ゴミ捨て場の簀の子の上に、ひとくくりに縛った本が置かれていました。
今日は午後から大雨が降るという予報。
「もういらない」ということなのでしょうが、
このままにしておいたらずぶぬれで二度と読むことができなくなります。
どうしても、そのままに出来なくて持ち帰りました。
読んだ形跡がない、まっさらの本でした。
私は本を「捨てる」ことができない性分です。
本に限らず、紙を濡らすことに、とても抵抗を感じます。
でも、世の中には生ごみや古タイヤや壊れてならなくなったラジオと同様に、
「本を捨てる」ことに抵抗がない人も多いのでしょう。
古本屋に持っていって欲しいと思いますが、面倒なのかな。
せめて晴れの日に出して欲しいと思いますが、それも勝手な話かな。
全集は我が家にもあります。まだ読み始めていないものも沢山ある。
田山花袋、永井荷風、徳田秋声か、、、、
好きな系統のラインナップ、これもご縁かも知れません。
角川の全集は私が持っている筑摩の全集よりひとまわり大きいものです。
字も多少大きい。
筑摩は二段で字も小さいし、行間もせまい。「読む」というより「資料」的要素の本です。
あっ、解説もついている。
初版の写真までついている。
腰も痛いし、少しずつ読み始めることにしました。