食用菊にはまりました。
こんなに美味しいものだったのかと。
食用菊は大っきらいな食べ物でした。
小さい時、一口食べた菊のおひたしが不味くてそれ以来、口にしたことありませんでした。
元々、菊の匂いも好きじゃなく。
祖母が丹精こめて育てた庭の菊を見ても、ちっとも美しいと思わなかった。
私の子供の頃は《少女フレンド》《マーガレット》の時代です。
犬は柴犬じゃなく、コリーとかプードルが。
花は桜より、マーガレットやスイートピーが。
庭も松 竹 梅じゃなく、白樺の似合う洋風庭園が。
家だって白い洋館が素敵だと思ってた。
とにかく洋物に憧れ、和風のものを全てダサいと思っていました。
菊人形があるような展示会場には、菊の独特な香りがあります。
あれが苦手でねぇ。
初めて食べた食用菊もそんな匂いがして、花粉の匂いだったのか、気持ちが悪くなった。
大人ってどうしてあんな苦くて不味いものを美味しいというのだろう。
根っからの食いしん坊
それから半世紀。
食用菊を「食べてみようかな」と思ったのは、
やはり私が《根っからの食いしん坊》だからでしょう。
人が旨いというものは、きっとウマいのかもしれぬ。←これが持論
で、試してみました。
花びらをむしって、さっと湯通しして、しぼって、、、、
食べてみた。
ザクザクとした食感のなんて愉しいことか。
嫌いだった菊の匂いは全くない。
品種改良なのか、昔食べたのが偶然悪かったのか、
無味無臭のそれは、食感を楽しむ秋のご馳走でした。
癖になりそうです。
食用菊がある間、何回か食べてみよう。
次に克服すべきはグリーンピースご飯かな
だったらあれも、もしかして美味しいのかも。。。
そう思ったのがグリーンピースご飯です。
グリーンピースは好きだけど、ご飯と炊いたあの蒸れた匂いがダメで、
父親の好物で頻繁に炊かれる、グリーンピースご飯の日は憂鬱でした。
あれだって、今食べたら「あら、おいしい」ということになるのかな。
人間 かわるもの 特に味覚なんてものは。