男だと思ってる人、結構多いみたいよ。題材も戦闘物が多いじゃない。
この『図書館戦争シリーズ』も、荒唐無稽の戦闘ものなのよね。
有川さんの豊富な軍オタ知識が満載の本。
物語の設定をざっくり言うと、 「近未来、公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる《メディア良化法》(実質上の検閲の合法化した悪法)が施行された。そのメディア良化委員会の言論弾圧に、唯一抵抗できる存在として誕生したのが図書館だった。 図書館は、表現の自由を守るために武装して、良化特務機関と抗争する。」 とこんな感じ。
それで、あらすじはね、 「主人公(笠原郁)は高3の秋に、本屋でメディア良化委員の横暴な検閲に合い必死で本を守ろうする。しかし多勢に無勢、男の良化隊員と女子高生とでは勝負は見えている。その困場を救ったのが、若い図書隊員(堂上篤)。 助けてくれたその図書隊員を、郁は『王子様』と慕って、自らも図書隊を志す。 念願かなって図書隊になった郁が配属された班の班長が、『王子様』と慕っていた堂上篤その人。堂上は『あの時の女子高生』だとすぐ分るが、郁は、堂上=王子様と結びつかず、自分をしごく堂上を「鬼」と呼んで反抗する。 物語は、この2人を中心にした個性あふれる図書隊員たちが、本を守るために、毎回起こる事件・紛争を解決していく。」というもの。
図書館に戦闘部隊が組織されてる設定は、奇想天外で笑えるんだけど、真面目な本なのよ。 表現の自由を守り、本に対する敬意を真摯な態度でつらぬこうとする人間たちの姿がしっかり描かれてるのよね。
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