今日は、18時から藤沢で会食があるので、その前に一人先に出て鎌倉に行こうと思います。
さてどこ行こう。
まだ膝が本調子ではないのが強行軍は無理です。
待ち合わせの時間もあるので、近場にしよう、ということで、北鎌倉で下車します。
円覚寺の正門 |
ん? 土曜座禅会? |
掲示板に「土曜座禅会 初めての方、午後一時二十分から二時二十分まで」と、書いてあります。
受付で拝観料をお払して、まだ間に合うか聞いてみました。
「大丈夫ですよ、あと5分ありますから。ダッシュしてください」
若い男の子が3人、女の子が1人、目の前を走って行きます。つられて走ってしまいました。
正門から100メートルばかり行った左手に、居士林と書かれた門が見えてきました。
この中の道場で、座禅会が行われるようです。
道場の中は、とても落ち着いた雰囲気。
入口で大少ふたつの坐蒲(ざふ)をいただき、順番に座っていきます。
ざっと50人くらいかな。
中高年層が多いイメージでしたが、土曜日だからか若い人の方が多いようです。
【座禅の仕方】
若い和尚さまのレクチャーを受けます。
《足の組み方》
《手の組み方》
《姿勢》
《口の閉じ方》
《視線》
《呼吸の仕方》
《座禅の目的》
【座禅 初体験】
座禅のはじめに、鐘が3度鳴ります。
心を落ち着け、体の力を抜いて、ひたすら「い~ち、に~」と吐く息、吸う息の数を数えることに集中します。次第に心が落ち着いてきました。途中何回か、色々なことが頭をよぎりました。人間って考えないようにしよう思っても、色々なことが頭に浮かんでしまうものなんだと分りました。
まもなく鐘の音がして休憩時間になりました。
休憩の間に、
《
今回の警策は「希望者のみにします」とのこと。
希望者は、和尚さまが目の前にこられた時に、
警策は、両肩を二度ずつ打たれます。受け終わったら合掌
レクチャーが終わったら、二回目の座禅タイム。
上座の方から、警策音がパシ~ン、パシ~ンと聞こえてきます。人のよって大きい音だったり、小さい音だったり。あらら、これ雑念だわ。和尚さまがワタシの前に来られました。合掌して、教えていただいた通りに頭を下げると、パシ~ン。かなり痛いです。何かがふっとんだ感じ。気持ちいい。アントニオ猪木さんのビンタも、こういうものなのかな。あらら、また雑念。
座禅道場の外から、おばさんたちの話し声が聞こえてきました。その声の大きいこと。聞かないぞと思っても、「この花が綺麗だぁ」「あっちにも咲いてる」とぎゃあぎゃあ騒いでいる話が耳に届いてきます。
しばらくして誰かの携帯のマナーモード音が、ズズッズズッと鳴り始めました。電源切らずにマナーにしてたのね。流石に動けないから、鞄の中の携帯を止めに行くことも出来ず、電話をかけてきた人が切るのを、ひたすら待つしたない。ズズッズズッ、いつまでも切らないね、この人。皆、着信が終わるのをひたすら祈っている感じ。携帯の主は、さぞ肝を冷したことでしょう。
鐘が、座禅の終了を知らせます。
あちらこちらで、しびれた膝をさすっています。私はしびれはなかったし、眠くもならなかったし、凄く凄く気持ちが良い時間でした。最後に、10分程度の質問タイムがありました。何人かの人が挙手して質問されてます。「もっと強く叩いて欲しかった」と言って、笑いを取ったおじさんがいたり、楽しい時間でした。「目線を1メートル先ということだが、それが難しかった。」という人がいて、和尚さまが「お仏像の、半眼をイメージして下さい。」と、言っていらっしゃいました。
1時間を同じ空間で、非日常の経験をした者同士は、妙な連帯感が生じるようです。
また独特な興奮情態も覚えて、知らない人同士で談笑をしていました。隣の男性も「面白いものですねぇ。あのきょうさくって、女の人と男の人で叩く強さ違うんですねぇ。」と、話かけてこられました。大学生男子3人連れは、前々から誘い合って、この座禅会が今日鎌倉でのメインイベントなんだそうです。
ああ、面白かった。
この居士林という道場は、昭和三年、東京牛込にあった柳生家の剣道場だったものが寄進され移築されたものなのだそうです。趣があって、とても素敵な建物でした。 | 見上げるとモミジ。 | |
妙香池 | 池の脇に咲いていた、白い彼岸花。 | |
黄梅院の庭に… | 紫式部が見事です。 | |
弁天堂茶屋 | 晴れた日には、富士山が見えることもあるそうで… | |
福ところてん なるものを食べました。 |