随分前の話になりますが。
「こたつ猫の森」のマミーさんが、2回に渡って興味深い本の紹介をされていました。
最初はこちら。
「エリカ 奇跡のいのち」素晴らしい本であると予感させます。
本を読まれたマミーさんの捉え方、コメントがあまりにも感動的だったからです。
そしてもうひとつは、図書館から借りてきた本のお話。
マミーさんの記事には、感銘を受けること、考えさせられることが沢山詰まっています。
【図書館を利用する】
読書家のマミーさんが、極力 図書館を利用していると知り驚きました。
例えば私が、はてなのブロガーさんが紹介してした本が読みたくなったらどうするか。
図書館に予約するも、人気の本は予約待ち。
そんな場合迷わずkindleに手を出すか、Amazon、ヤフオクなどの古本に走るでしょう。
しかし彼女は違う。図書館の予約リストを有効活用するのです。
蔵書にする本と借りて読む本の線引きをキチンと賢くつけている。
そんなマミーさんがミニマリストかというと違うらしい。
大切なものに囲まれて生活する幸せや充実感も十分ご存知のマミーさんが、
物を所有することがとてつもなく怖ろしく感じたキッカケは、「阪神淡路大震災」だったそうです。
そんなマミーさんが「地球の中心までトンネルを掘る」 著:ケヴィン・ウィルソン ( 東京創元社 ) という一冊の本に巡り合った際、ミニマリストの主人公の「溜まっていくものを排除する行為」にシンパシーを抱く一方、「大切な人とのつながりさえ あっさり捨て去ったり、あるいは つなぎ止めようともしない行動」に対して、違和感を覚えたりしたそうです。
いつもながらマミーさんの鋭い感受性と、優れた感想文に感動しました。
読んだ本の内容に自分の体験や感覚を寄り添わせ味わっていく、
これこそ読書の醍醐味だと実感しました。
幸せなことに私は、大きな地震の被害にあわずにすみました。
空襲 ( 戦争 ) 体験もありませんので、大切なものを失う悲しい目にも合わずに暮らしてこられました。
自分で手放さない限り、物はいつでも周りにあると疑うことがなかったんです。
言いわけになりますが、本以外の物への執着は一切ありません。
洋服も着たきり、宝石の類に全く興味ありません。
食器は多いけど、使わないでしまってある物はひとつもない。
何故、本を所有するかといえば、収集目的ではなく資料の意味合いが強いでしょう。
里見弴、島木健作、小山清は古書でないと読めないものばかりです。
新しい本を読んだ時、前に読んだのとの関連性に気がつき、引っ張り出して再読したり、、、
そんなことの繰り返しで蔵書は増える一方です。
でも。
これらの本は、私が死んだらどうなるか。。。
家族には面倒をかけるけど、古本屋に出して新たな所有者の手に渡ればいいなと、
むしのよいことを願っているのですが、
いやはや、迷惑な話です。