すももの甘煮
先日、根津の漬物処「やなぎに桜」で見つけたものです。
すももとは珍しい。
すももって、赤く熟れていたり、黄色いのもあるけれど、やはり甘酸っぱいものでしょう?
実は私、こういうすももをずっと探していたんです。
熟れる前のコリコリとした食感。それは梅ともまた違うものなんです。
種も天神様も柔らかくて美味しい。
なんだろう、こんな素敵なものが世の中にあるなんて。
すももの思い出
小3年の夏、母がすももの塩漬けを作ってくれました。
それが美味しくて美味しくて。。。。
一日に何回も台所に潜入して瓶に入ったすももをつまみ食い。
母に見つかると「消化が悪いものだから一日一個よ」と叱られるから。
美味しかったなぁ、あのすもも。
それからは毎夏、すももを楽しみにしていましたが、とうとうそれっきりでした。
もちろん母にねだりましたが、すももが手に入らないのだと。
大人になって自分も探していたんですが、プラムとして売られている甘いすももしかありません。
50年間恋い焦がれていた、甘く熟れていないコリコリのすももに出会いました。
「やなぎに桜」にあったそれは、すももの甘煮でした。
これを買った時に「やなぎに桜」のご店主に言いました。
「珍しいですね、早熟のすももなんて。こういうのをずっと探していたの」
と、小3のすももの塩漬けの話をしました。
すると、ご店主が言いました。
「それは探してもなかなか売ってなかったでしょうね。
なんでかっていうと、これ間引きの実なんですよ。
すももを育てる段階で発育の悪いものを間引くでしょう?
そういうのを生産者が甘く煮たり塩漬けにしたりするんです。」
なるほど、そういうことだったのか。
母は何かのキッカケで間引きのすももを手に入れて塩漬けにした。
でも、いつも手に入るものではないから娘にねだられても出来なかったんです。
間引きのすももなんて、市場にも出回らないですからね。
ああ、間引きのすももか
手に入れる方法、、、、うーーーん。
そうか、庭付きの一戸建てを買って、庭にすももの木を植えて、
すももが成ったら早い段階で収穫しちゃう。
・・・・・すももの塩漬け、、、何年計画なんだろう。
それよりも、、、、庭付き一戸建て、どうやったら買えるのか。。。
そこが問題かもしれない。