井の頭通りを、代々木上原から東北沢方向に進むと左手に
東京ジャーミー&トルコ文化センターの立派な塔が見えてきます。
美しい建造物
東京ジャーミーの歴史は古く、1938 ( 昭和13年) にはこの地にあったのだそうです。
当時は東京回教寺院という名称でした。
世田谷生れの私が井の頭通りを最初に通ったのは昭和40年頃だったと思います。
まだ小田急線が高架線になってはいなくて、開かずの踏切でした。
古賀政男さんもお元気で、大きなお屋敷がありました。
渋谷のデパートに行くのに、母は車でよくこの道を通りました。
右手に大きな塔が見えてくると、渋谷はもうじきです。
見たこともない丸い屋根ですから、子供にとって良い目印になりました。
昭和の建物は老朽化で取り壊され、今ある建物は200年に作られたものだそうです。
最近は「見学自由」の大きなのぼりが掲げられ、多くの日本人も訪れるようになりました。
井の頭通りを通ると、代々木上原からモスクに向う外国人も沢山見受けられます。
そんなモスクから少し東北側に歩いた右手に、変わったレストランが出来ました。
「社食堂」
このビルの中地下がお店です。
柵のところに明り取りがあるでしょう、そこがお店です。
ちょっと前から気になってはいたんです。
外の立て看板に、日替わりのメニューがありました。
肉定食は、タンドリーチキン
魚定食は、赤魚のかすづけ ですって。
その他、カレーとおやこ丼と海鮮丼は定番料理のようですが、
今日は魚定食にしてみます。
味噌汁は麹たっぷりの薄味で、あおさが入っています。
沸かしなおしっぽいのがちょっと残念。
お菜は三種。
カブやパプリカのピクルスに、茄子の生姜煮、豆腐のべっ甲餡かけ。
ひとつひとつ丁寧に作られています。
栄養のバランスも良いし健康的❤
ご飯は茶わんにかなりぎゅうぎゅう入っている。
個人的にはもうすこし少なくてもいいな、ふわっとよそってくれたら嬉しいから、
今度来た時は、少な目ふわっをリクエストしようかな。
珈琲が美味しいです。
取っ手のないお湯のみのような器に並々熱々の珈琲なので、
しばらく「待て」をしてから飲みました。
壁は一面本棚になっていて、自由に読める そうです。
蔵書はほとんどインテリア・建築関係。
何ともお洒落な空間で、社食堂という名前も変わっている。
その理由は、ここがデザイン事務所のスペースに同居しているからでした。
アイランド型のキッチンの向うは、壁もなくそのままデザイン事務所になっていて、
お洒落な人たちがパソコンに向かっています。
そうか、だから社食堂なのか。
奇をてらったお店なら、すぐに飽きられてしまうでしょうが、
丁寧に美味しい食べ物を提供しようというスタッフの心意気がはっきり読み取れるので、
これからも人気のお店になることでしょう。
これからも時々、利用をさせていただきます。