前回のお話の、八木昆布店に向かう冒頭にあった写真「高麗橋」についてです。
高麗橋、高麗橋、、、
最近、とこかで聞いたと思ったら「みをつくし料理帖」に出てきた地名でした。
しかも大変重要な場所だった。
みをつくし料理帖は、大阪生まれの澪が皆の力を借りて、料理人として成長していく話。
舞台は江戸なのですが、大阪の高麗橋は澪にとって深く縁のある場所だったのです。
物語のあらすじをざっくり言うと
澪と幼馴染の野江は、享和2 ( 1802年 ) の水害で家族を失い天涯孤独の身となった。
澪は料理屋「天満一兆庵」の女将に助けられ、後に江戸に出て料理人として精進。
野江は、美人であった上、易者に「旭日昇天(きょくじつしょうてん)」という天下取りの強運の相の持ち主であると予言されたことから、人買いの手で吉原に高く売られてしまう。やがて野江は、その美貌と美しい歌声で吉原一の花魁「あさひ太夫」となる。
あしかけ5年、10巻からなる「みをつくし料理帖」の大半は、澪が作り出す料理の話ですが、
物語の大きな流れに「澪がお金を作って、幼馴染の野江を吉原から取り戻す」という話があります。
澪と野江はどうなるのか、、、、それは本をごろうじろですけれど。
それでこの「高麗橋」なんですけど、野江の実家があった場所でした。
野江は大阪で唐高麗の渡来品を商っていた「淡路屋」の末娘だったんです。
驚いた
大阪出張に「みをつくし料理帖」の最終巻「天の梯」を持ってきていて、
ホテルでその最後の10ページほどを読了したところでした。
その翌日、ぶらり歩いたこの場所 (高麗橋) が、本に出てきた場所だったとは !!!
天神橋を挟んで東に天満橋、西に難波橋。
東側には大阪城、北側には天満天神社が控える。
南には櫓屋敷を始め、ぎっしりと町家が建ち並んでいた。
中ノ島の蔵屋敷、大川を行き交うのは屋形船に、投げ網や四つ手網の漁舟だ。
「なんだよぅ、今歩いてきたとこじゃないかよぅ。」と つる屋の店主種市 風
本を読んでいると。
散歩をしていると。。
こういうドキドキすることが起こるから不思議です。
ほんとに愉快。
やめられません。