Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

ドラマ「ちりとてちん」は凄い!

 

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NHKの朝ドラ「ちりとてちん」を、再見しました。

面白かったです、長いけど。

2回観てつくづく思いました、名作だなあと。

 

歴代 朝ドラで一番しっかりした脚本だと、私は思いました。

2クール ( 半年 ) もの長い筋書きの、どこにもよどみがない。

これって凄いことだと思います。

テーマがしっかりとしていてブレていないのは大したものです。

序盤に書かれていたことが、ラストの伏線になっていたりして、全部観終わると、

「ああ、そういうことを言いたかったのか」と感心してしまいました。

 

初めの頃、娘 ( 貫地谷しほり ) が「お母ちゃんみたいな人生は嫌」といって、

( 和久井映見 ) を涙ぐませるんですが、

そんな娘が紆余曲折し、落語家になった末に選んだ道は、母親につながるものでした。

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父親と息子の葛藤も、二組の父子で見事に描かれています。

名人の塗箸職人の父 ( 米倉斉加年 ) と、父の背中を追う息子 ( 松重豊 )

天才落語家の父 ( 渡瀬恒彦 ) と、襲名を危ぶまれながらも精進する息子 ( 茂山宗彦 )

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物語は母娘、父子の情愛を軸に運ばれていきますが、

それ以外にも泣かせる見せ場が沢山あり、それぞれの人物像がキチンと描かれています。

 

例えば弟子と師匠と女将さんのエピソード。

これまた二組の家族で描かれていました。

天蓋孤独だった弟子 ( 青木崇高 ) を、本当の息子のように愛する師匠 ( 渡瀬恒彦 ) と女将さん ( 藤吉久美子 ) 

家庭の愛情に飢えて育った弟子 ( 川平慈英 ) を、実の息子と分け隔てなく育てる師匠 ( 米倉斉加年 ) と女将さん ( 江波杏子 ) 

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嫉妬の感情も、みつにまされます。

同性同名であったことから「和田A」「和田B」と呼ばれてきた少女の苦悩。

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父親の名を襲名するか、自分より才能のある兄弟子に名跡をゆずるかの息子 ( 茂山 ) の苦悩。 

 

( 松重 ) ほど目をかけられないで育った弟 ( 京本政樹 ) の寂しさ。

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何より感心したのは、登場人物で要らない人はただ一人もいなかったことでした。

ドラマには物語の進行上、説明的なセリフを言わなければならない《脇役のような存在》のポジションが必要なこともあります。

そのセリフはAでもBでもCでも良かったりする。

しかし本物の世界には、主役も脇役もありません。

どんな人も、そこに存在する意味がキチンとあり、生きています。

 

ところがドラマになると《ただの端役》というものが出来てしまう。

そんなドラマの多い中、「ちりとてちん」は全てのキャラクターが息づいていました。

 

例えば、皆が集まる居酒屋「寝床」に人たち。

店主の熊五郎 ( 木村祐一 ) と女将の咲 ( 田実陽子 ) のなれそめや信条が。

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常連の散髪屋の磯七 ( 松尾 ) にも、仏壇屋の菊江 ( キムラ ) にも、

徒然亭を応援するゆるぎない意味もしっかり描かれていました。

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こういう脇役のような人たちの生き方がしっかり書き込まれていると、

作品に厚みが出る。

 

 

徒然亭一門の弟子たちのキャラクターもよく練られていて愉快でした。

私は特に四番弟子の四草 ( 加藤虎ノ介 ) と、一番弟子 草原 ( 桂吉弥 ) の「兄さん、賭けますか」の掛け合いが面白かったなあ。

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仏壇屋の菊江 ( キムラ ) と、三番弟子 小草若 ( 茂山 ) の関わりにも涙しましたし、

師匠-徒然亭草若を演じた渡瀬恒彦さんの温かい眼差しにもドキリとしました。

 

ああ、本当に面白いドラマだったなぁ

役者が実際に落語をするシーンもふんだんでした。

さぞ沢山練習されたことでしょう、感心しました。

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上方の落語の演目の説明も、出演者の寸劇でわかって楽しかった。


「ちりとてちん」おススメです!

テレビや映画に飽きたら、是非ご覧になってみてください。 


 

今日のごはん

朝ごはんは、嬉しいことがひとつ。 

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ニラ玉が奇跡的に丁度いい感じ。

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ふわっととろっと出来ましたの。

下は昨日のニラ玉 ⤵ 火の入れ具合でこんなに違うもんかと驚き、嬉し。

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夜ごはん

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好物の〆鯖 うひひ

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肉じゃがもおいしっ!

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もずくと、銀紙のは朝にぎっておいた おにぎり

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