garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

映画『蜜蜂と遠雷』

 

映画『蜜蜂と遠雷』 を観ました。 

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この作品は、第156回直木賞、2017年度本屋大賞をW受賞した小説を、

石川慶監督が自ら脚本を書き映画化したものです。

 

これから観る方もいらっしゃると思うので、詳細にふれるのはやめますが、感想を少し。

実は、原作と映画の違う部分に多少の戸惑いを感じました。

 

違っているから悪いというのではありません。

映画は、監督から新しい感動をもらえればそれていいからです。

しかし今回の映画では、かなり人間関係やエピソードを絞っているので、

 ( 原作を読まないで ) 映画を観た人がどのように解釈されたか、その辺が気にになります。

⤴ 余計なお世話だけど

 

違う道筋を辿る山登り

私は、小説や漫画の映画化は、原作を踏襲しなくても良いと思っています。

映画監督が自分のイメージをつくりあげて《別の頂上》をめざせば良いのだと。

《頂上》は『蜜蜂と遠雷』公式HPで石川 慶監督が語っていらしたお話にあった言葉です。

 ―今回の映画化にどう取り組みましたか。

映画化と実写化は、似て非なるものだと思っています。

実写化はひとつひとつのシーンを映像に翻訳し直し、積み重ねていく。

山登りで言うと、原作者が往った道を歩いていくけれど日が暮れたら山頂まで往かないで戻ってくる。

そういうイメージが僕にはあるんです。

でも映画化は、道筋がどうであれ、頂上らしきところに往って旗を立ててこないといけない。

おそらく恩田(陸)さんが往った道を辿っても頂上まで往けないと思いました。

映画は(原作とは)違う頂上のような気がしないでもないのですが、

ただ、なにがしかの『高い景色』を見てきたとは思っています。

その『違う道』のひとつがモノローグを使わないこと。

この部分は松岡(茉優)さんの芝居に託しました。

 

映画と原作との相違点

映画と原作との違いをネタバレにならない程度でお話しします。

永伝亜夜のキャラクター

原作では、4人のコンテスタントがほぼ同じボリュームで描かれていましたが、

映画は若干、亜夜に比重がかかっていたかと思います。

 

その為、原作にある「4人のピアニストが、お互い影響を受けることで化学変化を起こしながらも、自分の音を見つけ成長していく」という部分が少し薄れたように感じました。

 

亜夜は、母親の死をキッカケにピアニストをやめてしまっていましたが、再起するキッカケが、

原作では、周囲 ( 音大教授と親友-奏 ) の助けと、3人のピアニストに触発されたことだったのに対して、

映画では、自分自身 ( 雨音や母親との思い出 ) で掴むという方向でした。

 

これにより変わったのが風間塵の存在でした。

塵は、恩師ホフマンからの推薦状を携えてコンテストにやってきます。

皆さんに、カザマ・ジンをお贈りする。文字通り、彼は『ギフト』である。~中略~

彼を『体験』すればお分かりになるだろうが、彼は決して甘い恩寵などではない。

彼は劇薬なのだ。中には彼を嫌悪し、憎悪し、拒絶する者もいるだろう。

しかし、それもまた彼の真実であり、彼を『体験』する者の中にある真実なのだ。

推薦状は、コンテストの審査員に向けて書かれたものでしたが、

映画の後半で、審査員の三枝子 ( 斉藤由貴 ) がちょっと意味深なことを言います。

( 風間塵 ) がギフトである理由がわかった、みたいなこと。

三枝子は塵が、審査員に対してだけでなく《他のコンテスタントにも影響を与えた》と示唆しています。

でも実際に映画の中に《他のコンテスタントに塵が与えたエピソード》が少なかったのが気になります。

まったくなかったわけではないのですが。。。

 

仕方のないことかも知れぬ

「あっさりとしたもの」とか「少し薄れた」と言いましたが、それも仕方がないことかも知れません。

何故なら、原作のエピソードのボリュームが膨大だったからです。

原作者の恩田陸さんが『蜜蜂と遠雷』を書きあげたのには構想から12年 かかったそうです。

恩田さんは三年に一度開催される浜松のコンテストに4回とも全部観に行ったそうです。

12年かけてすべての演奏を聞いて、それを構築して小説『蜜蜂と遠雷』は完成させた。

 

映画はそれを1時間59分にまとめたのだから、全部のエピソードを詰め込むなど最初から不可能。

それに映画は監督が作るものだから、はなから全てを詰め込む必要などないのです。

 

個人的には「あの話がないな」「あの話も映像で見たかった」と残念に思うことはあるけれど仕方ない。

監督が、永伝亜夜を主軸に据えたのだから、割愛せざるを得ないエピソードもあるワケです。

 

感動したところ

映画で一番好きだったのは、亜夜の子供時代のシーンです。

母親と幼い亜夜が連弾しているシーンで、雨音を聞いて母親が言ったセリフに感動しました。

ここから音楽が生れてきたことに。

 

原作の、ホフマンが風間塵に言った言葉がここに象徴されていたように私には思えました。

一緒に音楽を外に連れ出してくれる人を捜しなさい

映画には、残念ながら塵がこの言葉をもとに演奏をするシーンはなかったけれど、

亜夜と母親の、雨だれのシーンにそのテーマが描かれていたのが嬉しかった。

 

それから。

映画の内容には直接関係はないけれど、、、、亜夜の艶々のボブヘヤー、綺麗でした。

それから、、、

鹿賀丈史さん演ずるマエストロ、そんなに意地悪しなくてもいいのに。( ´艸`)

 

 

これから映画をご覧になる方がいらしたら、是非感想を伺いたいです。

そして。

お時間が許せば是非、原作を読んでいただきたいなぁと思います。

 

 

 

 

中に入っているもの(^^♪

さて、ごはんの話。本日の朝ごはんは炒飯です。

中に入ってるものは、長ネギの青いところ、卵、豚肉、えのきの芯の部分。

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えのきの芯に近い部分を1㎝長くらいに切って入れてみたんですが、これがいい。

うまみ成分たっぷりのふくよかな味に仕上がったように思います。

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本日の夜ごはん

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麻婆豆腐の中に、面白いものを入れました。

なめこ

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「なめこ入れてみたらどうかな」と言ったのはMOURI でした。

これ、美味しいです。

朝と同様、きのこの旨み成分がいいし、とろみもいい役目はたしてくれました。