久しぶりの鎌倉ですの。( 10月4日のお話 )
リハビリの先生に「鎌倉の尾根歩きは最近してるんですか?」と毎回言われます。
以前、施術中に趣味の話になって「尾根歩きが趣味」と言ったからなんですけど。
そういえば行っていないなあ、最近は。
まだまだ股関節が本調子ではなく、山歩きの自信はない。
鎌倉は普通のトレッキングよりも簡単でしょうが、尾根には崖のような谷間もあり、
「踏み外して落ちたら、足 くじくだろうな」とゾッとすることもある。
そんな所に通行人はいないから「助けをもとめようにもダメだろう」と思います。
ということで。
万全の足腰になるまで、尾根は諦めて平地をぶらつくことにします。
そうなれば、食い気満々のお散歩。
また来てしまいました、美味しい土鍋ごはんの「KAEDENA.」さん。
鎌倉土鍋ご飯kaedena. さんには、季節限定のメニューが4~5品あるので、
「期間限定」にひかれて、そればかり注文してしまいます。
今日は初めてのオリジナルメニュー
「豚と高菜の土鍋ごはん 」にします。
豚肉がそぼろのように細かくなっていて、高菜と交じり合って美味しそう。
小鉢はこの三品
左から時計回りに、
鎌倉野菜と湘南ひじきのサラダ ~カダイフを添えて
自家製 かぼちゃの練り豆腐 ~べっこう餡
焼き麩と季節野菜の炊合せ ~そばの実餡
鎌倉野菜と湘南ひじきのサラダは、心持ち酸っぱめに仕上がっていました。
かぼちゃの練り豆腐がほんのり甘めだから、サラダはそれとのバランスをはかっているのかな。
季節野菜の炊合せは、すごく薄い味。ほとんど味をつけていないといっても良いかも知れません。お出汁だけでゆっくり炊いているのでしょうか、野菜ひとつひとつの甘さがよくわかる。
こういうのを食べると凄く勉強になります。
高菜と豚肉と胡麻の相性は、間違いない。
季節限定の、鮭やカニなど大ごちそうも美味しいですが、
こういうシンプルな具材の炊き込みは、心が落ち着きます。
土鍋ごはんは、3杯分くらいあります。
苦しくなるほどの量ですが、三種の小鉢で野菜はたっぷり摂れるし、
バランスも良いので、飽きずに楽しく最後まで堪能できます。
季節野菜にかかっていたカダイフは、このお店で知って取り寄せてみました。
カルパッチョやサラダに、素揚げしたカダイフをパラパラとかけるだけで、
一気に豪華になるし、美味しさも倍加する素敵な食材。
練り豆腐も、こちらで食べて以来好きになって、真似したりしています。
土鍋はバリエーションも勿論ですし、三種の小鉢からは毎回ヒントをいただいています。
「いつ来ても何を食べてもその美味しさに感動できる」
そんなお店はあるようでなかなかないんじゃないかしら。
私にとってKaedena.のご主人が作るお料理がそれです。
私はいつも時間をずらして、昼営業の終わりを狙って来店しますが、
お昼時は凄く混むので、入口の椅子で待たなければ入れないようです。
さて、そんなKaedena.さんで、ちょっと複雑な想いをするひとこまがありました。
最後に入店された3人の女性に、我が身をふりかえらされたのです。
先客があらかた引き揚げ一段落ついた頃 3人の女性が入ってきました。
席についた途端、その中のおひとりが
「スマホ充電したいんで、あのコンセント使っていいですか?」と言いました。
《あのコンセント》と彼女が指さしたのは、店の外 (入口の階段) のものでした。
店員さんは、ちょっと困った様子で言いました。
「あそこのはちょっと。そうですねぇ。
トイレの洗面所にひとつ、あるにはあるんですが、( 使えるか 店主に ) 聞いてきます」
入れ違いに対応したご店主は、
「申し訳けありません。皆さまお断りをさせていただいているものですから」
と、丁重に詫びていました。
コンセントの彼女、「あっそう」と簡単に納得して諦めてましたが、
ちょっと驚きました、図々しいなぁと。
だって。
ただではないでしょう? 充電って
お店のコンセントがどこにあるか、ささっとチェックするところをみても、
彼女にとってはいつものことなのかも知れません。
反面、断られるのも慣れているようだったので、ダメ元で聞いているのかも知れません。
今度は撮影会
お客さんが彼女たちと私だけになったら、3人はベストアングルを探すべく店内を歩き回ります。
食事が運ばれてきても、撮影会は続きます。
「ミキ、ミキ~ ( 仮名 ) あのメニューも抑えとかないとよ。」
SNSっていうやつか
複雑な想いでした。
インスタはしないけど、私だって変わらないかも知れません。
美味しそうな料理は、食べる前に写真を撮ってしまいます。
違うのは、
お店の方に断るとか、他のお客さんの迷惑にならないよう配慮するとかですが、
やっていることは同じです。
あっ「コンセントを貸して」はやりません、わたしは (;''∀'')
いやぁ、気をつけよう。
人のふり見てなんとやらの出来事でした。