遅ればせ、ホントに遅ればせながら「京都人の密かな愉しみ」にハマっております。
リアルタイムで見られていないので、本編はまだで、少しずつDVDを借りてきて見ています。
今日は、Blue 修行中の第二弾「祝う春」を、観終わったところ
私は京都には縁もゆかりもなく、友達・身近な知り合いにも京都の人はいません。
だから京都のことは何にも知らない。
このドラマには、京都の風習や行事や考え方がギューーーっとつまっています。
ひとつひとつ「へぇ~そんなことがあるのか」と驚いたり感心したりしています。
「祝う春」の感想や具体的なことは後日あらためてということで、
感化されたことを小出しに (;^_^A していくつもりです。
今回のお話は、2018年の春に放送されたもので、今見るのに丁度良かったです。
節分の話、恵方巻の話、梅観の話から始まり、この時期の行事や食べ物の話をタイムリーに楽しむことが出来ました。
今日はその中から、大根のお話
京野菜農家の松陰タエ ( 江波杏子 ) さんは、
すんごい良い野菜を作るので料理屋さんからひっぱりだこの有名人。
タエさんの家には、孫の鋭二 ( 毎熊克哉 ) が見習いに来ているんですが、
二人の関係は、何だかいわくありげ。
鋭二は実の祖母に対して敬語つかってよそよそしいのです。
仏壇には鋭二の兄らしき遺影があり、本来なら兄が跡を継いていたように窺えます。
その兄が亡くなってしまい鋭二が代わりにやってきたみたいなのですが、
この回ではまだ詳しくは触れられていません。
松陰家の氷室には、雪の下大根があります。
2月8日。
タエさんがそれをお揚げさんと炊きました。
京都の農家では、仕事はじめに「大根とお揚げの炊いたん」を食べるのだとか。
タエさんは、大根を三千院の寄進するといってます。
大根は、初午大根焚きに使われるようです。
おおおーっ美味しそうなこと。
これを食べないと、一年が始まらないっていうことなんでしょう。
おかわり自由。子供まで大根を美味しそうに頬張っていました。
因みに初午とは、稲荷神社のお祭り。
だから油揚げ・いなり寿司とも縁が深い。
タエさんが初午の仕事はじめに「大根とお揚げの炊いたん」を作っているのも、
これにまつわることなのかしら。
縁起をかつぐ
京都には《縁起をかつぐ》とか《厄を除ける》という風習が沢山あるのに驚きました。
京都の人はその風習を大切に生活に取り込んで暮らしているみたい。
年の初めの行事には特に多い。
年の初めとは1月1日ではなく、2月の立春です。
京都の町は旧暦で動くことがとても多いらしい。
その話を、若林ケント幸太郎 ( 林遣都 ) が、こんな風に語っていました。
「おおおおーなるほど」と膝を打ってしまいました。
僕らの町は、今でもなんやかんやと旧暦の暦で動いてる。
別に古風なのが好きゆうのんとは違う。
その方が、なんやかやと便利やから。
庭仕事。料理。季節ごとの催事。全部旧暦のカレンダーでやるから、
それを生業としている人間の多いこの街では、ごく当たり前のことや。
一年を単純に十二で割らず、春夏秋冬で分けてるから、むしろ季節感がある分、理に適うてる。
中でも旧暦の元旦にあたる立春は、一年の起点になる。
立春から30日あとが彼岸の入り。88日経つと茶を摘んで、90日で夏が来るから、着物や設えを変える。という風に。
とにかくめでたい。今日から春が始まる。
そんなことで ←どんなこと?
本日は我が家も「大根とお揚げの炊いたん」
寒い日に大根の炊いたのはほんとにご馳走。
美味しく炊けて嬉しくなりました。