贈り主の竜門社の名前にちなんでいるのかも、、とのことでして、普段はカーテンに隠れ、なかなか気づかれないようです。脇役ぶりがいいですね。
この眺めも素晴らしい

天井が高い分腰板も胸あたりまであります。普通のお宅なら圧迫感がある高さだろうに。
バランスを考えるとこの高さが丁度いい。

至る所に配されているこのタイルも美しい。

実はこのタイル、渋沢家の家紋 ( 柏の葉とどんぐり ) をモチーフにしているそうです。「泰平タペストリータイル」という工房ですべて手作業で作られたというから凄い。その数2700枚。
気の遠くなる作業ですなぁ。
古くなった物は、型を取って複製しているらしいですが、
どれが古くて、どれが新しいのかはわかりません。新旧はわかりそうなものなのに。。。
こういう飾りもいいものですな。

これ電気ストーブなんですって。中をのぞくとヒーターと蒸発皿があるのだそうで、ただ温かいというだけでなくスチームの効能もあったようです。
枠は木ではなく、大理石ですってよ。

渋沢さんがこの青淵文庫を贈られた時には、すでに収蔵する予定の書籍は焼失してしまわれた後だったそうです。

当時の複雑な念いをこのように話しておられます。
「学問を収めたわけでも、研究者でもない自分が文庫を必要とするにはふたつの理由がありました。一つは道理を説く論語の蒐集、普及のための保存、二つ目は徳川慶喜公の伝記作成資料の保存でした。しかし、いずれも関東大震災のために大部分を焼失してしまったのです。震災での損壊を逃れた青淵文庫がもう少し早く完成されていれば、と思わずにはいられません。心に描いた楽しみを震災で失ったのは非常に残念ですが、目録は残っているので、出来るだけ蒐集して永久文庫に保存していきたいと思います。」

渋沢さんもこうやってお庭を眺めていたのかな。。。

さて。
名残りは惜しいが、晩香爐の方に向かいましょう。
続きます⇒