我が家のベランダ、、、といっても、これは6月22日現在の風景です。
ここのところ、仕事でバタバタとしてしまい、書きたいことや写真がたまり放題。
ゆえに、朝顔観察日記も3週間遅れ とほほほ
今年仲間入りしたあさがおが一番先に咲きました。
「雪」という名前のあさがおです。
花の後ろにチラッと写っていますが、ラベルには「巨大輪朝顔」と書いてあります。
それにしては、しとやかで、小ぶり。
今年は発育がイマイチだなあ
すっくと伸びて、うぶ毛が綺麗
タコ糸のうぶ毛、、いやタコ糸はうぶ毛とはいわないだろうが、おそろいで綺麗。
大輪の花からも元気は貰えるが、こうして伸びゆく姿も力が貰える。
「伸びゆくもの」
島木健作の初期の作品名です。
作者の苦学時代の体験がモチーフになっています。
主人公 ( 龍太郎 ) は、父親が無産者党員であったことが原因で、
志願していた少年航空兵への道を断念しました。
母親 ( タキ ) は龍太郎が15になるまで、父親が服役していることを知らせずいました。
しかし龍太郎は、進路の話をキッカケに「父親が北海道に出稼ぎに行っている」のではなく、
「服役して北海道の刑務所にいる」ことを知り、家出をします。
身寄りもなく東京の弁護士、医者などの家の書生として転々としましたが、
待遇の悪さで体を壊し親元に戻されます。
さて、作者島木の「苦学」は早くに父親を亡くしたことにあり、龍太郎の苦学とはワケが違いますが、
弁護士や医者の家の書生となったエピソードは島木自身ものでした。
島木自身も苦学時代の劣悪な環境が元で体を壊しましたが、
後に「結核」になったキッカケも、当時の栄養問題にあるのではないでしょうか。
龍太郎はやがて父の友人たちの助けで工場に勤めることになります。
父親と同じ、労働者の道を歩むわけですね。
この作品は、多感な少年が親の事情や生活環境で悩みながらも、まっすぐに育っていく一過程を描いたものですが、少年を支える父親代わりの男たち、政治犯として服役する夫を待つ女の心情にもスポットがあてられた作品でした。
備考 )
島木健作は、直接運動をしている当人の話も多く題材にしていますが、
その周りの人々を描いた作品 (「二人の母」「妻の問題」「第一義の道」など ) も沢山生み出しています。